金曜日の夜に帰宅するとブラックピラニアが昇天していました。
目が濁っていなかったので死んでから間もないと思われます。
前日の夜までは普段と変わらずに餌を食べて元気にしていたので、今回の死因は分かりません。
いつもはカラムナリスっぽい症状で死なせてしまう事が多いのですが、今回は心の準備をする間も無かったのでショックでした。
ということで土曜日から日曜日にかけてはピラニア解剖(菱形ピラニアは初)と骨格標本作りをしました。
金曜の夜のうちに死魚を水槽から取り出し、風呂場の魚用桶に放置しつつ水槽のリセット。
次にこの水槽に入るのはピラニアピラヤの幼魚です。(これでジャイアントイエローとの不仲問題も解決)
早速解剖開始・・・と思うのは僕を知らない人だけですw
水槽のリセット完了とともに寝落ち余裕でしたw
土曜日に目覚めて見ると風呂場から異臭問題が発生しています。
まあこの季節だし、腐敗は早いのも当然ですね・・・
さて、包丁が一番切れるのは分かっているのですが、料理用のを使うのは抵抗があるのでビクトリーノックスの出番です。
サクサク切れるはずもなく、半ば引き裂くような感じで腹を開きます。
余りの切れなさを耐えがたきに耐え、悪臭のひどさに忍びがたきを忍びきれず、何度か嘔吐しました。
変死体の検視をする人や、バラバラ殺人犯人ってどんな気分で解体するのかななんて考えつつ、鼻の穴には香水を付けたティッシュを詰めた上に換気全開で頑張りました。(人には見せられない姿ですw)
解剖の結果、オスでした。
今まで解剖した個体はメスばかりで、日本国内で流通する丸顔ピラニア(ピゴ系)にはオスはいないのじゃないかと思っていたくらいです。
今回のは菱形体型のブラックピラニアでワイルド個体ですから、「ピゴ系はメスばかり説」を覆すことにはなりませんけど・・・
死因は不明です。
知識や精密な検査が出来れば分かるかもしれませんけど、各組織には異常がありませんでしたので・・・
ここからが問題です。
骨格標本ってどうやって作るのか正式なのは分からない。
ネットで調べても断片的な情報しか出てこないのです。
なので前回の死魚の時は我流ですが要らなくなった鍋で軽く煮込んでみました。
思いのほか良い香りで食欲をそそります。
「食べてみる?いや病気で死んだのだし食べないよ。」と自問自答をしているうちに魚に熱を入れ過ぎて骨がバラバラになってしまいました(泣
なので今回は「キッチンハイター作戦」です。
ただ30cmの魚を溶かせるのか不安があったので、今回は頭だけです。
頭を切る切る切る・・・、切れね~・・・
このナイフ、全然ビクトリーじゃないのですけど(;一_一)
仕方が無いのでアゴのみにすることに方針転換。
上アゴを切る切る・・・、切れないよ~。 考えてみたら上アゴは頭骨と繋がってるから、頭を切るよりも難易度高いのですね。
仕方が無いので下アゴのみに方針転換。
魚がヌルヌルして掴みづらくて困ってしまい、つい歯のところを掴んでしまいます。
この状態で魚が生き返ったら指が無くなっちゃうな~なんて思いつつもゴリゴリと切り裂きました。
キッチンハイターの量が少なくても良いように出来るだけ肉を削ぎ落します。
でキッチンハイターにドブ漬けして放置。
半日くらいしたら、見事に骨だけになりました。
今回の教訓は解剖するなら大至急ってことですね。
★骨格標本製作手順(ニコ生で日曜夜に教えてもらった)
1.ハサミ、カッターなどを使用し、出来るだけ肉を削ぐ。
2.キッチンハイターに1分ほど漬ける。(動物性蛋白質を変異させる)
3.蛋白質の変異を止めるため、取りだした魚に水をかける。
4.歯ブラシなどを使用し、付着している肉を取る。
5.肉が完全に無くなるまで「2,3,4」を繰り返す。
6.このまま乾かすと魚の油で骨が黄ばんだ状態になりますから液体洗剤で綺麗に洗う。
7.体全体の標本を作る場合は爪楊枝等で姿勢を決めたまま乾燥させる。
備考:動物性蛋白質よりは遅いが骨(炭酸カルシウム)もキッチンハイターで変異するので、長時間漬けると溶けます。
Posted at 2011/08/01 14:34:40 | |
トラックバック(0) |
ペット | 日記