
先週完成して無事引き渡された、セリカのボディリフレッシュ代金の明細が出ました。
消費税5%から8%に変わる時期を跨いだので、それ以前に購入していた部品代と、それ以降に追加された部品代とで明細が分かれましたが、大きなものはほぼ増税前に入手が済んでいたので助かりました。
部品リストは3ページ分におよび、部品代合計で44万ほど。
中でも大きなものはガラス代で、それらだけで税込み27万になります。
その他、フロントグリル類やモール類、細かなクリップやネジ、グロメット等。
そこに工賃を加えた総合計は?? ここはちょっと伏せさせていただきます。
というのも、この内容でこの価格はありえない金額で、見積りや打ち合わせの時のメニューとは違った作業になっています。
もしも値段を公開し、その値段で同じ内容の作業がしてもらえると思って誰かが車を持って来たりすると、かえって店に迷惑を掛けてしまいそうだからです。
あるときセリカを担当してくれた方が言っていたのは、「カッコいいスポーツカーか何かを、仕事の合間にコツコツと少しずつでいいから手を掛けて、納得の行く塗装面に仕上げてみたい」といった言葉でした。
きっと普段は保険がらみや安く上げたい客、短い納期に追われ、職人として納得できる仕事には程遠い作業を強いられているのでしょう。
こちらの希望や理想、セリカに掛けている思い、クルマに掛けている思いと、塗装職人の理想とする仕事や仕上がり、やってみたかった拘りの一台。
そういった思惑が一致し、納期度外視、商売抜きの”挑戦”として挑んでいただきました。
人の気持ちを突き動かすものは、決してお金ではないのです。
写真はセリカの引渡しのときに撮った一枚。
人数分プリントして、いらないかもしれませんがみんなにプレゼントしました。
このセリカは鈑金工場のメンバーみんなの気持ちを乗せた一台です。
感謝の気持ちとともに、これからも大切に所有していきたいと思いました。
Posted at 2014/10/17 22:36:57 | |
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