2022年08月30日
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動画は米海軍沿海域戦闘艦(Littoral combat ship:LCS)の一つで有る「インデペンデンス」級ですが、この他に「フリーダム」級があります。同じ任務なのに船形が違う事で、この「LCS」の立ち位置が分からなくなってきていたとも言えます。
結果的に、この沿海域戦闘艦プランは失敗しました。では、何故、沿海域戦闘艦(LCS)が運用された背景の一つには、2000年に発生したイージオス艦「コール」襲撃事件で確認されたとおり、沿海域戦闘においては、安価な武器でも、高価格・高性能な艦に近寄り、大きな損害を与えます。 (Cheap Killの危険性)。従って、少数の高価格・高性能な艦に頼り、これを不用意に前線に展開することは極めて危険であり、自爆ボートなどの民間擬装船は、優れたレーダーを持つ大型艦にも接近攻撃が可能で(魚雷艇の魚雷に対するジャミングもリアクションタイムが必要な事もあり)、回避力に優れた高速小型艦を量産して前方展開することが望ましいと考えられました。早い話が「ハイローミックス」案というわけです。
だが、実際に沿海域戦闘艦に関し、何処まで任務を全うし、運用し、実績とフライアウェイコスト低減が図れるかでした。そこでロッキードマーティン案の「フリーダム」級とジェネラルダイナミクス案の「インデペンデンス」級となりました。船形は全く違い、動画のようにインデペンデンス級は「トリマラン」(三胴船)形とフリーダム級は従来の「モノハラ」形となりました。
だが、ニューデバイスと通信系と動力系と兵装脆弱性と運用コストに船体に「亀裂」が入る事で運用が制限され、今のままでは維持出来る経費もないので、当初の建造数より縮小して中止となりました。特にCODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)式では、ディーゼルエンジンからガスタービンに移行する時にトランスミッションのクラッチ滑りが露呈し、本来の性能を発揮出来なかった事が大きかったようです。現在の戦闘艦は、ほぼ「コンバインド」式でもあるし、代表的なモノは「COGAG」式と言われ、巡行用ガスタービンと加速用ガスタービンとの組み合わせです。この動力移行には各国も手を焼いており、半島海軍のある駆逐艦は、この主機切り替えに30分以上掛かる事が判明し、それを艦長が上級部隊に報告したが、半島国防省は「艦長の操作技量未熟」と片付けられた事もあります。それを難なく、トラブルもなく運用しているのは海上自衛隊と英海軍くらいなモノです。こういう「トランスミッション」系のデバイススキルは日本は十分把握していますし信頼性もあります。
結果的に沿海域戦闘艦の調達コストは計画当初1隻あたり2.2億ドルと見積もられていたが実際の平均調達コストは4.4億ドルで、76億ドルもの開発コストが投じられたにも関わらず交換可能な3つミッション・パッケージの開発に失敗したため沿海域戦闘艦はコンセプト通りに機能していないと判断。米海軍は「コンステレーション級」フリゲートに切り替えた事になります。
米海軍は「ズムウォルト」級駆逐艦と、この沿海域戦闘艦、「シーウルフ」級攻撃型原子力潜水艦の失敗を重ね「負のスパイラル」に入った感じです。アイデアとストリート・ファイター・コンセプト概念は良かったのですが、現代戦での「沿海域戦闘艦」の立ち位置を見失った事や兵装類の脆弱さが露呈しコストも掛かるという事で失敗したと言う事になります。
あまりにも速度性能を求めていた事に執着し、そのストレスがシップや主機のトランスミッションにも影響し短命に終焉を迎えた事は仕方ない面もあります。
Posted at 2022/08/30 17:34:37 | |
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ミリタリー | 趣味
2022年08月30日
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HONDAが日本国内向けのBEVを販売しても、その選択肢は一切無い。
HONDAも終わったな。
Posted at 2022/08/30 13:28:22 | |
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車 | ニュース
2022年08月30日
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欧州と大陸では連日の熱波で川は干上がり、穀倉地帯は干ばつで食糧に支障が出ると共に経済の停滞と物流の停止が懸念され、また、インフラである発電所も水が無いと発電できないというジレンマが襲う。そうなると、益々、経済と物流に支障を来し「負のスパイラル」に入る事になります。
来月以降の降雨に期待するしかないと思いますが、これはある意味「人災」でもあり、例年の豪雨で水害が発生しダムの放水をしてしまった事も要因の一つです。
今年の2/四半期のGDPが下がるのは必須でしょう。大陸も欧州も。
Posted at 2022/08/30 07:03:42 | |
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