好きなエンジンを3つあげろ
そう言われたら・・・
まずRB26、そしてCA18、
3つめはF6Aと答えよう。
あれ?
SR20は??
なんて聞かないでくれよんしんちゃん。
タイトルを見たでしょ?
今回はブローバイの話なのさ。
この3つのエンジン、
いずれもブローバイの多さに悩むエンジン。
惜しくもランク落ちしたSR20は、逆にブローバイに悩まないエンジン。
その違いは何か?
RB26(というかRBエンジン)・CA18・F6Aいずれも、
タイミングベルト駆動のエンジンなんです。
ひるがえってSR20はタイミングチェーンエンジン。
このタイミングチェーンという機構が、ブローバイを防ぐんです。
カムシャフトのタイミングギアをチェーンで駆動するエンジンでは、
エンジン前側にチェーンを通す大きな通路があるので、
この通路がクランクケースとヘッドを貫通してるため、
ヘッドとブロックの間で、スムーズにブローバイガスの還元と、
オイルのリターンを行うことが出来るのです。
でも先に挙げた3つのエンジンは、このチェーンが通るような大きな穴は無く、
おまけにヘッドのINとEXがセパレートされているという・・・
ブローバイガスの還元とオイルのリターンにとって辛いエンジンなんです。
ヘッドに設けられたクランクケースと通じる小さな同じ穴を使って、
クランクケース内のブローバイガスは吹き上がろうとし、
ヘッドに汲み上げられたオイルはオイルパンに戻ろうとするんです。
ブローバイガスがどんどん吹き上がってくる穴では、
オイルをスムーズにオイルパンまで戻すことが出来ず、
逆にオイルをさらに飛散させてミスト状にしてしまい、
多量のブローバイオイルを吹いてしまう結果となるのです。
RB26は、インナーシム式のソリッドリフターなので、
ヘッドが必要とするオイル量は実は非常に少なくて良いので、
ヘッドに回るオイル量自体を減らしてしまうという対策があるのですが、
CA18やF6Aはラッシュアジャスター式のエンジンなので、
いたずらにヘッドへのオイル量を減らすことは出来ません。
じゃあってんで、諦めるのか?
そうはいかないでしょww
そこで画像ですよ。
これはF6Aのツインカムヘッド。
このヘッドにはブローバイ対策の加工が施してありますよ。
わかるかな?
RB26を組む時も、この加工はやってます。
だから多少なりともあたしの組むエンジンはブローバイが少ないw
はい。
正解は秘密でつ。
ってそれだけじゃあんまりだね。(笑)
この手のことって、一介のクルマ屋風情がわかるわけがない。
本当に、新車でも設計してなきゃね。
そう・・・
新車を設計してる人たちは知ってるんだよ。
だから新車を見ればわかるかもしれない。
RB26は・・・
残念ながら登場から終わりまで、
ヘッドの鋳型が変わる事は無かった。
でも変わっていったエンジンがあるよ~
勝つために、モデルが変わるごとに変わっていったエンジン。
そう、それは4G63、ランエボのエンジンさ。
ランエボの4G63を歴代で見比べれば、何かがわかるかも。
もちろん、問題集の巻末に解答が掲載されてるように、
エンジンに答えが書いてあるわけじゃない。
だから見て考えてみなきゃいけないんだけどね。
エンジンは手でだけじゃなく、頭も使って組もうぜwww
Posted at 2010/05/31 02:01:19 | |
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エンジン | 日記