入渠明けました~。修理完了♪
早速見せていただくと こう
どうでしょ~ もとはこう。
個人的にはすばらシス♪
まずドア交換。これはスバルのドア補強が多く入っていて裏から押せないかららしい。
実は受け取りの時「ドアのプレスが甘くて合わせるのが大変で少し合わせきれてないところがあります」と説明を受けましたが・・・ほとんどわからん。
私の車はVABのA型でも9月登録の2000番台とごく初期。プレス型も劣化するから細かい差があるのかなぁ?
技術を使って火を使わずに凹んだ面を入れ替えて大まかに元に戻します。
元の状態
凹面が凸面に入れ替わりました。
板金だけでここまで面を揃えます。素人からするとすでに十分なんですけど。
紫外線硬化型のパテを板金で均し切れない細かい凹凸を埋めるために使用。パテは薄くが鉄則だそうです。光硬化型を使うのは経年劣化が少ないのと既存の塗装を溶剤で侵さないためだとか(その代わり高い)。
やすりで形を作り込んでこんな感じ。パテが薄いので下地の金属色が透けています。あと3コートパールの層が綺麗に見えますね。
この時点で私が感じたのは「あまり大きく塗装歯が無いんだな」「綺麗に刃がしてあってグラインダーは使ってないのかな?」でした。
これも受け取りの時に聞いたところ「できるだけオリジナル塗装を残したいので最小限にしています」「大きく剥がして塗っちゃった方が楽なんですがリアクォーターでそれやるとルーフまで塗る必要があるので小さい範囲にしました」だそうです。
某YouTubeみたいに塗装剥す時にグラインダーを使わないんですねと質問しました。すると「国産車の鋼板は0.6㎜」「これをグラインダー使って塗装剥すと0.4㎜位に薄くなっちゃう」「薄くなった鋼板にワッシャーを溶接して引き出すと穴があいたり、慣らしてやすり掛けるとますます薄くなっちゃう」
「そうすると見てくれは良くても強度が保てないのでそう言う事は行いません」との事。
火を使わずに、袋状で裏から押せないところをどうやって出すんですか?と質問したら
「クルーガンやほんの少し熱掛けますが半田でブラケット付けて引き出すんです」との事
「引きだす時もスライディングハンマーでガンガン引くのではなくて、手で引きながら周りの盛り上がってしまった鉄板を細かくコンコンコンと叩いていくと自然に出てくるんですよ」との事。
・・・簡単に言うけど凄い技術じゃない。それって。
「ワッシャーを電気溶接しちゃうと裏も熱くなって酸化しちゃって後々錆びやすくなるのと、高張力鋼板に熱加えると分子組成が変わってかえって板金しにくくなるんですよ」だって。
リアドア塗って(もちろん裏も)
リアクォーターにサーフェーサー入れて
ってこの時点で驚いたのがインナーフェンダーとアウターの接合部 この赤矢印の造形。新車時の形になってる。
これも聴いたら「トヨタとスバル用の機械を入れて新車と同じような形になるようにしています」だって。ここに気づいて突っ込む私も変態だとは思うけどw
リアバンパー外して
バックビームコンプリートリアと
パフォーマンスダンパーこんにちわw
塗装
リアバンパーも交換するので塗装。旧バンパー並べると色の変化がわかり易い。
新しいリアバンパーがボディーよりちょっと白いのは「わざと」です。「トヨタやスバルのパールホワイトは時間が経つと少し黄色くなるのでほんの少し白く仕上げてあります」だって。後戻り分と言う花茎年分を考えて色決めてくれているのね。
この時「トランクって何かされました?」と質問されました。
さすが。私のVABはリアウイングとっぱずすためトランクごと交換で再塗装品ですと伝えると。
「やっぱり。色合わせの時に見ていて 追突されているわけでもないのに少し塗装面が荒いので新車時のままではないなと思っていました」と。
内側には持ち込んだアルミテープを貼ってもらっています。普段否定的なこと書くけどプラセボが嫌いなのと重ねれば青天井に効果が上がると言うのに疑い向けるだけで嫌いじゃないですよ(念為)。
作業に当たりリアランプ外したのでパッキンも新品に交換してくれたそうです。
サッシュテープも再施工。ディーラーの瑕疵で下が寸足らずだったところも修正。実は右側も修正してもらいました。
今回ドア外すついでにスキーを積み込んで傷つけてしまった左リアドアのパワーウインドウパネルも交換しました。自費でお願いしますと言ったらなんとサービス。
あと今回ラッキーなことに社長さんと保険のコーディネーターが信頼関係があって仲のいい人だったので、再デットニングの費用も認めてもらっちゃいました。
例えば車両の事故で被害者の場合だと「原条復帰」が原則だし相手が納得しないので、新車の後から手を付けた部分も相手の保険が出るそうです。
ただ自損事故で車両保険を使う場合の原則は「新車時の状態に戻す」であとから自分で手を加えた部分の費用はなかなか認めてもらえないそうで。
個人的にも「そうだろな」と思っていたからデットニングは自費でやるつもりだったんだけど認めてもらいました。
外したドアも見せてもらいましたが、ドアでかいのね。
人が乗り降りするんだから当たり前だけどw
あと裏見ると・・・スバルのリアドアはサイドドアビームが2本+補強が結構入ってるのね。
流石最初から「安く早くは他でお願いします」って断っているだけの事はある(笑)
私はこういう職人さんのところに飛び込むの大好きだったりしますw 私の5歳くらいうえで2代目社長さんです。
で、やっぱりね。私の愛機にいろいろ手を入れているのは判っていて「車好きで大事にされているんだなってわかりました」って言ってもらいました。リップサービスとしてもうれしいね。
社長さんも車が大好きで「直しているうちに私も愛着湧いちゃうんですよ」っていう一言にすべてが集約されていると思いました。
リアクォーターに貼ってあったエーモンの後付けウエザーストリップスとかリアアーチフィンは今回まだ付けていません。
「塗装が本格的に乾くまで2週間くらい待ってください」だって。
コーティングとかもその後が良いそうです。雨に濡れるとか洗車程度は問題ないそうですが念の為だそうです。
ほんと今回は深川自動車さんにお願いして良かったと思いました。
送られてくる画像や説明を聴いていると本当にていねいで良い仕事してくれました。何より熱を掛けてないしフェンダー切ってないので車の価値が落ちないのは良いですね。
さて二度とぶつけないように大事に安全に乗りましょう。