今日は、「国際陶磁器フェスティバル美濃’11」に行ってきました。
朝8時に自宅を出発、R41経由で美濃加茂~可児~多治見へと通りました。
そして途中で七宗町の道の駅でトイレ休憩をして、会場のセラミックパークMINOに到着したのは10:45頃でした。
エントランスに入り、ブリッジを通ってから出店が並んでいて、多治見市の観光協会の所でパンフレットをもらおうとしたら、ボランティアのおっちゃんが…
「今日は、中島誠之助さんの講演会があるから…11時から整理券を配布するらしいよ」と教えてくれました。
「これは是非聞かねば!!」と思ってパンフレットで時間を確認したら
「12:30開場、13:15~」とありましたので、それまで作品展や呈茶で時間を潰す事にしました。
この建物の圧巻となる部分は池から続くカスケード(連なった小さな滝)でしょう。
茶室があり、その下に池、そしてカスケード…これは「日本一暑い街」と呼ばれる多治見の市内でも、涼しさを与えてくれるものです(ちなみに今日は約27℃、クルマのエアコンは使わないで済みました)。
そして
呈茶券(500円)を茶室入り口で購入、お茶とお菓子を頂く事にしました。
私は以前茶道をやっていた事があり、袱紗(ふくさ)などの道具を持っていった為、その中の扇子(痛いイラストのじゃないよ…笑)を出して、躙口(にじりぐち)に置き、にじって茶室に入っていきました。
懐紙(かいし)を亭主から頂き、それを裏表引っくり返し、菓子鉢に入ったお饅頭を箸で取って置きました(お菓子を取ったら菓子鉢は隣の人に廻します)。
そして半分づつに割って頂きました(懐紙は畳んで自分で持ち帰るのがマナー)。その後お茶を頂きました。
私がやっていたのは表千家なので、お茶碗は時計回りに3回回します。
それから床の間を拝見、水指(みずさし)と風炉(ふろ)を拝見しました。その時には「お花は何でしょう?」とか「水指のお作(作家の事)は?」などと亭主に質問します。
退席時にも扇子を前に置いてにじって出ました。
約6年ぶりにお茶を頂きましたが、久々の抹茶はいいものですね。
茶室の隣では美濃陶芸作家展示販売会をやっていまして、作家さん本人もいて、色々と説明を聞きました。
本館の2階に行くと、こんなクルマがありました。これはかなり痛いですね~ 「モザイクタイル」を地元の左官屋さんが貼り付けたそうです。
これは窓やライトまで貼り付けなくても良かったのでは…?(苦笑)
それから
講演会の整理券をもらった後に国際陶磁器展とロイヤルコペンハーゲン展のチケットを購入(1200円)、見学しました。
国際陶磁器展は最近の作品ばかりなのですが、実にアヴァンギャルドな作品ばかりでしたね。
ロイヤルコペンハーゲンというのはデンマークで19世紀終盤~20世紀初頭にかけて作られた磁器の事なんですが、どれも美しかったです。
そういった展覧会を見てもまだ開場時間にならないので、昼食を摂る事にして、レストランに行きましたが、
何とランチが1890円!!「高っ!!」という事で、屋上の出店で食べ物を売っていないか探しました。
するとカレーやお好み焼きの店があり、カレーにしようかと思ったらお店の人が
「すみません、ご飯炊けていないんです…」との事で、やむを得ずお好み焼きの店で広島焼(600円)を買って、横にあるベンチで食べました。まあまあ美味しかったです。

(講演会の間は撮影禁止なのでその前に写しました)
それから開場時間になって講演会場に行ってみましたが、待っていると主催者である青年会議所の人が
「中島先生は事故の渋滞に巻き込まれたので、一応13:45からとさせて頂きます」との事でやむを得ず出店をまた見に行きました(購入したのは400円の八百津せんべい)。
13:40になったので、自分の整理券の番号の席に着き、待っていると、司会の人から中島先生についての紹介がありました。
中島先生が会場入りしたのは14時からでした。そういえば私は10年程前にも高山で中島先生の講演会(茶道表千家好友会主催)を聞いていたので、これで2度目ですね。
「いや~遅れて申し訳なかったです~」と「開運!なんでも鑑定団」的ないつものTVの口調でした。そして…
「いや~紳助やめちゃったねえ~ 彼は『20年は鑑定団やりたい』って言ってたんだけど、18年しか出られなかったねえ~」
「今の司会の今田(耕司)君を『今(こん)ちゃん』って呼んでて、彼は最初ぎこちなかったんだけど、最近は板に付いてきたねえ~」
「鑑定団っていつも土曜日に収録してて、1時間番組を1時間半かけて収録するんですよ、それで紳助がいなくなったら急いで編集しなければならなくなったんで、1日に2本録るので忙しいんだね~」などと、なんでも鑑定団の裏話を聞きました。
それからは焼き物の話…
また、
中島先生は幼い時に両親を亡くしていて、叔父さんに育てられたそうです…でその叔父さんが骨董品屋をやっていて、仕入れても仕入れてもすぐに売れてしまうので、とにかく在庫が無かったそうです。
叔父さんに「(焼き物を)見せてくれよ」といっても「壊すからダメ」といつも断られるので、ある時夜中にこっそりと倉庫に行って見てきたら、翌朝叔父さんに「お前、見ただろ?」と言われました。
なんと風呂敷のしばり方が叔父さんのと違っていた事がバレたそうで、そこから叔父さんのしばり方をマネする様になったそうです(笑)。
それから
「目利きになるには、とにかく本物を沢山見る事!!」 「また、作品を見て感動したものについて調べなさい、そうすれば本物を見て知識も付くから…、感動せずに知識だけ追いかけていてもなかなか身に付かないから、記憶の中にも残らない」といった「なるほど…」と思わせられる話もありました。
あと、
中学2年生の男子が九谷焼の徳利を持ってきた時、首の部分が折れているものの、もし完品であれば500万円、この状態でも100万円は付けられる鑑定を出そうと思ったそうです。
しかし中島先生は15万円しか鑑定額を付けなかったそうです。
何故かというと、今100万円も付けたらその子が将来的に間違った方向へ進むからという理由だそうです。
そして本人には「20歳位までは色んな作品や音楽を見たり聞いたりして、君はこんな徳利だけなんか見ていなくていい、色んな経験を身に付けなさい、女の子の事を追っかけても悪くないと思う」とも話したとか…
そんな話を沢山聞いて、終了時間の15:20近くになったのですが、
「遅れてきて申し訳無いからあと10分」と15分話し、「あと2分」と3分は話して15:30を大きく過ぎてしまいました(笑)。
もしこれが同じ番組の鑑定士の安河内さんや北原さんならこうはいかなかったでしょうね。とにかく73歳の割にはパワフルな人でした。
会場を出て、途中
ジョーシンキッズランド多治見店に寄り(プラカラー合計546円購入)、買取王国多治見店でフィギュアやミニカーを物色(何も買わず)した後で元の道を戻り、家に着いたのは19時頃でした。
合計走行距離は271kmでした。とても楽しい1日になりました(散財合計は3246円)。
フォトギャラにもアップしています。
・その1
・その2
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Posted at
2011/09/23 21:46:01