
バイクで怪我してから早ひと月半。
仕事も休んでるので、いつものように40℃近い酷暑や、夏バテにあてられることもなく、ほぼ家の中で読書したりネトフリやアマプラを見るだけの日々・・・
じたばたした所で仕事は何も手伝えないので、割り切って休んでいました。
まぁ、振り返ってみればこの30年、こんなに長期間仕事をしなかった事はなかった。
転職することはあっても、基本的には一日も空けることなく次の職場に繋げてきたので、こんな風に何もしないで強制的に家に縛り付けられているという事実が珍しくて驚いている訳だ。
週一のレントゲン診察と、リハビリテーション。
診療終わりに、病院の正面玄関を出て見上げる青空と巨大な積乱雲。
いつの間にか季節は真夏になっていた。
事故に対する不覚や、仕事に行かれない不甲斐なさみたいなものは当然あるが、何かこう、立ち止まって静かに物事を考えるという時間を与えられたのかなと、捉えることにした。
何だかんだ言いながら、結局仕事一番でやってきた部分はあるので、こういう事でもない限り、ここまでフラットな目線に降りてくることはない。
もちろん休業は一時的なものではあるが、
ふと多忙過ぎた日々から距離を置いて、自分の存在を俯瞰で見てみると・・
職場も世界も自分が居る居ないで、それほど大きく変わることはないという事がわかる。

そんな中で、本当に大事な事とは何か。
そういうことを、
実感を伴いながら再確認する時間となったのではないかなと思う。
ただ、そんな瞑想もひと月を過ぎると一周してしまい、現実世界への復帰を考え始める。
全治三か月と言われた右足も、経過は思いのほか良好で、通常の生活には殆ど支障が無いまでに回復していた。
無理しなければ、クルマバイクの修理は進めていけそうである。
自身の生来の代謝の高さとフィジカルの強さを実感する。
お盆休み明けに仕事復帰を計画していたので、
残り時間を逆算しながら、進めておくべき修理や整備などを考える。
先ずはKSRの改修作業。
壊れてしまった部品の交換や、板金塗装、エンジンなどもちょっとやりたい所がある。
あとは、エブリイにもちょっと面倒な案件があり、時間があるうちににやっておきたい作業などがあるのだ。
リハビリがてら、
この辺をある程度一段落させてから、お盆は秋田で過ごし、休み明けには仕事復帰というのが大変望ましい。

先ずは手始めにKSRからバラしていく。
連日の猛暑、足を庇いながらの作業。
どこまで出来るのか、探り探りの内容ではあるが、この週だけは真夏の小休止というか、30℃に届かない日が続いており、これに乗じて一気に進めてしまいたいという思いがあった。

それでもふうふう言いながら、久しぶりの作業に汗をかく。
割れたカウル類を取り外し、フレームやフォークに曲がりなどがないか、配線に損傷がないか、念入りにチェックする。
今回交換になるのは割れの激しいヘッドライトカウルやラジエターのシュラウドカウル、大きくへこんでしまったタンクなどで、ブレーキマスターなどもバンジョーの所が折れてしまっているが、交換で済むような部分の損傷だけで、フレームやフォークなどのハード面は大丈夫そうであった。

ちょっと疲れたが、この勢いで交換予定のタイヤもホイールから外し、タイヤもカッターで裁断。
これで自治体ごみに少しづつ混ぜて処分できるw
久々の作業は2~3時間で終了。
まあまあ動ける。しかし、暑さのせいなのか、足を庇いながらだからなのか、結構ぐったりしてしまった。
まぁ、最初はこんなもんだろう。

さて翌日は、エンジン。
事故の修理とは直接は関係ないんだが、最近パワーがないんだよね。
パンチがないと言うか、単純に圧縮がないって感じだね。
エンジンフルOHから毎日乗って、もう8年も使ってるからね、壊れずに回ってるだけでも立派だと思うけど、さすがにくたびれてきてます。
再びのフルOHも考えているんだけど、クランクASSYと純正ピストンが廃盤になっていて簡単ではない。
クランク全バラと社外ピストンの購入が必須となり、手間と費用が一気に跳ね上がるので一旦保留。
取り敢えず、ピストンリング交換でどれだけ戻るか見てみる作戦である。

若干の首振り跡は見られるが、全然正常な範囲だと思う。
ただ、ピストントップのスラッジは多めで、圧縮が明らかに減少してしまった辺りから不完全燃焼の領域が増えてしまった為と思われる。

ピストンリング隙間は0.55ミリから0.25ミリへ。
思ったほど広がってはいなかったが、限度値ギリギリではあった。
これだけ小径の単気筒エンジンではこの僅かな差が性能を決定付ける筈である。

ピストンは軽く磨いて、駆け込みで部品が出たサーモスタットも一緒に組付けます。ピストンは若干何かが叩いたような痕がありますね。
何の時だろう・・過去のエンジン不調と言ったら、雪の日のアイシングでエンストした時か、エアクリーナー劣化で全部吸い込んでしまった時か・・・後者が怪しいですね。

これで組み込んでエンジンは終了。
どれだけパンチが戻るかは、走ってみないと判りません。
二日目もこの位にしておいてやろう。。。
翌日は疲れが出たので、ちょっと休憩して・・
その翌日から二日間程は準備していた外装部品の下準備。

ぼろっちい古いステッカーをヒートガンで炙りながら爪やヘラでこそぎ取り、残りの糊をシンナーで除去。
傷や錆をペーパーやサンダーで研磨して、それでも残る凹みや傷はパテで処理し、サフェーサーで包んでおきます。
地味だし粉だらけになるのでスナップはありませんが、時間をかけて丁寧に仕上げないと全ては仕上げの塗装に影響が出るので手を抜けません。

そして、妻が車を使わない週末にはエブリイを借りて河原へ。
発電機とコンプレッサー、道具と塗装ワークを全て積んでいくにはインプレッサでは厳しいですからね。
誰にも迷惑を掛けず、誰にも文句を言われないみんなのガレージ!
それが河川敷イィィィ!!!
(そんなとこでやってんのヲマエだけだろ)

ベースのブラックを塗ったところ。
ハンドルと荷台、ホイールは黒系のままがいいのでガラスフレークをちょっとかけてクリヤーで仕上げ。
タンクやカウル類は、このあと違うパールをかけて別の色に仕上げます。
しかし・・・夏の河原は塗装に向かないな。
羽虫が凄いんだよ。
仕上げたのに触ってしまったり虫が付いたりでムキー!ってなったので、このあと写真を撮る余裕はありませんでした。
ヘトヘトに成りながらも何とか仕上げて、この日は帰宅。
バイクはどうにか出口が見えてきたなw

さてさてあとはエブリイ。
実はもう、お盆休みの期間に入っており、この日の晩には秋田へ発つ予定なのだが、インプで帰るか、エブリイで帰るかまだ迷っている。
自分の足の事もあり、妻も運転する気でいるからである。
長距離の運転は、圧倒的にインプレッサの方がラクだろうとヲレは思うのだが、妻にしてみれば日頃運転しているエブリイの方で帰りたいという主張がある。
基本的には自分で運転する積りではいるので、ヲレはどっちのクルマでもいいんだけど、ヲレが運転するのならインプの方がラクだよなぁ。
ただ、エブリイで帰るならちょっと気になる所があり、要整備なのである・・
内容がちょっと厄介。
リヤデフのコンパニオンフランジシールからのオイル漏れである。
微量の滲みくらいならこんなに大騒ぎしないんだけど、結構派手にスプラッシュしていて、エキパイにかかるもんだから焦げ臭くて、ちょっと煙が出てる時がある。
数キロ行き帰りするだけの普段使いくらいなら特に問題はないけれど、片道500キロ強の高速道路というのはちょっと怖いよね。
デフ降ろさずにフランジだけ外してシールだけ交換する人も多いようだけど、ベベルピニオンのベアリングが逝ってるのが原因だと直ぐに再発する。
ドライブシャフトのハブベアリングもそろそろ心配だと思っていたので・・
大変だけど、シャフト抜いてデフキャリアも下ろして、全部チェック・・というのが望ましい訳です。
どうなるか判らんが・・やってみて一日で終わるなら、エブリイで帰ってもいいかなぁ。

という訳で始めてしまうわけですが・・・
何か矛盾してるんだよな。。
ヲレが足の怪我で運転厳しいだろうからの運転代わろうか?
・・・て話の筈なんだけど、運転代わるならエブリイの方がいいからエブリイを頑張って直さないといけないみたいみたいになっちゃってる。
まぁ、無理して直してくれとは言われてないんだけどね。
ヲレ的にはリハビリがてらなので全然構わないんだけど。
頑張ってこんな重整備できるんだったら自分で全部運転していけよ・・みたいな感じもあるなw

リヤブレーキ回りバラしてドラシャをスラハンで引っこ抜く。
大掛かり感はあるが、特に大変な所はない。
ただ、ハブベアリングを交換するのであれば、ベアリングを押さえているゴツめのリテーナーがガンで、炙ろうが叩こうが簡単には抜けてこないとの事で、メーカーのサービスマニュアルにもサンダーでの破壊を指示してあるという。
一つ4,000円近くするので、出来れば再利用したい所だが、ダメだった時に潰しが利かなくなるので、一応準備はしてある。

一回、ガストーチでメチャクチャ炙ってタガネで頑張ってみたけど見事に玉砕。
全く隙間ができる気配がない。
・・ので、素直にサンダーを使って切り込みを入れて、タガネでカチ割りました。

だいぶ漏れて油面が下がったからか、今はそれほど汚れてないけれど、ついこの間まではデフ周りベタベタでしたよ。
コンパニオンフランジのダストカバーみたいな部分が円盤の役割をして、すごい勢いで回りにオイルをまき散らします。

燃料タンクやフロアの下側はデフオイルでベトベト。
太鼓に繋がるエキパイにも掛かるものだから、発煙していたんですね。
なんか焦げ臭いと思ってたんだよ。

デフキャリアを降ろしたところ。
緊急と言うほどではないですが、リングギヤの歯アタリともハブベアリングともとれるような、低い唸り音の様なものを感じていたのですが、歯アタリは大丈夫そう。

今日秋田へ帰ろうって状態じゃないよな。

ドラシャに残ったハブベアリングをプレスで抜き取り、新しいベアリングとリテーナーを圧入します。
ベアリングは裏表があるから間違えないように。

リテーナーは焼き嵌めだったのかな?って位強い力で押さないと最後まで入らなかったです。
これはタガネで叩いたくらいじゃ浮いてこないわ。

さてリヤデフですが、
硬く嵌ってるフランジを適当なプーラーで引っこ抜き、デファレンシャルギヤもフォルダーから外してデフのサイドベアリングとベベルピニオンのベアリングに異常がないか見ます。
どちらもしっとりとスムースに回ります。
意外なことにベベルピニオンのベアリングは問題なさそうなので、そのまま続投で行きます。
下手にこの辺全バラにして新しい部品で組み直すと、ピニオンギヤの突き出し量が変わって、今回準備出来なかったディスタンスカラー(締め込み具合で潰れてギヤの突き出し量を調整するカラー)が再利用できなくなる可能性もある。
(本当はコンパニオンフランジの脱着だけでもカラーの交換と調整は必須とされているが、上手いことやれば再利用できます。)
特に問題がない部分は替えない方向で行きたいのだ。

そんなこんなで最悪の事態が発生。
買ったオイルシール品番間違えてたわ。。。
地味だが、一番替えたかった部品を間違えるっていう・・・。
即日組み上げの為に色々画策したわけだが、結局本日組めないっていう結末。

取り敢えず、デフもドライブシャフトもハブ周りも全部戻して、フランジとプロペラシャフトを付けるだけって所まではやっておこう。
秋田から帰ってきたら、連休最終日の日曜日しか時間がないので、オイルシールだけ手配しておいて直ぐ組めるようにしておけばいいかな。
結局こんな暗くなるまでやったのに、インプレッサで帰るのかい!
・・・みたいな。
ま、10月には車検だからどうせそれまでにはやらないといけなかったし、貴重な一日を面倒な整備に充てられたから、無駄ではないか。
と言うのが、お盆帰省の前日譚。
骨折から一か月と少しでやるような内容ではないだろうけど、リハビリがてら少しづつ身体を慣らしながら、仕事復帰への準備という所です。
それでも、一番クソ暑い時期を自宅で涼しく過ごせたのは良かったかな。
3キロ太りましたが。