
入庫した180SX。
ブレーキを踏むと、
ヒューズが飛ぶ。
直してください。
シンプルな依頼です。
でも、なかなかどうして、どんだけ難しいかわからない仕事。
電気って目に見えないですからね。
しかもオーナー曰く「ブレーキを踏むとヒューズが飛ぶ」わけです。
どっかでショートしてるんだなぁ。。。
でも、このオーナーの弁も間違ってそう。
ヒューズ付けた瞬間、切れてしまうんだと思います。
踏むとヒューズが飛ぶ理屈がわからないですからね。
ブレーキランプは常時電源が来ているわけです。
ブレーキペダルを踏むとペダル部分でアースが取れて、ランプが点く。
ショートしてる箇所が、ランプより下流ならランプがいつも点いている。
ランプより上流(ヒューズ側)なら、ヒューズが飛ぶわけです。
調べなくてもだいたいわかるんですが、
電気の流れを配線図と回路図を見て一応確認します。
この配線図・・・すごい細かくごちゃごちゃ書いてあります。
「ふんふん」と確認してると・・・
『いわしたさん、配線図読めてすごいですね』とお客様。
ほんと?
もっと言って!ww
そうです。
Rismy、電気も、足も、エンジンも、セッティングも、エアロも、
な~んでも出来るんです。
ま、電気出来なきゃスワップなんて出来ませんしね。
おだてられると気分が良くなって調査もはかどります。
回路図が把握出来たところで、ヒューズの端子とボディの導通を調べると
見事導通しちゃってます。ショート間違いなし。
配線図で調べて、
簡単に確認できるリヤハッチのハイマウントへの配線の、
プラス線とボディの導通を調べると、導通なし。
ここではない。
そんなわけで、もうヒューズからテールランプまでのプラス配線のどこかと、
場所も特定できたので、
シートを外し、
カーペットを外し、
配線を調べてみます。
一見、なんともないように見えるんですが・・・
ロールバーが装着されている今回の入庫車両、
どうもそのロールバーの根元に配線が挟まってるみたい。
ロールバーの取り付けボルトを緩めて、配線を救い出してみると、
ブレーキランプへのプラス線がぷっつり切断されてました。
この180SX、オーナーがロールバーを自分で装着してたんですが、
アンダーコートを剥がさずに付けてるんですよね。。。
ダメです。
ロールバー、動いてるんですよ。
そうじゃなきゃ、挟まっただけで配線が切れたりはしません。
半田で繋ぎ直して、修理は無事済んだのですが、
なんかもったいない気分が・・・
剛性アップを狙って、ロールバーを装着してるはずなのに、
間に柔らかいアンダーコートが挟まってちゃねぇ・・・
ロールバーに何本もボルトオンの追加バーを入れてるんですが、
肝心のボディとの取り付けが、こんな取り付け方法じゃ、
大して効果無いよなぁ・・・
だってロールバーがフローティングマウントなんだもん。
うぅ・・・直してしまいたい。
でも『そこは直さなくて良いです』とのお言葉。
オーナーさん、面倒でも一日も早くアンダーコート剥がしてね。
剛性を語るのは、それからだよ~。
Posted at 2009/01/11 07:22:03 | |
トラックバック(0) |
お仕事 | 日記