
LED駆動で使うんで非絶縁昇圧コンバーターで説明する。
んでDCDCコンバーターは電力変換効率は良いが、電源に対しての電流負荷としては負荷が大きい
矛盾しているように感じるかもしれ無いが当たり前のことだ。
入力12V2A 出力24V1A *ひとまず変換効率は考えないで行く
要するに24VAの電力変換を行うので
V1=12V I1=2A V2=24V I2=1A
だわな・・平均値は。
昇圧コンバーターはトランジスタでコイルに電流を流し、トランジスタOFFの時にコイルに
蓄えた電力を電圧に変換する。
要は平均値I1<IX流れる。
実際問題、テスターなどが示すのは平均値や実効値でしか無いため、I/V変換して
オシロで見ないとダメだが、パルス電流が流れている。
トランジスタON時ION=IX トランジスタOFF時 IOFF<I1
んでコイルの特性が支配的なんで仮に、トランジスタOFF時のI1=1.0A ON時IX=3.0A
とする、デューティー50で平均値2Aだわな。

表の電流値×時間の面積が白波形と紫ラインで同じって事よ。
して、昇圧コンバーターはコイルにIXを流し、トランジスタOFFの瞬間コイルがそれまでの
電流値を維持するためにためた電流を電圧に変換する
よって出力側はコンデンサによる平滑前はパルス波形で、電圧も瞬時値は定格よりも高いぞ。
*この辺は絶縁型の方が有利だが、トランスの変圧比と電流値でかなり効率が変化するので
使用目的次第で選択。
そんでもって、結論、コンバーター式は電力効率は良いが、電源に対しての電流負荷は
大きい。
既存の白熱球55WをLEDの15Wならコンバータがあっても問題にならんが、HIDの35Wだとダメ。
白熱球55W 12V4.58A LED15W(コンバーターがあったとしてもコンバーターの最大入力3A程度)
HIDの球35Wだとバラストの定格は55Wあたり、んでこのバラストの入力は点灯開始時3倍はいく
んでもってこいつも昇圧コンバーターなので・・
瞬時値は30A位は流れている。
運転状態でもバラストには10A程度のパルス電流が流れることになる。
4.58A連続のパルス負荷を想定していない回路にんなもんつなげりゃどうなるか。
燃える罠。
HID化は電力的に意味が無いと書いた理由はこれだ。
電力変換効率は良くても、対応した電源回路が無いと使い物にならん。
配線の劣化にも関わる部分なので余計。
オレがLED化において、これまでDCDC使わなかったのもこの辺が理由。
H3においても初めの想定では一応30VA位のコンバーター制作という事になっていたが、
あれでさえ、電源は70VAに対応していないと駆動できない。
今の奴は1灯6.6VA ×2 パルス電流は最大で1.2Aまでしか流れない(コンバーターICの限度が1.4A)
要は最大でも2個分2.8Aまでしか流れない(つうか流せない)から何も問題は起きない。
Posted at 2017/01/27 21:57:32 | |
技術放談 | 日記