この記事は、
T-2 BIについて書いています。
この方がT-2 ブルーインパルスについてブログアップしていましたので私なりの思い出を募りたいと思います。
T-2ブルーインパルスの演技課目の間に時間が空くとよく聞きますがこれは致し方有りません。
T-2は余剰推力は全くと言って良いほど無く、一つの演技が終わり次の演技に以降するまで失った速度エネルギーを回復するまで時間が掛かってしまうのです。
つまりパワーが無いのです。演技にはなかりの速度エネルギーが必要だからです。
その条件下での一糸乱れぬ演技はいかに速度エネルギーを上手く利用しかつパイロットの腕一つに掛かっていると言って過言では有りません。
逆に言えば余剰推力が十分であればT-2ブルーインパルスのパイロットは世界トップクラスと言っても問題は有りません。
因みに1~4番機はT-2後期型、5、6番機はT-2前期型でした。これにはちゃんとした理由が有り速度エネルギーが必要不可欠なソロ機は空気抵抗が少ない前期型が選ばれました。それだけパワーが無かったのです。
しかし、操縦技術は超一流でした。運良くT-2ブルーインパルスと一緒に空撮する機会が有りましたが空中から見る6機のT-2は微動だにせずピッタリと自分のポジションをキープしていたのには大変驚きました。この光景は今でも脳裏に焼き付いています。
映像は今は亡き吉永さんが体験搭乗した模様ですが、映像の中で宙返り中にオーラルトーンが聞こえていましたが、あれは失速しますよと警告音なんです。それだけT-2はパワーが無かったのですが操縦安定性、快適性は文句なしでした。
いろいろな苦難に満ちたT-2ブルーインパルスでしたがその教訓をT-4に移行し反映され安定したアクロバットを見せる事が出来たのはT-2ブルーインパルスが礎になったと言って過言では有りません。
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Posted at
2009/07/23 20:00:56