
前回のブログの後、3度同じスポットに撮影に行きました。
自宅からすぐなので気軽に行けるのが良いのですが、今年は蛍が出始めたのが
例年より早く、ピークの見極めが難しく計6回も行くことになりました。
前回の先週日曜の3回目と今回報告する6月1日の4回目がベストでした。
残念だったことは、このスポットが他の人にも知られるようになり、今回は
私たち以外に3組の人たちがやってきて、うち1組(中年男性?)はマナーが
悪く、ヒメボタルが舞う鳥居の前に椅子を置いて座る始末。
来シーズンは新しいスポットの開拓が必要ですね。
それでは撮影の結果を披露します。
4回目の6月1日は、古〜いフィルムカメラ用のレンズ、Ai Nikkor 50mm
f/1.2Sという、明るいだけのレンズを持ち出しました。タイトル画像は、
そのレンズを開放にして後ろから撮影したものです。ニコンのZ 50mm F1.2S
は外径が90mm、重量は1090gですが、こちらは69mm、360gです。
過去に星撮りに使ったことがあって、開放ではコマフレアが酷く、星像がソフトフィルタをかけたように滲んでいました。
さて、その50mm F1.2を使って鳥居の正面から。
中央付近の光のボケは丸いですが、周辺はコマの影響で歪んでいます。やはり蛍にも向きませんね。
前回は鳥居正面からは85mm F1.8GというFマウントの安価な単焦点レンズを使って撮りました。
今回はさらに柔らかいボケを出そうと、Carl ZeissのMakro Planar T* 2/100を使いました。蛍の数が多かったこともあり、
レンズのすぐ近くを飛んだヒメボタルの光が綺麗にボケています。
そして初めての構図になりますが、鳥居と古い社の間の短い参道の横から奥の山林にかけて、Z 6IIにFマウントのシグマ
35mm F1.4を付けて撮りました。ちょうど参道の上で蛍の密度が大きくなっています。
5回目は先週の土曜日(6月5日)、サイクリングをした日の夜です。
ずっと曇っていて山の上は寒く感じるほどでしたし、夜になっても気温が上がらないので、蛍は出ないかと思いましたが、
取り敢えず行ってみることに。長袖のトレーナーにジャケットを羽織るくらいの気温だったためか、私一人でした。
まずは小川の上のゲンジボタルから。Z 6IIに14-24mm F2.8の21mm開放で。
画角が広いので蛍の軌跡は細くなり、奥の杉の裏から出てきたヒメボタルの点も小さく写ります。
鳥居正面からは、前回Makro Planarで撮影した場所から、さらに焦点距離が長いAPO Sonnar T* 135/2 (135mm)で。
ここ数年は星撮り専用レンズになっている、像面全体で大変シャープなレンズです。
前回と同様、鳥居にピンを置いていて、100mmよりも後ボケが大きく綺麗です。
初めて蛍撮りに使いましたが、ボケも綺麗で構図が合えば最適なレンズかと思います。
そして、前回は参道を横切るような構図で撮ったのと同じ35mm F1.4をD810Aに付けて、参道のやや後ろから鳥居の背後を
入れて。地形がわかるような黄色の点描画になりました。
この夜は23時前には低い気温のためにゲンジボタルも飛ばなくなり、3台のカメラで1構図ずつ撮影して早々に撤収しました。
そして最終回の6回目は2日後の6月7日でした。日中の気温が30度を越し、湿度も高かったので、蛍が元気に舞うことを
期待して。
前回ゲンジボタルを撮った小川の上流の林の中で低くZ 6IIを設置して14mmで見上げます。
木々の間に流れる星があると良かったのですが、曇っていて空が白くなってしまいました。
前々回に使ってみて良い感じだったMakro Planar (100mm F2)で鳥居正面から。
今回は合成する枚数を少なめにしました。
このくらいの方が良い雰囲気ですね。
最後は、以前撮影した林の中で昼間に持ち出したZ 7に70-200mm F2.8の90mmで、暗い奥の方を狙いました。
ピンは手前の木の辺りに置いています。前に林の中で撮った時よりも数は減っています。
今年は梅雨入り宣言は早かったものの、その後に気温が低い梅雨前の気候に戻るというおかしな気候で、蛍の活動期が
読みにくいシーズンでしたが、ピークを外さずに十分に撮影できました。
来年に向けて、ジムニーでしか行けないようなスポットを探しますかね。
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Posted at
2021/06/12 20:24:52