2024年03月16日
二次元型(上下作動)ベクタリングノズルを搭載するエンジン、PW社製F119-PW-100ですが未だにエンジン単体質量は開示される事はなく、多分、退役まで開示はされる事はないと思います。
この二次元型ベクタリングノズルですが、確かにスタビウィングとシンクロ(同調)していますが、ロシア・サチュルン社製AL-41Fエンジンの三次元型と比べ、スタビウィングとはタイムラグがあります。
これは諸説あり決定打がないのが現実なんですが、有力なのはスタビウィングでピッチ運動のきっかけを作りエネルギーを発生し、それにプラスしてベクタリングノズルでの排気エネルギーモーメントを強化するという説ですね。このベクタリングノズルの制御はエンジンのDEEC(Digitarl Erectro Engine Control)なので、過去にNASAでF-15MDデモンストレーター機で二次元型ベクタリングノズルを実証した結果でもあります。
確かにSU-30MKIとSU-35でのピッチ運動レートは思ったより機敏ではないことは確認されており、動画で見る限りではF-22のピッチ運動レートはより機敏性はあります。ただ、米空軍ではF-22の初期ロット32機をリタイヤするプランですので、果たして議会が承認するかは不透明。コストが莫大なF-22を運用するよりもF-35AとF-16とF-15EXでカバーしたいのが本心でしょうね。将来的にはF-15EXは嘉手納基地に配備したい方向ですが開発が遅延しており、臨時的にF-35Aの各飛行隊がローテーションで配備、運用すると思います。F-15Eも考えられますが、このシップも1飛行隊リタイヤするプランですので、二個航空団(シーモアジョンソン基地とマウンテンホーム空軍基地)ですが一個航空団はリタイヤするので嘉手納基地には来ないでしょう。
Posted at 2024/03/16 23:39:22 | |
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