
純正オイルの話が出ているので、僕の現在の考えを書いてみます。
REな皆さんはエンジンオイルには気を使っていると思いますが、何にポイントを置いていますか?
価格は気になるでしょうが、エンジンブローの切なさを承知していたなら、安ければ何でもいいという人は居ないと思います。
以下は僕個人の考えですので、間違いや思い込みもあるかもしれません。
各々が経験して実証することが一番ですが、膨大な時間と金がかかるので難しいです。
情報の一つという程度で捉えて下さい。
◆純正オイル
マツダ純正オイルの良い所。
価格が安いです。 でも悪いオイルという訳ではないのですよ。
大量に潤滑油を仕入れるカーメーカーの力は絶大でして、潤滑油メーカーは採算ギリギリのラインで販売しています。(たまには赤字もあったりして独占禁止法で言われる支配的地位の濫用に・・・以下略)
そりゃ~もう、皆さんの想像以上の安価です。
ディーラーはオイルで儲けようとはしていないので、言い方は悪いかもしれませんが、撒き餌のように販売しているわけです。
価格は安いですが、カーメーカーと潤滑油メーカーが時間をかけて共同で開発していますので、スペックなどの安全面では信頼がおけます。
ともに大きな会社ですので、重ねてきた信用が有りますから・・・
ただし、車両がノーマルではなく、メーカーが想定する使用状況を逸脱する場合は、考えなければいけません。
ディーラーは暫くご無沙汰なので良く知りませんが、潤滑油メーカーはトラブルがあっても「保障」という面では面倒は見ないと思います。
たとえ自社製品に自信が有るからと言っても、保障契約をしている話などは聞いたことが有りません。
なぜかと言うと、大抵はオイル以外が原因での故障だからです。(すぐにオイルの責任にされがちですが・・・)
オヤジギャグではありませんが、製品スペックの「保証」はしても、車両故障の「保障」は出来ないものなのです。
設備機械用の作動油やバス・トラックなどはオイルの低粘度化が著しいです。
何故かと言うと、低粘度化により省電力や省燃費に直結するからです。
添加剤や技術の進歩に伴って、低粘度でも問題を起こさないスペックを確保できるようになったのです。
最新のオイルを使用した場合では約20パーセントも省エネルギーになったりします。
ただ、これは機械メーカーの想定する使用状況での話となりますので、設備油でもおかしな使い方をしたりすれば、速攻で不具合がでます。
以前、GSX-R1100という油冷のバイクに自動車用のフルシンセ5w50を入れたことがありました。
このオイルは当時の最強とも言えるスペックでしたが、バイクに入れたところクラッチが滑ってしまい、使えたものではありませんでした。
車の乾式クラッチとバイクの湿式クラッチの違いや、添加剤の有無を甘く見ていました。
零下10度以下の環境で高粘度のミッションオイルを使ってみてください。
ミッションオイルがギアに絡みついて抵抗になり、オイルが温まるまではエンストしたりするはずです。
以上のようなことから、御自身の使用状況を考えてみて、問題無いなら下手な社外オイルよりも純正オイルがベターです。
※メーカーリコメンドも悪くはないですが、タイムリーじゃない縛りでもあるので注意してください。
◆社外のオイル
では社外のオイルはどうなのでしょう?
以前の僕は高粘度バンザイでしたが、ここ2年での経験から得たことをもとにすると、高粘度エンジンオイルだからといってエンジンブローは防げないと学びました。
WPC加工もそうだと思います。
オイルや表面加工は機械的な限界をほんの少しだけカバーできたとしても、根本的な問題解決にはならないのです。
高い授業料を払いました。ほんと・・・
根本の原因とは燃調や温度管理のことです。
あと、RE車で一番気を付けて欲しいことは、カーボンだそうです。
内燃機ですから、完璧に綺麗な状態はないと思いますが、出来るだけ少なくしたいのがオイル燃え残りのカーボンだと思います。
溜まって良いことは一つもありません・・・
サーキットやドラッグレースをするような方は、アンテナを張り巡らせて情報をキャッチするとともに、信頼するチューナーのお勧めに従うのがベストだと思います。
現在の僕の車の仕様で僕のタイムだと、水温も油温も安定しています。
でも、もっとタイムが上がると、温度管理は更に厳しくなるそうです。
その時には再びオイルの銘柄選択を考えなければならないでしょう。
最後となりますが、エンジンブローの原因はオイルではない場合が殆どです。 オイルでもカバー出来なかった原因があるはずです。
適油選定の前に根本原因を改善してください。
某石油元売のウェブサイトです。 適油選定の参考にしてみて下さい。
Posted at 2009/11/25 12:59:24 | |
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