先日のプジョー206CCに続いて、またまたレンタカーの利用です。
今回登場したのは
「アルファロメオ147」。
プジョー206CCも街中ではよく見かけますが、さらに多く遭遇するのがこの147。
かなり長期に渡り販売されておりましたし、人気もそこそこあるからでしょう。
アルファは以前から一度乗ってみたいと思っておりましたが、これまで試乗程度でしか乗る機会がありませんでした。なかなか周りに乗っている人もいないですし、レンタカーも稀ですからね。
なので今回楽しみであります。
このクルマのエンジンは2リッターツインスパーク(150ps、18.5kgm)。
本来ならMT車といきたいところですが、レンタカーではさすがにそれはムリで、セレスピードとなっております。
というわけで、いつもの記念撮影からスタート。
ちなみに隣のGT-Rは、今月の走行距離が30km。ほとんどオブジェ化してますね。(^^;
さてイタ車と言えば仏車と同様いつも操作系や使い勝手の違いを楽しませてくれますが、意外や意外、これといった特殊なものがありません。
シートの調整も、各種スイッチ操作もごくまとも。マニュアル見ないと分からないようなところは、マルチファンクションディスプレイぐらいでしょうか。
ただしこれは燃費や航続距離の情報なので、分からなくても走るのには影響しない部分です。
なので
今回は操作系のお話はありません。(^^;
まずシートに腰を下ろして感じた違和感。座面が前後方向に長いのです。このため座面の先端がひざにぎりぎりのところにきています。
日本人男性のほぼ平均的な体型の私でこれですから、小柄な方や女性なんかでは座面の先端がひざの裏に当たって運転しにくいのではないでしょうか。
これが調整でなんとかなるかは不明です。(^^;
さて一般道、高速、ワインディングと一通り走ってみての感想ですが・・・・・
噂通り良かったのがエンジン。
低回転から充分なトルクが出ており、それが「グォーン」という勇ましいサウンドとともに高回転に繋がっていきます。
シビックタイプRのようなハイパワーではないのですが、なんかエンジンが「もっと回してくれ」と言っているように感じるんですよね。
なので、206CCの時は追い越し車線を走ろうなんて気にはなりませんでしたが、こちらは4速に一段落として加速したくなります。
また、ワインディングでも実に楽しい。2速と3速を使って軽快な走りが満喫できます。
アルファのエンジンはV6、4気筒ツインスパークのどちらも楽しいと聞いておりましたが、その通りでした。これだと「V6はどんな感じなんだろう」とまた気にもなります。。
ただコーナーでアクセルオンの際には、結構FF車特有のクセが出ます。この点がいまひとつなところでしょうか。
一方、
噂通り良くなかったのがミッション(セレスピード)です。
シフトアップは遅くて違和感ありあり。同じ2ペダルでもGT-RのデュアルクラッチMTとはえらい違いです(比較してはいけないと思いますが)。
特に加速時にアクセル踏んだままだと、体が前につんのめります。
これを防ぐには、マニュアルモードで変速の瞬間にアクセルを抜く必要があるので、ある意味MT車 と同じと言えば同じなのですが、ただただ面倒なだけですし、いつ変速されるのか分からないので思い切ってアクセルを踏めません。
ただシフトダウンの方は、違和感はありません。
もう一つの問題は、超低速での使い勝手。
特に傾斜のある場所をバックするような場合、MT車なら半クラッチで微妙な調整ができますが、このクルマはそこは機械まかせ。どの程度の半クラ状態になるかつかみにくく、アクセルを強めに踏むと思った以上にバックして驚くというような具合になります。
同じ2ペダルでもGT-Rの場合、わざとクリープ状態と同じような微速で進むように設定してあるので、この辺りの使い勝手はずっといいのです。
総合的に見ると、デュアルクラッチMTには遠く及ばず、最近のよくできたトルコンATよりもはるかに下だと思います。
まあ、欧州ではMTが主流でしょうから、この程度のできなのも仕方ないのでしょう。
あと、走りで気になったことが一つ。
何回かワインディングを走っているうちに、こんな表示が出ては消えを繰り返しました。
そして上り坂でエンジンが3000回転くらいしか回らなくなってしまったことです。おかげで30km/hくらいしかスピードが出ず、後ろからクルマがこないかヒヤヒヤ。
ところが下り坂になるとエンジン復活。また高回転がビンビン使えるようになります。
これは推測ですが、傾斜でオイルが偏るとオイル不足を検知してエンジンに制御が入ってしまったのではないかと。つまり
エンジンオイルの不足です。
まあこれは不具合というより、整備不良ということでしょうね。
さらに問題が一つ。こちらの方が重要です。それは・・・・・・・・・・・
内装が溶けてる。(゚〇゚;)
内装のあちことがベトベトしてます。
それだけならまだしも、衣服にも付着してしまうほど溶け出しています。
イヤーこれには参った。「イタ車の内装が溶ける」とは聞いていましたが、こんなんなるとは。
おかげで私のパンツはこんな状態に。(^^;
このクルマ、まだ10年経ってませんよ。国産車では25年前のハチロクでも、20年前のFCでもこんな風にはなりません。さすがイタ車というところでしょうか。
というわけで、いろいろ問題もありましたが、総合的評価としてアルファロメオ147は乗って楽しいクルマでした。
やはりエンジンがいいクルマは運転していて楽しい。
でも購入するなら、断然MTですね。(^▽^)
Posted at 2011/08/17 01:26:12 | |
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