2012年11月21日
一般据え置き品で10年前後
物理構造上一番寿命の短いアルミ電解コンデンサの寿命によって決定される。
アルミ電解の劣化は
1,熱により電解液の蒸発・変質・封止ゴムの劣化による液漏れ
2,経年劣化による電解液の蒸発・封止ゴムの劣化による液漏れ
3,アルミ箔表面の絶縁膜の劣化・修復作用の低下による絶縁不良・特性劣化
*;使用時アルミ箔表面の膜は修復されながら機能する
大体このようなもので、この電解コンデンサの劣化は平滑能力の低下、漏れ電流の増大
といった形で現れ、平滑能力の低下はその電解から給電を受けている半導体の劣化を呼び
漏れの増大は信号経路にて顕著に影響が出ることになる。
未通電状態で置いといても劣化するし、使用状態でも劣化する、規定以上のリプルを
与えると急速に劣化する、とにかく劣化スピードが他の電子部品よりも早い。
よって機器のOH時全電解コンデンサの交換は必須。
中途半端に交換しても意味はない。
次に寿命がくるのはフィルムコンデンサの類。
だいたい20年くらいが限度。
環境がよければの話なので、環境が悪ければ極端に寿命が縮む。
特に熱によりモールドや誘電体が劣化する。
マイラーなんか割れたり変質して真っ黒になってたり結構見る
よって古い機器はまずコンデンサ類全交換・再はんだ・の上で半導体の交換をしないと
意味がない。
また壊すのがオチ。
コンデンサも使用部位によって必要特性が違うのであったものを使わないとすぐ劣化して
余計な故障の元。
古いものをまともに使おうとするなら基本の話し。
動くのと使えるのはまるっきり話が違うからねぇ
Posted at 2012/11/21 17:18:01 | |
技術放談 | 日記