
昨日デビューしたばかりの新型クラウン、特にデザインについて話題が飛び交っていますが、私は歴代通じてのクラウンと日本人の接点を考えてみました(注:私の強引な解釈である部分についてはご容赦下さい)。
まず思ったのは、初代クラウンって1955年(昭和30年)のデビューなんですが、それが「政権を取り戻した」ばかりの自民党の結党した年なんですね。
自民党は結党以来、長年に渡って政権を握ってきました。先日の衆議院選挙で再び政権を奪取したのも(民主党に対する不満もありましょうが)長年に渡る自民党政権が脳裏に存在している多くの日本人に対する安心感があったという事なのかもしれません。ただ、最近では無党派層も増えてきているから、かつての自民党とは立ち位置が違うかもしれませんが…
クラウンも日本人にとっては「いつかはクラウン」なイメージなんですね~
クラウンが「バカ売れしなくてもいいから安心感を…」という保守的な層にウケるのが自民党の存在にも似ている気がします。新型クラウンが今の安倍政権に対する不安感を感じるのとも近似してるかなと…
また、今回若返りを図るべく、大胆なチェンジをクラウンは敢行した訳なんですが…
carviewニュースを見ていて、こんな記事を目にしました。
トヨタは昨年から企業広告キャンペーンとして「Re BORN」(生まれ変わり)を展開している。東日本大震災や厳しい経営環境に直面するなかで、トヨタが生まれ変わるような挑戦を続けようという想いを込めている。
これまでは、企業メッセージとして展開してきたが、新型クラウンは「商品として初めてこのキャンぺーンに連動させる」(豊田社長)こととなった。ピンクのアスリートはテレビCFにも使われており、新型クラウンの発表直前になって市販が決定されたという。
豊田社長は「このような発表直前での意思決定は、これまでの当社では余りなかったこと。トヨタのRe BORNの象徴にもしたい」と話した。また、カラーリングは桜がモチーフになっており、「日本全体に、桜の花が咲くよう前を向いて進んで行きたい」と述べた。
このカラー、桜をイメージしてたんですね…?
確かに「桜」というのは色々なモノの図柄に古くから使われる事から、日本人の心情に訴えかけてくる花の代表でもあるんですけども、一見、サディスティックに思えるこのカラーにそんな意味が込められていたとは…
ただ、ここまでショッキングピンクにしなくても、淡くて白に近いピンクにしても良かったんじゃないかな…? その方が日本人の心情に届きやすいと思います。
クラウンの中では「失敗作だ」と言われる4代目(MS60系)にしたって…
トヨタの原点とも言える紡績機をモチーフにしたとも言われます。また、当時は1970年の大阪万博ブームが終わった頃で、万博でテーマとしていた「未来」のイメージを取り入れたデザインとも言えるでしょう。
私もクラウンというクルマについては、新型が発表されるまではこんな事を思いもしなかったんですけども、「日本人と接点を持とうと切磋琢磨してきたクルマ」だと改めて感じました。
Posted at 2012/12/26 22:58:48 | |
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トヨタ車 | 日記