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2022年11月23日

マツダの新たな経営戦略に思いをはせる

マツダの新たな経営戦略に思いをはせる 昨日(11月22日)マツダが「中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針について」と題して今後の経営方針等を発表した。

この発表から、今後2030年に向けてマツダはEV市場に本格的に開発、投入することが分かってきた。リリースされた資料や動画を見ると今までの広報と違うところが見られた。その中で私が気になったことをいくつか挙げてみたい。

一つ目には今までは、自動車開発等の技術についてのものが見られたが、今回は中国地方の企業との関係の強化のことを前面に打ち出したことである。EV開発に当たってマツダの協業する企業を実名で公表したことだ。つまり取引先を国内?に絞ったことでできるだけ世界情勢に左右されない基盤と中国地方の雇用の安定・促進を考慮したのではないだろうか。
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二つ目に生産に関する考え方を変革したことだ。それまでマツダはコストを下げるために海外のサプライヤーに部品の生産を依頼し、調達していたようだが、これを汎用品を海外から輸入し、部品の組み立てを国内で行おうとしている。つまりこれは、国内雇用の安定と汎用品によるコストの削減と部品調達の安定化を狙っていると思われる。
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三つ目に今までのビルディングブロックに新たにEV専用群が設けられたことである。それまでSKYACTIV TECHNOLOGY PHASEⅡとされていた図から、最下段のベース技術が外され、最上段にEV専用群が設けられたことだ。
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面白いことにこれにはEV車と思われる4つの車がイラスト化されていることだ。
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さて、このことから単純な予想をしてみたい。
2024年までは「電動化時代に向けた開発強化」とし、「原価低減活動の強化」と「サプライチェーンの強靱化」とされている。ということはあと2年は思い切った新型車を出さずに、支出を抑え、協力企業と地盤硬めということではないだろうか。ということはSMALL群はビッグチェンジのようなテコ入れはすれど、モデルチェンジを控えるのではないだろうか?そうなるとMAZDA2/CX-3は、マイルドハイブリッド化、既に既出のMAZDA3/CX-30、そして欧州で発表済のCX-5のマイルドハイブリッド搭載車の販売促進。あるいは今後は、ロータリーを使ったREマルチ電動化技術(レンジエクステンダー・シリーズハイブリッド・プラグインハイブリッド)の投入も視野に入れていると思われる。ひょっとするとMAZDA2の息切れがひどい場合はトヨタのOEMも予想もできる。


またLARGE群のCX-60以降のFR車についても様々なユニットをビジネスの成立をさせていくようだ。そして丸本社長の発言にはCX-60の他にCX-70、CX-80、CX-90を投入するとはっきりと明言したので、LARGE商品群をこの2年で次々と投入するということだ。
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2025年~2027年にはEV専用車の本格的な投入が後半から行うとしている。そしてここにはMAZDA2やMAZDA3、ロードスター、CX-3のようなシルエットが見える。つまりBセグメントは街乗り重視のユーザーや燃費や維持費を重視するユーザーが多いので、生半可なモデルよりは比較的中・短距離に対応しやすいEV車を投入していくと考えるとMAZDA2のモデルチェンジが引き延ばされているのも理解できる。次のSMALL商品群のモデルチェンジはEV車としてデビューするのではないだろうか…。
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毎度ながら、マツダのこのような発表ではマツダ好きのユーザーを意識してか様々な方法や動画で楽しませてくれる。今回のメインはロードスターである。新たなMAZDAのデザインの方向性をきめるようなこの車は一体どのような形で私たちの前に登場するのだろうか…。
 

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Posted at 2022/11/23 21:26:56

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この記事へのコメント

2022年11月24日 17:16
こんにちは。 私はBEVのバッテリ価格が今のような高止まりの状態なら、2030年になっても各メーカーが予測するようなストーリイでは電動化は進まないように思います。 普通のガソリン車並みかそれ以下の価格でBEVが買えて初めてBEVの時代到来と考えています。 バッテリ開発生産を手の内化できて、厳しくなる価格競走について行けるメーカーのみ生き残れる社会構図になっていくのではないかと思います。 その時に、たとえ生産しなくとも、バッテリ技術や生産技術・コストに対してマツダがバッテリメーカーに対してイニティアティブが取れるかどうかが鍵だと思っています。
コメントへの返答
2022年11月24日 20:28
こんばんは ありがとうございます。
私も内心EVの普及は遅いと思っています。マツダのような弱小メーカーは株主に対するアピールもあるでしょうし、また欧州市場へのEV投入という看板を上げなければ市場から追い出されてしまう?という状況があったからこそ、2030年までの方針を打ち出したのだと思います。全ての商品を電動化するには発展途上国では購入者は減ってしまうことから様々なユニットを効率よく配分し利益を上げるというのが今回の流れではないかと思っています。おっしゃるようにバッテリーを内製化しなければ、外注先に翻弄されてしまいますから、今回の地元企業を取り込んだ形でEVの開発すると打ち出したのでしょう。
 ただ、何事も計画通りに事は進まないだけにどう乗り越えていくか、まだまだマツダはギリギリの経営をしていくことになると思います。

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「何でマツダってメーカーの名前を出すんでしょう?レクサスとおんなじレベルってこと?@nokiクロ」
何シテル?   05/20 21:54
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