歌丸さんと円楽さんの絆…

今日、夕方放送の「笑点」を見ていたら、今回は先日亡くなった桂歌丸さんの追悼特集でした。











大喜利では「歌丸さんありがとう大喜利」と題し、それぞれが感謝の思いを表現しました。


お題は天国にいる歌丸師匠に向かって「歌丸師匠○○してくれてありがとうございました」と叫び、司会の春風亭昇太さんが「ありがとうございます」と返し、その後続けるというものでした。





その中で三遊亭円楽さんは、「回答者だった頃、そして司会になられても、私の悪口を優しく受け止めてくれて、罵詈雑言にも耐えてくれて、ありがとうございました。最後にひと言、言わせてください…。ジジイ！早すぎるんだよ！」と絞り出し、手ぬぐいを取り出して目元を潤ませました。








…そういえばこの番組で、円楽さんがネタに行き詰ってた時に歌丸さんが、「それならオレをネタにしろよ！！」と提案してくれたのが、そもそもあの２人でケンカするネタになった始まりだそうです。



また、先代の円楽さんが弟子の好楽さんに対して、「笑点でお前のネタはつまらないからやめろ！！」と怒鳴った時に、「まあまあ、ここは私の顔に免じて許してやって下さいな」と頭を下げたのも歌丸さんでした。実に人情に厚い人だったんですね…


そう思うと、ここ数年、歌丸さんが高座に行く時や帰る時など、車いすを押してやってたのは現在の円楽さんだし、「ジジイ、早すぎるんだよ～！！」と言って後から手ぬぐいで涙を拭いていたのは自分の本心だったんでしょう。あの２人は本当に素晴らしい関係だったと思います！！




円楽さんは歌丸さんに対して常に感謝の気持ちがあったと思われます。それがずっと腹黒キャラで「ミイラ」だとか「お通夜」だとか「ご臨終」といった歌丸さんをイジるネタを通してきた事に表れていたんでしょうね…。　　


しかし、亡くなってもTVを見れば、視聴者があれだけ笑えるネタを披露してた歌丸さんは偉大な落語家だったなと思います。だって落語家にとっては生涯笑ってもらえる事が本望だろうし…