
画像でメカメカしいのは、
SR20のクランクです。
右にあるスプライン付きの棒は、
ミッションのインプットシャフト。
その先端に下敷きになってるリングが、
今日の本題になります。
これはパイロットカラーと言いまして、
クランクのケツに圧入されてるんです。
このカラーが、
ミッションから飛び出してるインプットシャフトが、
回転するときにブレないように支えてるわけ。
ATとMTでカラーの大きさも内径も違って、
たとえば画像のカラーはAT用なんですが、
見てすぐわかる通り内径が
ミッションのインプットシャフトの径より大きい。
小さければミッションは刺さらないので、
どうってことないんですが、
刺さってしまうのでちょっと困り物。
AT車をMT化する時に、交換するのを忘れるケースが・・・
忘れるというより、
そもそも知らないってケースもある。
プロでも、だ。
MT化してからミッションが唸って、
けっこうすぐに壊れてしまう。
クラッチの操作感がなんかおかしい。
そんなのはだいたいコレ。
作業してくれたクルマ屋には、
ミッションが中古だからね
載せ換え車だから仕方ないよ
なんて言われて逃げられちゃう。
そもそも知らねーんだから仕方ない。
腕の無い外科医はそれだけで罪というが、
知識の無いクルマ屋も、ある意味罪だね。
特にこういう当たり前なコトは尚更。
ところでこのパイロットカラー。
クランクシャフトにがっつり圧入されてて、
穴は狭いもんだから工具を引っ掛けることも出来ず、
こじって外すことはまず出来ない。
専用のプーラー(特殊工具)はあるんだが、
もしそのプーラーが無い場合は、
どうやって外すか知ってる?
シルビアで話を進めるが・・・
このAT用のパイロットカラーの内径に、
ぴったりあったソケットをまず用意するんだ。
そだね、サイズは14だな。
KTCじゃ太くて入らない。
ノンブランドのツルンとしたタイプが良い。
それを差し込んで、ハンマーで思いっきり一撃!!
ロジックとしては、
ソケットの奥の部分の空間の内圧が
急激に上がることでパイロットカラーが
はじき出されてくるんだよ。(笑)
嘘じゃないじぇ!!
何台もそれで抜いたからw
ま、空気は何かと抜けやすいから、
もしコレ読んで参考にする人がいたら、
クランクの芯に半ネリのワックスを
詰めておくと抜けやすいよ。
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Posted at
2010/09/27 22:12:59