2022年06月13日
アレスティングワイヤー
航空母艦に艦上機が着艦する時に安全に着艦するにはアレスティングワイヤーは必須です。米海軍ニミッツ級空母のアレスティングワイヤーは4本、ジェラルド・R・フォード級は3本となっております。他の艦上機を運用している各国海軍ではワイヤーの本数が4本かと思います。
ただ、いくら艦上機が着艦してもいいように強度は確保しておりますが、動画のように切れる事もあります。その切れたワイヤーにはテンションが掛かっており、そのスピードとワイヤーの質量から換算すれば人間の足とか、簡単に切断するエネルギーがあるくらいです。軽傷で骨折でしょう。過去には足を切断した事例もあります。だから着艦時は怖いのです。
上記でワイヤーが4本あると書きましたが、実際には艦尾から二本目、艦首から三本目に引っかけるのが理想なんだそうです。このアレスティングワイヤーに関わる裏話を一つ。
CCP解放海軍空母「遼寧」を就役するためには「アレスティングワイヤー」が必要でした。だが、中国国内では着艦時に耐えうるワイヤーを開発、製造した経験がない。そこでロシアにワイヤーを注文しましたがキャンセルされました。そして最後にはブラジル海軍が空母を運用しているので、ブラジルにワイヤーを発注したくらいです。そうです。中国はアレスティングワイヤーを開発、製造する技術が無かったのです。「たかがワイヤー、されどワイヤー」ですね。
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Posted at
2022/06/13 19:00:28
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