
今回は写真が無く、文字だけのブログですので、Linuxや
ラズパイにご興味の無い方は読み飛ばしてください。
前回の星撮りのときに、モーターフォーカサーとD810Aを
使ったオートフォーカスのテストを始めようとしたところ、
カメラを認識できずに、カメラをD5300に替えてみたり、
現場で出来ることを色々試しましたが、結局D810Aは
使えませんでした。
その後、調べてみるとラズパイ用のINDIサーバーの
バイナリ・ディストリビューションに含まれるgphotoという
カメラを制御するライブラリが古いことがわかりました。
(バイナリは新しいのに、なぜ古いライブラリを入れているのかは??ですが。)
gphotoとは、本来Linuxでカメラを使うためのソフトで、デジカメを使う時にダイヤルやメニューで設定すること
(SS, ISO感度、F値、フォーカスモード、カラーバランス、等々)を、カメラをUSBで繋いだPCから設定できて、
撮影までできるものです。
カメラ・メーカーが同様のソフトを用意していますが、それをフリーでやってしまおうというものです。
MacBookからラズパイにsshで入って、ディレクトリを探ると、"gphoto2 2.5.4"ということがわかりました。
gphoto2のサイトで更新履歴を調べてみると、D5300はVer.2.5.5から、D810AはVer.2.5.9からサポートされたとこのと。
最新版は、Ver. 2.5.11ということで、ソースが公開されていました。
古いgphoto関係のライブラリを削除してから、新しいバージョンをソースからビルドしてインストールすると、入れたパスが
古いものとは違っていて、こりゃINDIが探しきれないだろうと思い、結局、INDIサーバーもソースから作ることに。
必要とするライブラリのうち、gphoto以外は、指定通りのものを入れてます。(gphotoはインストール済み。)
そのあとゴニョゴニョやって、makeします。ログを見ていると、ちゃんとgphotoを見つけているようでした。
コマンドラインで、gphotoライブラリを使うようにINDIサーバーを起動すると正常なようです。
念のためにラズパイを再起動した後、MacBookでクライアントソフトであるkstarsを起動して、INDIを始めます。
D810Aを認識して設定パネルが表示されますが、どのボタンを押しても設定が反映されません。
設定は、ラズパイ側にxmlファイルとして保存されて、それを見ると設定値は入っているのですが、どうも
INDIがそのファイルを読み込めていないのか、設定されないままです。前は、ここでクラッシュしていたので、
それに比べるとマシですが。
次にD5300を繋ぐと、D800Eの時のように設定もできるし、画像撮影もできました。
まぁ、D5300では使える状態にできましたが、最も使うD810Aが使えないのは何とも痛い話です。
以上の経緯をINDI本家のBBSに書き込んでだところ、INDIサーバーの開発者からレスポンスがありました。
途中のログやスクリーンショットを送り、手持ちのニコンのデジイチで試して、D810Aだけがうまくいかないことを
伝えました。彼の方でも、私と同じ環境を作ってキヤノンのデジイチで試したそうですが、異常なしとのこと。
(ここまでが昨晩までのストーリーです。)
今朝、開発者の彼から、向こうから私のラズパイにsshで入って、何が起こっているのかを調べると提案がありました。
sshサーバーはMacBookで使うために入れていますが、問題は外部から入れるかということです。
ルーターはNATの設定で何とかなるとして、WAN側ではIPアドレスを固定していないので、どうしようかと調べてみると、
「ダイナミックDNS」というサービスがあるとのこと。
IPアドレスでなくて、ホスト名を「koichifun.hogehoge.jp」のように固定して、プロバイダーのDNSで面倒見るもの
のようです。(素人なので、解釈を間違えているかもしれません。)
帰宅してから、ルータでアクセス制御とNATの設定をして、スマホのインターネット共有を使って外部からルータの
下流にあるラズパイにログインできました。
これから開発者の彼に連絡しますが、時差が6時間あるので、通信する時間帯を打ち合わせから始めます。
知らない人に預けることになるので、パスワードやポート番号を一時的に変更しておきます。
まぁ、INDI専用なので、何かされても実害はないのですが。
IT系とは無関係の仕事をしていてLinuxをちょっと触ったことがあるくらいで、色々と調べながら何とかここまで
辿り着けました。
多分、仕事ならここまでやらないでしょうね。