話が違う。
この図で言うと
C1/2/3/4のグループとC5/6/7/8のグループは必要耐圧と必要許容リプルおよび
インピーダンスが違う。
グループ毎同じ物を使う必要がある*絶対
並列に置かれているコンデンサは、その合成特性が重要。
また並列に置かれるものは同一で無いと、負荷のアンバランスが生じ素子の破壊を招く。
リプルが吸収できないと半導体が焼損。
インピーダンスが合わないとスイッチング動作に悪影響を及ぼす。
で、低Z 耐リプル電解でPC等に使われる物は3ランク存在する。
例
日本ケミコン LXZ *nichicon 同等品PW

日本ケミコン KZE *nichicon 同等品HM辺り

日本ケミコン KZG *nichicon 同等品HN辺り
で同じ耐圧 静電容量 6.3V2200μ サイズもφ10×20~25だが、特性はまるっきり違う
注:20℃ 100kHzが基準
LXZ インピーダンス 45mΩ 1440mArms
KZE インピーダンス 22mΩ 2150mArms
KZG インピーダンス 13mΩ 2550mArms
LXZ>KZE>KZGとインピーダンスが半分程度になっていき耐リプルも30~40%程度上がっていく
で4本並列なら合成インピーダンスは1/4、耐リプルは4倍ということだ。
置き換えが必要な場合、スイッチング用は静電容量よりもこのインピーダンス整合と
耐リプル増加させることが重要。
なぜならばこの使用周波数10kHz~の領域では表示静電容量は意味をなさない。
個別素子特性により共振周波数に向かう限り増大し、共振周波数から遠ざかるに従い減少する値だからだ。
大体この手の低z品は50k~250kHz辺りに共振点がある。
よって、回路に実装されているものから、合成インピーダンスと耐リプル値をもとめ、
インピーダンスが同等~70%程度 耐リプルを同等から+50%程度の範囲にできる代替品を選定して
やれば単純差し替えはできる。
*無論電解全交換
インピーダンスが高いと自己発熱が増え電解が破裂するし、平滑不良になる。
耐リプル値が低いと残存リプルで半導体が破損する。
インピーダンスが低すぎると、スイッチング協調がとれなくなりトランジスタを破損させる。
制御回路に位相補償機能があれば元の半分以下でも大丈夫だが、省かれてることが多い。
耐リプル値が大きい分には害は無い。
で現在PC類だと固体化が進んでいるが固体電解も同様。
KZG HNクラスを使用している回路なら、固体化すれば長期の安定動作を確保できる。
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技術放談 | 日記
Posted at
2020/02/19 16:40:23