放熱性を必要する、防護用の遮熱板は、溶融アルミメッキ鋼板が使われる。コスト的にも安価だという所もある。んで、使われるのは排気系統の触媒の後の辺りまで。現実BEATではEXマニから触媒、触媒に直接つながってるパイプまでが、覆われ触媒とエンジンブロックの結合も、溶融アルミメッキの金具で接続されている。ホント軽とは思えないくらいコストかかってるよ。当時軽が50~60万の所130万だっただけはある。んで、この部分は熱問題だけでは無く、周辺の鉄系素材の排気管からの錆びに曝される。つーことは、SUSは使えない。SUS(ここで言うSUSはクロム-ニッケル合金の系列)は表面にクロムの酸化膜が析出し、この強力な酸化膜により母材の腐食を防ぐ。しかし、この酸化膜にも弱点がある、鉄の赤さび等に破壊されるのよね。よって、酸化膜が破壊された部分から急激に腐食する。薄板なら簡単に穴が開く。対赤さびならアルミの方がマシって事よ。(組成にはよる)純正のアルミメッキ部品のメッキ落ちは鉄が錆びての浮きが主だ。して全アルミで作った場合は、腐食よりも先に強度問題が来るが・・・・カバーはそもそも強度要らんし、ステーも本来大した強度は不要。それよかオレの頭に浮かんだのは、曲げ加工による強度低下部分の発生と熱による強度低下のことだったが、塑性加工用のA6000番台素材で十分そうだという目星を付けての開発だった。その上で試作試験は、2ヶ月ほど雨だろうが何だろうが走ってる車両に付けて様子見た。それで破損も腐食も見られなかったので、量産開始。形状が形状だったんでよく出来たわ。