こんにちは。
昨日の続きの前に
ピストン各部の名称紹介を
したいと思います。
でないと・・・
“セカンド・・・・”なんて名称が出てくるたびに
中森明菜ちゃんのセカンドラブを持ち出してきて、
話がまったく前に進まないなんてことに
なりかねないのです。
だってね、
あたしの中森明菜ちゃんファン歴は、
明菜ちゃんのデビュー歴とイコールなのだよ。
・・・って、
また話が脱線しそうになるのでやめといて・・・
とにかくピストン。
画像を見てわかるように、側面には3本の溝が刻まれ、
一番上の溝にはトップリング、2番目の溝にはセカンドリング、
3番目の溝にはオイルリングが入る。
ピストンの頭(冠面)からトップリング溝までの部分を、
ファーストランドと呼び、セカンドリング溝までをセカンドランド、
オイルリング溝までをサードランドと呼ぼう。(勝手にじゃないけど・笑)
勘違いしてはいけないのは、
オイルはオイルリングでせき止められると思ってる人が多いですが、
実はセカンドリングとオイルリングの間、
サードランドにはオイルが充満してるんだよ。
意外だった人もいるんじゃない?
たとえばピストンリングが普通は3本だけど、
それが2本で済むとなればフリクションは減るし、
ピストンピン上の寸法も、各部の剛性を落とすことなく減らせる。
ピン上の寸法が減るということは、ピストンの首振りには有利になる。
でもそれはなかなか出来ないのが現実みたい。
んなわけでそれぞれのリングの役目をおさらいすると・・・
トップリングとセカンドリングはコンプレッションリングと呼ばれ、
圧縮ガスや燃焼ガスがクランクケースへ漏れるのを防ぐ役目がまずあり、
それに加えて、トップリングにはピストンの熱をシリンダー壁へ逃がして、
ピストンの熱を下げる役割もあるんです。
セカンドリングにはサードランドに充満したオイルを掻き落とす役目もある。
オイルリングは、シリンダー内壁に付いた大部分のオイルの掻き落としと
適正な油膜形成をするという役目があって、
結局サードランドまではオイルが普通に通過してしまうことになるわけ。
ま、セカンドリングでさらにオイルが掻き落とされても、
それでも各リング溝にはオイルが介在してるのが現実で、
それによってリングの焼き付きを防止してるってのもあるんだけど、
あたしはね、これが高性能エンジンには高性能オイルと
一般的に呼ばれる所以じゃないかと思いまする。
つまり、ピストンリング溝の温度は、一番熱的に厳しいトップリングでは
200度以上にもなるわけで、当然そこに介在する少量のオイルは
非常に高い温度にまで到達する。
そこでオイルが焼けて焦げて、カーボンが発生してしまうようなことが続けば、
ピストンリングはスティック(固着)してしまうわけなんだ。
スプーンに少量のオイルを垂らして、それを火であぶると、
オイルが沸騰して焼けてしまうんだけど、
その時にすごくカーボンが発生するオイルと、そうでないオイルとがある。
やっぱり安いオイルってのは、カーボンがすごく出るんだよね。
オイルに求められる性能は、ぬるぬる具合がまず第一なんだけど、
高温時にどうなるか?ってのも重要なんだよ。
だから、自分はそんな高温にすることはないというなら、
そんなに高いオイルを入れなくても、大丈夫かもね。
おっと!
この場合の高温は、油温計で見るオイルの温度じゃないぜ?
あくまで走り方(爆発・燃焼)の問題だ。
トップリング溝で高温になったごく微量のオイルがオイルパンに戻って
全体の油温を上げるとは考えにくいからな。(笑)
今回はなんだかつまんないブログになっちゃったから、
次回はピストンリングの合い口調整をする根拠でも書こうかな?
『そんなことするの??』って突っ込まれたままだから。(爆)
Posted at 2011/02/27 13:48:15 | |
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