
先週、書店でこんな本を見つけて、つい買ってしまいました。
「NEO HISTRIC GARAGE 80’s国産車カープラモの世界」という本です。
これは、1980年代のクルマたちが新車当時にプラモデルが発売され、しかも(一部は)今も入手出来るキットを今見ても納得出来るレベルにアップデートさせた作例を載せた本です。
あの時代のクルマだと、例えばタミヤあたりはソツの無い作りであまり手を加えなくてもいいんですが、フジミの板シャシーのものだと、ヒケが思いっきり出ていたり、車高が高すぎるものもあったりします。
そんな部分を手直しして完成させた作例ばかりが出ています。
あと、この時代だと、その可動を見て心ときめくリトラクタブルヘッドライトを、固定のものは可動出来る様にモディファイするなど、泣かせるツボを心得た感じです。
また、
あまり評判の芳しくない、フジミ製FC型RX-7を、安い割にプロポーションがいいなどと褒めながらディテールにも拘った作りにしているのも興味深い所です。しかもこれ、ATモデルですしね…
…で、これらのキットを見ていたら、CMと重ね合わせてキットを紹介したくなったので、ここにアップしておきますね。
・70系マークⅡ
「美しき正統」がキャッチコピーだった世代のマークⅡですね。
キットでは、今は無きLS(現在はマイクロエースが受け継いだ)のグランデ・ツインカム24と、フジミのGTツインターボがありますね(但し、CMは後期型ですが、キットは前期型のみ)。
この本ではあえてそのマイクロエース製のキットを紹介していますが、ややバンパーが長い以外はなかなかよく出来ていると思います。
また、フジミではグランデからGTに金型改修されてしまいましたが、マイクロエースのはグランデなので、これもまたいいなと思わせます。
私も新車当時に作ったきりなので(当然LS時代)、LSからマイクロエース製になったこのキットを久々に作ってみたいと思いますね。
・3代目プレリュード
この世代のプレリュードは世界初の4WSシステム(実はタッチの差でカペラより4WS採用が早かった)を搭載したのがウリで、CMでもメカニズムを強調しているのがカッコいいですね~ 最近のホンダのCMで、こういうのは残念ながら見当たらないですね。
キットはフジミ製のみなのですが、フジミらしい板シャシーでありながらも、4WSのギミックを再現しています(その代わりモーターライズではありませんが)。
ただ、FR用の板シャシーなので、プレリュードはFFなのにプロペラシャフトがあったりします(苦笑)。
でも、フジミがモーターライズ→ディスプレイに宗旨変えしたきっかけとなるキットだったし、唯一の3代目のキットでもあるので、それなりに存在価値はあるかと思います。ただボディ成型色はレッドなのに、別パーツのバンパーの成型色は白だったりするですけどね…(苦笑)
・E30系ギャラン(CM集)
それまで「Σ」のサブネームを付けていたギャランが、ユーザーの高齢化に歯止めをかけるべく送り出した大胆なチェンジをされたモデルでしたね。
また、CMでも「インディヴィジュアル4ドア」をキャッチコピーに、「4ドアスポーツ」など、カリスマ性のある独特の世界を感じさせますね。
個人的にE30系のCMでは後ろから2つのものが気に入っています。クルマが動かないけれど、高性能を誇示しているからです。
それからキットはハセガワから、1990年に発売された最終型をモデル化していて、ハセガワが当時力を入れていたラリーカーもラインナップさせる為の市販バージョンのキット化でした。
ハセガワのキットもタミヤに近い出来で、ケチを付けたくなる部分が少ないですね。
このキットは在庫のみらしいですが、根強いファンも多いクルマなので、スポット生産でもいいのでたまに発売して欲しいものです。
これらの作例以外にも色々あって、特に
タミヤのR30スカイラインRS4ドアをベースにした5ドアハッチバックTIなどの興味深い改造例も出ています。
気になった方は書店でチェックしてみるのもいいですね。
Posted at 2011/05/20 20:36:56 | |
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