「『4ドア』のGT-R。
この伝説のスカイラインが日産の特殊部隊『オーテックジャパン』の手によって28年振りに蘇った」
…と当時の雑誌「J’s Tipo」(現在は休刊)の1998年1月号には記事が出ています。
このクルマは
「スカイラインGT-R オーテックバージョン 40th ANNIVERSARY」と名付けられたR33スカイラインの特別なGT-Rです。
それがサークルKサンクス限定の「ニッサンスカイライン・GT-Rミニカーコレクション」にもラインナップされました。
それから、
「製造は日産の村山工場(現在は閉鎖)で基本を、最終的な仕上げ(リア回り)をオーテックで行うとかなり手間がかかっているのが特徴。発表前は限定と噂されていた生産方法は蓋を開ければ完全注文生産。来年(1998年)4月受注分までは責任を持って生産されるそうだ。」とあるので、販売自体は4ヶ月程だったみたいです。
ベースになったのは(2ドアGT-Rが4WDである事から)4ドア・4WDモデルのGTS-4(こちらはNAのRB25DE搭載)だそうですが、エクステリアはかなり変えられ、
フロント&リヤバンパー、フロント&リヤフェンダー、リヤサイドプロテクター、リヤドアなどはGTS-4と全く別パーツになっています。
「ただ、2ドアに存在した大型のリヤスポイラーは再三検討されたそうだが、原点の箱スカ4ドアに合わせる/大人のセダンらしい雰囲気でという理由からレス扱いとなった。」とありますので、完全に大人のクルマを狙ったと言えます。これは
オーディオが日産純正でなく、豪華仕様のケンウッド製CDユニットを装備、お手入れ長期間不要のスーパーファインハードコートを採用している事からも言えます。
それから
「気になる価格はなんと498.5万円。2ドアに比べて15万円高となるが、手作業に近いリヤ回りの処理/充実装備を考えれば激安プライスといえる。また、生産台数を考えると将来プレミアムがつく可能性大。『買える人は買っとけ』と今、お勧めできる1台だ。」そうです。
…確かにこのクルマは魅力的でしたね。私も当時、ムーヴから普通のセダンに乗り換えを検討していて、「この4ドアGT-Rもいいな~」と思っていたんですけども、498.5万円という安くはない価格、燃費(同じエンジンであるR32GT-Rの時なんかはCG誌の長期テストで「リッター5km!」と聞いていたので)、それから保険料などの維持費を考え、結局諦めたんですけども、今も私の中では特別なクルマとなっています。
そんな特別なクルマが岡谷のプリンス&スカイラインミュウジアムで普通に見られるのは感激しましたし、先月のイベントでも何台もお客さんのクルマで見られたのはとても大きな収穫になりました。
…なのでこの京商のミニカー、手元にある(R33)4ドアGT-Rはこの1/64と以前発売された1/43の2台なんですけども、実車を買えなかった身代わりみたいなものとして大事にしています。
ところでR33の時にはGT-RのCMがありました。前期(1995年)と後期(1997年)があったんですけども、気に入っているのは後期のCMで…
「私たちの国にはGT-Rがあることを誇りたい」
このキャッチコピーがGT-Rが日本の誇るクルマである事をアピールしていて、スカイライン(GT-R)の魅力を改めて感じさせてくれますね。
でも個人的には4ドアGT-Rは期間限定でなくてカタログモデルであり続けて欲しかったですね。
ただ、
「最新のGT-Rが、最高のGT-Rだ」というキャッチコピーはポルシェっぽい感じも…(苦笑)
R33以降、4ドアGT-Rは出ておりませんが、もし最近のR35GT-Rで4ドアを作ったとしたら、2ドアのデザインが破綻すると思うので、しばらくは出さないで欲しいものです。
Posted at 2011/05/15 09:33:53 | |
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