
先週15日(木)の夜のお話です。
帰宅する時、半月がやたらと綺麗だったので、帰宅後出動するかと
予報を調べると、月が沈む夜半頃から曇って来て、翌金曜日は雨との
ことでした。
出動は取りやめて、自宅のベランダから焦点距離450mmの屈折鏡に
4倍拡大レンズを付けて、D850で月を撮影しました。
ただの半月ならば敢えて撮ることも無いのですが、この夜の上弦の月は
クレーターの陰影がアルファベットの文字を浮かばせる「月面X」が見られ
るというので、車に積む予定だった望遠鏡をベランダに持って来て、
小型赤道儀に載せて月を撮ることにしました。
ライブビューで拡大すると月面のクレーターがかなり揺らいでいます。
山の上だと多少はマシだったかもしれませんが、シーイングは悪い状況でした。
月の左上に火星が近づいていたので、まずは70-200mmのズームレンズで撮ってみました。
200mmで火星と月が入る構図がとれたのでパシャり。
見た目の火星は明るいのですが、月の明るさを抑えると火星は暗い点になったため、円で囲んでいます。
さて、本命の月です。
大気の揺らぎを抑えるために60枚ばかり撮って合成しました。
どこに「X」があるか分かりますか?
上弦の月でも毎度見られるわけではなく、今年は1、3、5、7、9、11月にチャンスがあり、11月以外は太陽が沈む前で観測に不適、
今月は18:30頃というので今年唯一の撮影のチャンスだったのです。
ベストな時間帯より1時間半ほど遅くなりましたが、この時は晴れていて撮影ができました。
処理をした後の画像を眺めていると、他の文字も見えて来て、この撮影時間帯がよかったのかとも思えました。
分かりやすいように文字を円で囲みました。
それぞれ、
赤丸 = X
青丸 = V
黄丸 = L (右に傾いています)
ですが、そう見えますでしょうか? 「L」はちょっと苦しいかな?
地球外で月は最も近い天体ということもあり、古くから「ウサギが見える」とか「女性が見える」などと、世界各国で言われて
来ました。
一方「月面X」はかなり新しく十数年前から言われ始めたようです。確かに若い時には聞かなかったような。
来年は、1月と偶数月の上弦の月に月面Xができるのですが、1月以外は日中で、1月13日の22時頃だけが唯一のチャンス
だそうです。
望遠レンズでクレーターが写せるくらいだと見られるかもしれません。
Posted at 2018/11/19 21:31:23 | |
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