昨年のおおみそかに放送された紅白歌合戦、なにより圧巻だったのは「ヨイトマケの唄」を歌った美輪明宏さんのパフォーマンスだ。テレビ朝日『オーラの泉』など、バラエティ番組でしか知らない世代にすれば、男装した美輪明宏さんに驚き、その歌声に感嘆の声を漏らしただろう。
よく知られた話であるが、この「ヨイトマケの唄」は、「要注意歌謡曲」として、つまりは「放送禁止歌」として、テレビでの放送が自粛されていた時期がある。歌詞の中に、差別用語とされる言葉が含まれているからだ。それにしても皮肉だ。かつてテレビでの放送は、差別を助長するため不適当とされた楽曲が、紅白という大舞台で、国民の感動を呼んだのだから。
…という記事を見つけました。
以下の記事はこちらへ…
この曲について、「何が『放送禁止』なのか…?」というと、「土方(どかた)」…つまり、土建業者を差別する用語が使われている事、それから、「ヨイトマケ」というのが日雇い労働者を差別するという意味で日本民間放送連盟から「要注意歌謡曲(放送禁止歌)」に指定されたからだそうです。
しかし、そもそも、放送禁止歌…要するに
「放送禁止用語」についてはこちらが詳しいです。
「放送禁止歌」についてはこちらにも紹介されていますが、フォーククルセダーズの「イムジン河」だとか、赤い鳥の「竹田の子守唄」が放送禁止されていたというのはよく知られる所です。
まあ、この辺りの曲が「放送禁止」なのも分からなくはないですが…
ただ、この曲の場合、よく聴いてみると…
「美輪が幼少時に一緒に育った友人の亡き母を回顧する歌である。主人公の過去には幼少時、母親の職業(日雇い労働者)がきっかけでいじめを受けた悔しさなども折り込まれている。『ヨイトマケ』とは、かつて建設機械が普及していなかった時代に、地固めをする際に、重量のある槌を数人掛かりで滑車で上下する時の掛け声であり、美輪によれば、滑車の綱を引っ張るときの『ヨイっと巻け』のかけ声を語源とする」という意味合いが歌詞の中に含まれており(ウィキペディアより)、むしろ高度経済成長に向け、日本が「働け、働け!!」の勢いで戦後の復興から立ち直ろうとしていたという事が背景にあったと言えます。「差別」というよりはむしろ、現在の日本の基盤を築いた人たちを褒め称えるべき歌じゃないかなって感じますね。
これまでにも、「放送禁止歌」とされた曲は多いですが、「土方」や「ヨイトマケ」など、「差別用語」としては既に時代錯誤となり、死語となっているであろう言葉も含んでおり、「キ○ガイ」だとか「ツ○ボ」などといった現在でも使うべきではない言葉が無い以上は、「言葉は生き物」として「放送禁止」から外す事が時代の流れかなと思います。
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懐かしの曲 | 日記
Posted at
2013/03/27 17:25:21