2017年01月24日
アルミ素材について思う
事、鋳込み材について。
国産だと1960年代くらいまでは素材の純度が低いのか、鋳込みのための添加物に問題あるのか
内部の巣が多く製造後四半世紀超えると朽ちるわ割れるわ・・・
まぁkawasakiは70年代以降でもダメだが。
大して欧州の物は、大戦時の物でもさほど朽ちない。
やはりアルミ自体の純度なんだろうと思われる。
国産は専用素材の開発は最先端行っていたが、再生アルミの技術は完全では無かった。
欧州は再生するよりもボーキサイトからの精錬の方が安かったことから、再生は行わずに
精錬していた。
まぁ合金アルミを再精錬しても当時純度を上げることが出来ず、劣化するのがわかっていたから
やらなかったわけだが。
それだけアルミは微量の添加物で特性が変わる物だ。
んで、60年代辺りまでは再生技術自体の問題と高度な制御が出来なかった時代なので、
仕方ないだろう。
ダイキャスト品の破断面を見ると、大体素材の程度がわかるが・・・
素材自体悪いと、表面の状態見ただけで見当が付く。
これが只の鋳造品となると・・・・
さらに表に出てくる。
金属でも鋳物は特に熱による膨張/収縮を繰り返すと痩せる。
なぜかといえば巣があるから。
そしてなぜ巣が出来るかというと、大まかな理由は2つ、溶融金属に含まれるガスと、
流動性を上げるために添加されている物質が抜けるからだ。
ガスはある程度鋳込み方法を工夫すれば抜けるが、添加物はねぇ
具体的に言えば半田のフラックスなんかそうよ。
経年劣化でフラックスが抜けてスカスカになり、半田割れが起きる。
それと同じ事が起きるんだわ。
まぁまだ複数金属のそれぞれの割合が大きい半田はまだ割れやすいのはわかるが、
アルミ合金は母体はアルミの比率が高い。
で、熱膨張係数が大きいというのもあるだろうが、結論微量の添加物で特性が大きく変わる
かなり特殊金属だっつーことよな。
電気的な特性も絡むから余計。
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Posted at
2017/01/24 22:10:30
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