![1月の星撮り --- 定番の星雲と銀河。 1月の星撮り --- 定番の星雲と銀河。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/044/784/863/44784863/p1m.jpg?ct=3040882fafac)
今年は年が明けてから雪や雨の日が多く、中々星撮りが捗りませんでした。
今日も夜半から曇りで明日には雨とのことで、ここまで撮った写真を
ご紹介します。
13日の新月の夜に晴れれば、雪が残る道を通っての出動も考えたのですが、
雲が多い夜で、今月は出動せずに自宅で撮影していました。
タイトル画像は、19日の夜、玄関前でポタ赤を使ってオリオン座を
撮っているところです。
この方角は佐賀市街の方向で、下の方をトリミングしていますが、光害の
影響が出ています。
中央少し下にオリオン座、ずっと上の方にすばるが写っています。
結局、長時間晴れたのはこの日の夜だけで、3台体制で撮っていました。
タイトル画像は、Z 6IIに14-24mmレンズで撮ったもので、この後、Z6IIを
北に向けてインターバル撮影しました。
その中の一枚が下の画像です。
自宅から北側は山が近いので光害の影響は少なく暗い空です。
カシオペア座、アンドロメダ銀河が写っています。中央やや右の上の方にある最も明るい星はカペラです。
この後、SS=15sで240枚のインターバル撮影を行いました。
トータル1時間くらいですが、それを1分半の動画にしました。
この240枚を比較明合成すると...
カペラの軌跡が一際太くなっていますね。
タイトル画像のポタ赤に載せたいD810Aでは50mmレンズでオリオン座を撮っていました。
そしてドームでは焦点距離780mmの屈折鏡で、オリオン座の三つ星の下にあるオリオン大星雲(M42)を、
SS=10s, 30s, 360sの20枚ずつを撮り、HDR合成しました。
私が初心者の時に初めてポタ赤に載せたD800Eに70-300mmレンズを付けて撮った星雲で、明るいので導入も楽な
天体です。最近は中央部を白トビさせずに、周辺の分子雲が見えるようにしています。宇宙は平均すると殆ど真空ですが、
この領域のように物質(といっても水素分子)が密集している場所があり、そこから星が生まれてきます。
今月最もコンディションが良かった17日の夜は上の3つの画像の撮影でした。
少し時間を遡って、新月の夜の13日に少しと翌日の14日に、上のオリオン座の写真の左端に写っているばら星雲を
撮っていました。いつもは焦点距離450mmの小型屈折鏡で撮るのですが、今回はM42を撮った鏡筒に0.75倍のレデューサ
を付けて焦点距離585mmで撮りました。デュアル・ナローバンドフィルタを使ったので、星が多い領域ですが、
背景の星の光が抑えられて星雲の構造が浮かび上がりました。
最後は、例年2月頃に撮っている春の銀河の代表格、「ボーデの銀河」です。
今年初の長焦点となる1500mmでの撮影で、月が少し明るくなった19日に撮影しました。
20日にも少し追加し、枚数はトータルで90枚を稼げましたが、黄砂の影響か空が白っぽかったので、
シャープさが今ひとつです。
1200万光年の距離にあり、銀河の中ではアンドロメダ銀河やさんかく座銀河M33を除くと近い部類になります。
右の渦巻銀河がM81で、左は葉巻銀河とも呼ばれるM82です。M81は大きな銀河で、近くにあるM82はその重力を受けて
変形しており「スターバースト」という爆発的な星の生成が起こっています。
この写真でも中心から外側に、星の原料となる赤いガス(電離した水素)が噴き出している様子が見えます。
今週金曜が満月で、次の天体撮影は来月になりそうです。
花粉の飛散が始まるので、2月の新月期は自宅に籠っての撮影になると思います。
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Posted at
2021/01/25 19:30:38