10月19日・17:25頃、山陽新幹線・姫路駅構内で、通過中の博多発東京行き「のぞみ180号」に男性がはねられ(飛び込み自殺と思われる)、同列車は緊急停車
この事故の影響で、東京-博多の東海道・山陽新幹線の全線の上下線で約3時間15分運転を見合わせました。
JR西日本側(山陽新幹線側)で約4.8万人、JR東海側(東海道新幹線側)で10万人単位(正確な数字を出さないところがJR東海クオリティ)の影響が出たと報道されています。
東京-新大阪の利用客にとって、姫路の事故で何で全線運転見合わせなの?と思ったでしょうし、線路上で停車した列車で缶詰になった乗客はやり場のない怒りを覚えたことと思います。
ニュースでは鉄道ジャーナリストとか言う方が、新大阪で折り返し運転をすると新大阪で降ろされた新大阪以西への乗客で混乱するとか、下りだけ運行するには救助作業に影響があり危険な為できないとか評論していましたが、こんなコメントで鉄道ジャーナリストとか名乗れるならσ(^_^)でも出来ると思いました。
まず、東海道・山陽新幹線の運行管理システム「新幹線運行管理システム」(Computer Aided Traffic Control System(COMTRAC(コムトラック)))と物理的なホーム、折り返し線の構造からすると新大阪折り返しは可能です。
これが可能でなければ、東京-新大阪の列車設定は出来ません。
その上で、年間旅客統計ベースになりますが、首都圏・中京圏・近畿圏・岡山・広島・福岡の相互発着旅客数は、少し古い平成27年の統計で、約97,133万人
この内、首都圏、中京圏、近畿圏、所謂、東海道線区内は81,687万人
つまり、首都圏から福岡までの約84%が東海道線区内に集中していることになります。
これは年間統計ですし、新幹線以外の中長距離列車の旅客数も含まれていますので、非常に大雑把な数字になりますが、金曜日の夕方の東阪の旅客移動の傾向を考えると、そんなに大きく外れた数字ではないと考えます。
そうすると、技術的、物理的に可能な新大阪折り返しをせず、新大阪以西云々は、まず理由になり得ません。
次に姫路駅の構造ですが、これも鉄道ファンなら常識として知っている知識ですが、非常に変則的な2面3線+通過線(通過線は下り)です。
と言うことは、上りで事故が発生していても、徐行すれば上りは一番外側に入線すれば通すことが可能です。
もっとも跳ね飛ばして、なんやかんやが場内から出てしまっているとダメですけどね(苦笑)
と言うことで、これは仕方ないかもしれませんが、線区上の全列車を止める理由にはなりません。
駅間停車をさせないのが常識ですからね(苦笑)
そんなこんなで、訳の分からない評論家とJRの説明にかなり怒りを覚えた方が多かったのではないかと思います。
金曜日の夕刻の新幹線は止めないで欲しいですね
124171
ブログ一覧 |
鉄道 | ニュース
Posted at
2018/10/21 23:43:18