2016年11月30日
金属素材の話
ある程度わかってるのはアルミとSUSくらいだが、これらにしても厳密にはかなりの
種類がある。
ほぼ使用目的ごとに開発されてるようなもんだから、それ以外の用途に使うのは意味が
無いか全く用をなさない場合もある。
ここでよく出てくるのはSUS304だが、うちの大体の使用環境で切り貼り溶接性その他、
放熱性を除けば単体での使用にあまり癖が無いからだ。
錆の問題はSUSに限らず異種金属の組み合わせで発生するので、そこは別の話。
ほかはせいぜいSUS316系使う程度か。
アルミになると話が違う、軽量化や錆対策が主になるが・・・
アルミはA1000~A7000またそれ以外の規格品と存在するが、品番ごとに専用用途が存在する
また同じ番台でも下3桁が違えばまるっきり別物と思って良い。
具体的に言えばA2000番台はもともとが航空機用のもの、軽量化と引張に対する強度を
求めた物で、耐荷重等は低いし、耐食性が最低の部類。
こいつは早い話さびまくる、よって最低限アルマイト等の表面処理が必須。
んで自動車部品に使われるのは主にA5000とA6000これらはそれぞれ耐食性と耐荷重、また
品番によっては耐熱性をあげた物。
触媒カバーでA6000系を使っているがその辺考慮しての話。
触媒カバーは耐食性は必須その上熱を受けるため、熱処理材の類いを使わないと強度が
保てない。
アルミ素材は物にもよるが300度台から急激に強度が落ちるからだ。
素材のことを理解しないで使えば、目的を達成できないだけで無く余計な被害を
出すだけなんだ。
ちなみに今やってるH3や前に作っていたシフトは強度必須なんでA5000番台だ。
毎回みょーなモン作ってるけど、その辺まで考慮に入れた設計だ。
それでもたまにヒンジみたいにやらかす。
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Posted at
2016/11/30 11:56:43
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