2015年06月04日
最近はほとんどやらんが
ECU修理してると判ることがある。
いかに電子部品・プリント基板について知識理解の有る奴が修理してることが皆無か。
部品の選定の話は散々書いてるが、基板については書いてなかったから書くか。
プリント基板は
1,組立工数の削減
2,組立品質の均一化
3,組立の自動化
つまり基本の採用理由はコスト削減
で次に
1,回路インピーダンスが高い(配線抵抗は電線配線よりも高い、そりゃ薄い銅箔で配線してんだから当たり前)
2,パターン密集時の飛び込みが起きる
3,回路動作が遅い場合は問題にならないが、動作スピードが高くなると
パターン間、多層なら層間容量が問題になる。
などの問題点を含む
で、本来プリント基板はその問題点を前提で設計製作されていて、その
パターンには上記の対策αの意味がある。
よって只ジャンパしたりすると動作不良の原因になる。
んで、そんな代物故基板自体が破損した場合、その基板は廃棄するのが基本。
特性維持できないからだ。
そうもいかずBEATのECUは修理してるが、基板をまともに直さないことには
始まらないんだが・・・・
できてた物など見たことがない。
腐食処理もせず只ジャンパとばしてる、トーシロは基板さらに壊す、導電性がある
電解液の処理してないで下手にモールドしてる。
・・・馬鹿以下だな。
電解液の汚染は取りのぞかないと腐食以前に回路のインピーダンス狂う
腐った部分は取りのぞいて減った分の銅箔を補う処理が必要。
上記は絶縁低下してる問題部分の絶縁回復の意味もある。
基板が直せて初めて修理できるといえる。
もっとも元々の特性にはもどせっこないので、近づけるということになるが。
最低限腐食要因処理と絶縁回復は必須だ。
じゃねぇと燃えるわ。
で、問題の原因の電解コンデンサだが元が只の105℃標準品なんか付いてるから
余計こんなコトになるわけで、相応の部品を使ってやればいい。
どうせスイッチング回路でなくただのバラストだから。
この辺は回路見て最適の部品を使う必要がある。
特性あわねぇもんつけたらその部品だけでなく半導体類も壊すからな。
その半導体だが、電源部分にある電解が逝かれて電源のリプルが増えると
自己損失が増える、要するに発熱する。
それで熱劣化が進みお亡くなり為る。
とりあえず死んで無くても、いつまで持つかはわからんよ。
ウチでの修理は徹底的にやってもせいぜい5年と考えている。
これは基板の状態次第なので、無傷の奴なら15~20年も持つかもしれない
使ってる部品はそのくらい持つ奴だから。
基板が損傷した時点でそのECUはすでに終わってるんだよ。
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Posted at
2015/06/04 15:10:49
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