今年も8月12日がやってきました。
毎年、同じ様なことを書いていますが、確実に事故を知らない世代が増え、関心が薄らいでいると感じます。
これも今更ですが、マスコミは、申し訳程度に扱っているくらいで、しかも慰霊登山に焦点を当てています。
事故の時も、そうでしたが、マスコミは、報道の使命、報道の義務とやら高尚な御旗を立てて、事故現場の悲惨な状況、遺族の悲痛な想い、そう言った映像や記事としてインパクトのある部分をクローズアップし続けたと思います。
次にやったことは、機長を始めとするクルーの操縦ミスを糾弾
操縦系統がほぼカットされ、プレッシャーが得られない状況で、機体をコントロールすることは、不可能に近いことは、科学部とか航空機事故担当とか、偉そうに言っているのならば、常識として知っているはずです。
中には、山中に機体を持っていった(行きたくて行ったとは思えない)ことを責め、なぜ海上に不時着させなかったのか…と指摘した記者もいました(苦笑)
更に事故機が伊丹空港での尻餅事故を起こしていたことが判明するや、JALの整備ミスを指摘
これは、Ifが残る部分が多々あったので、JALの整備責任は問われても止む無いと思いますが、それ以上に、ブラックボックス化して、JAL側に修理やテクニカルの全てを開示しなかったボーイングの責任が大きいと思いますが、ボーイングを糾弾したマスコミは、現在に至るまで皆無です。
小説がドラマや映画化された「クライマーズ・ハイ」が、スクープのみが欲しい、インパクトのある記事が欲しいと言ったマスコミの姿を良く描いていると思います。
いろんなことが、次々に起こる世の中にあって、日航機事故の様に経年した事故や事件でなくても、すぐに忘れられてしまう傾向が強いと思いますが、それを増長しているのはマスコミだと思います。
忘れて良いことなんか、事故や事件の教訓には、何1つないと思います。
マスコミに関わる人間には、人間としての良心を取り戻して欲しいものです。
改めて、事故の犠牲になった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
※この事故との関係については、過去のブログ
「20年前…」
「1年前の今日も…」
「22年目の夏」
「23年目の夏…」
「24年目の夏…」
「25年目の夏…」
を参照して下さい。
10072
Posted at 2011/08/13 00:05:55 | |
トラックバック(0) |
航空機・ロケット | 日記