2020年05月28日
モダナイズ仕様にできない物
IBのICBMはアルミメッキスリーブのため、まず鉄ブロックには適用できない。
次に水冷エンジンにて適用する場合、元々放熱量が安定しない2輪はいいが、
4輪は停車中でも放熱ができるようにシステム構築されているので、下手にアルミスリーブに
してしまうと常時オーバーク-ルになるため、オーバークール対策が必須になる。
そしてコレが一番問題だが、アルミで有る以上強度が下がる。
たとえ超強度アルミを使おうとも、意味は無い。
単純な事よ。
鉄は500度くらい強度低下しないが、アルミじゃ300度も耐えられない。
クローズデッキのブロックは良いとしても、オープンデッキのブロックは鋳込み
鋳鉄スリーブの強度を前提として設計されている。
回したら内側シリンダ割れるぞ。
んで致命的なのがターボエンジンでブロー確実。
なんたってターボエンジンや超高回転エンジンでは強化スリーブがあるくらいだからねぇ
で、2輪はどのエンジンでも熱問題が一番の問題なのでICBMは最良の選択だが、4輪は
極限られたものにしか適用できない。
空冷ポルシェには最適だけど。
4輪の場合、空冷のNAアルミブロックエンジン以外は意味ないのよ。
弊害のほうがでかい。
軽のエンジンなんか94年までホンダ以外すべて鉄ブロック、唯一アルミのホンダの
E型はオープンデッキ(94年のK6Aもオープン)。
回すとシリンダーがぶれるんで押さえ部品売ってるくらいだし。
*K6Aも同様
スリーブ入れ替えるならスーパーターカロイ突っ込むのが無難。
大体2輪と4輪では常用回転数の違いから、まるっきりシリンダとピストンのすりあわせ回数が違う。
また熱的に4輪の場合は冷却系がきちんとあるのに対し、2輪は完全では無い。
それ故に2輪はまず排熱伝導改善が要るが、4輪は冷却水量の変更だけでも対応でき
下手に熱伝導を増やすとオーバークールになり燃費の悪化も招く。
過給器付いていれば圧力に耐えられないと終わりだしねぇ
適材適所って事よ。
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Posted at
2020/05/28 09:47:55
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