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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2013年01月27日 イイね!

第19回 となりの五選 ~ 平成の軽自動車五選 ~

 先日に開催いたしました、第19回わたしの五選にご参加いただき、ありがとうございました。^^

 今回紹介する「となりの五選」は、実際に格安中古で脚となる軽四を探すという設定で選考してくださった、ひろくん@北海道さんに登場していただきます。

 かつて、L710ミラバン4駆に乗るまでは普通車しか乗った経験がなくて、その後に乗り換えたのが軽貨物だった故に愕然としたそうですが、実際に脚として使ってみると、これで十分だとお気づきになったそうです。^^

 という当方も、免許取ってすぐはFR+MTにこだわってて、今もそれはあるけれど、FF+ATの軽四で軽量ボディの恩恵を受けながらL500Vに乗っているわけで、お互い足るを知った同士なのです。

 だからこそ、単なる我慢じゃない、選び抜いたが故の格安軽四選びとなりましたので、是非ともご堪能いただけたらと思います。



 https://minkara.carview.co.jp/userid/929608/blog/29015593/

 恒例となりました町山絢香さんの企画「わたしの五選」。
 19回目となる今回も参加しましたよ!

 さて、今回のお題は「平成の軽自動車五選」!
 平成元年以降に発売された軽自動車の中から、気になる車5台を選出するというのが今回のルールです。

 …とはいえ、元号が「平成」に変わってから、早いもので今年で四半世紀ですよ。
 1989年1月8日に昭和天皇が崩御されたニュースをリアルタイムで見たのは、私が高校1年生の頃でしたから、月日の早さのなんと残酷なことか(^^;
 この頃の軽自動車規格では550ccだった排気量が、翌年には現行の660ccに変更され、中古車市場における格安物件も、そのほとんどが平成以降の車が占めています。

 いつもなら、モデル別にあーだこーだと講釈をたれるところですが、今回はちょいと趣向を変えて…

 今、自分だったら何買うよ?

 という視点で、中古車情報の2大サイト「goo-net」「カーセンサーnet」で見かけた、ちょっと気になる物件を5台ピックアップしてみました。

 そこで…、

1.登録諸費用を考え、私が住む札幌ナンバー管内に当たる「石狩・空知・後志」地区の物件

2.絶対条件である「4WDの2ペダル」仕様車

3.諸費用込み表示付き、かつ、総額20万円~25万円以内

4.走行距離問わず

 という基準を設け、ふるいを掛けてみた結果が以下となります。
車の画像はネットで拾った代表的な物で実際の物件とリンクしませんが、物件情報へのリンクも張りましたので、そちらと合わせてご覧ください。
 なお、取り上げた物件情報を提供してる販社と私の間には、一切の利害関係はありません。
 また、リンク先の物件情報は本日現在の物です。

*ヴィヴィオ・ビストロ
H10年 5ドア ECVT 総額20万円 6.4万Km EN07(NA)搭載車
 http://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU1070310007/index.html?TRCD=300001

(画像)’95 スバル ヴィヴィオ 0.66 Tトップ ECVT FF (13.5)


 ヴィヴィオという車を「クルマ好き」の目から見ると、やはりイメージとしてはSC付きの「RX-R」「GX-R」を思い浮かべる方が多いと思う。
 しかし、現在それらはおろか、ノーマルグレードですら見かけなくなってしまい、しかもその中から「程度の良い物」を探すとなると、並大抵の努力で済まされない状況になっている。

 その中にあって、私の目から見ると意外と生き残ってる印象があるのが、このビストロ。
 飲酒運転に対する世間の目が厳しい昨今において、フランス語で「居酒屋」と訳される単語を車名に起用した意図が未だ不明だが(笑)。

 90年代中盤辺りに軽自動車やコンパクトクラスにおいて、クラシック・イメージでまとめられた
車が女性を中心に流行した事があったが、その流れの中で誕生したのがこの車。
 そのせいか、低年式であっても比較的低走行で、程度が良い物が出やすい傾向にある。
 この物件もその一例で、ビストロのイメージカラーでもあるダークグリーンの車体色は比較的きれいで、ここ北海道で良くありがちな車体各部の腐食はなさそうという好条件。
 尤も、スバル車って軽自動車でも防錆もしっかりしているようで、面を食らってしまうような状態になってる個体は全般的に少ないように思うし、維持管理面でも嬉しいところ。
 ミッションは、今回セレクトした中では唯一のCVT車。今やCVT搭載車自体主流となったが、考えてみれば、国内で初めてCVT搭載車を出したのがスバルなのだ。
 ただ、肝心要のCVTミッションに不具合が多いらしいのと、ECVT特有の「癖のある乗り味」にどれだけ対応できるかという懸念があるが、年式にしては6万Km弱と少なく、この状態で総額20万円は相当お買い得だと思う。

*トッポBJ(H4#)
H12年 4速AT NA 7.7万Km 総額14.9万円 3G83-MVV搭載車
 http://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/10/700030290720120920014.html

(画像)’01 三菱 トッポBJ S FF 3速AT (10)



 なんだかんだと問題の多い三菱車ではあるが、逆に考えてみればその分不人気につながり、中古車相場も下がるから、ネガティブイメージが気にならなければ選択肢に入れても差し支えないのではと考える。

 現在、三菱の軽自動車で問題になってるオイルシールのリコールの件にしても、タイミングベルトを脱着しないと作業出来ない箇所であるため、その対応ついでにベルトとウォータポンプ交換を実施すれば、手間と工賃を節約できたりする。

 余談だが、一般的にタイミングベルト交換は10万Km毎となっているが、普通車の場合、その手前の9万Km後半ぐらいで勧めることが多い。
 しかしながら、軽自動車の場合は、ユーザーが意識せずとも高回転域を多用しがちになるため、トルク変動によるベルトへのストレスを考慮して、7万Km~8万Km辺りでの交換がお勧めなのだ。

 さて、eKシリーズとの境目が不明瞭になってしまってる感が否めない現行トッポではあるが、今回見つけたH47AトッポBJは、ベースとなったミニカがまだ健在だった頃のモデル。
CT/CV系ワゴンRのヒットが起爆剤となり、軽自動車メーカーはそれに対応すべく次々と背高のっぽな車を発売し、今日の主流となっているのは周知の通り。
 ただ、大概全高が高くなると、それに伴ってアイポイントも高くなると言うのが常なのだが、トッポBJの場合は、ベースのミニカの屋根をそのまま高くしたという設計にしたため、頭上空間が異様なほど広大。その癖、目線は一般的な軽自動車と同じだから、乗り換えても違和感が少ない。
つまりは、見かけより運転しやすいのだ。

 ルーフかさ上げ分の重量増を見越して、出来れば4A30ターボ搭載の「R」グレードを推したい所だが、何分タマ数が少ない上に、見つかったとしてもそれなりの走行距離でエンジンの載せ替えかOH前提となろうが、そもそも横置きタイプの4A30ターボ搭載車が少ないから、ドナーもそう簡単には見つからないと思う。
 そうなると、今回見つけたようなNAモデルが狙い目となってくる。
車体価格なりにサビが各部に見受けられるが、最大のセールスポイントはこの年式の軽自動車では珍しい4ATであると言うこと。
 確かに、軽自動車の使われ方として街中での近距離移動が多いであろうし、そのため3AT車が主体を占めているが、無段階変速のCVTと違って、有段変速ミッションは変速数の多さがドライバビリティや燃費に大きく作用する事を考えると美味しい存在である。

*パジェロミニ(H56A)
H8年 5.8万Km 赤銀ツートン 総額13.8万円 4A30(NA)搭載車
 http://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU1632918270/index.html?TRCD=200002

(画像)’95 パジェロミニ 0.66T VR-Ⅱ 5速MT AWD


 今回のセレクションの中で唯一のパートタイム4WD。しかも本格オフロードタイプである。
 「パジェロ」ファミリーの末っ子として誕生したこの車は、ライバルのジムニーがターボのみの
ラインアップであるのに対し、ターボ(VR系)とNA(XR系)の2本立て、しかもそれぞれに豪華仕様と廉価版を揃えるというバリエーションだ。

 新車販売ではジムニーの寡占状態となってはいるが、あのパジェロの弟分として誕生したこの車の人気も割合高い。
 が、如何せん親パジェロほどの人気ではないようで、特に今回見つけたような初代モデルは比較的中古車相場が低めで推移している。
 ただ、年間のうち数ヶ月を雪に閉ざされる土地に住む者としては、所謂クロカン走行をせずとも、この車高と走破性は大きな魅力である。

 ただ、この車のネックは3ATであることと、とにかくサビに弱いという点。
 前者は軽トラック・1BOXのミニキャブと共用するという事情があったのかも知れないが、実際走らせてみると何とも頼りない部分が露呈し、特にNAモデルでは顕著となる。
 また、今回見つけた物件はまだマシな方だ(と思う)が、この車、とにかく良く錆びる。
 正直、ジムニーのスズキも大概だが、三菱の防錆能力も首をかしげることが多く、酷い物になるとモノコックに大きな穴が空いてたり、マフラーの脱落なんてのもあった。
 マフラーに至っては、検対のスポーツマフラーの方がかえって保つんじゃないかと思えるほどだ。
 尤も、MC系辺りまでのワゴンRのように、サイドシルが腐ってジャッキを掛けるのをためらってしまうほどになってる物件が少ないだけマシかもしれん(^^ゞ

 場合によっては車重が1tに迫るほどになるため、出来れば人気のターボ車にしたいところだが、程度重視で探すと高価になってしまう。
 安価で程度の良い物を見つけるなら、NAで妥協するしかないのかも知れない…。

*アルト(HA23系)
H12年 6.0万Km ABS付きバン 総額19.8万円 F6A(NA)搭載車
 http://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/10/700030155120120928002.html

(画像)’99 スズキ アルト 5ドア 0.66 エポ 3速AT FF


 「アルトの陰にミラ有り、逆もまた然り」
 今やハイトワゴン全盛になってしまった軽自動車ではあるが、それまでの軽自動車界を牽引したのはこの2台であることに疑う余地はないだろう。
 そういった意味では、この2台を外すわけにはいかないし、維持費で有利な4ナンバー登録の軽ボンバンの代名詞でもある。

 最近、軽自動車ベースの耐久レースでも、NAクラスではアルトが人気なようであり、軽量ボディに58PSを誇るDOHCエンジンのK6Aであるという事。それにアフターパーツが豊富であることも人気の秘訣らしい。
 まぁ、「アルトでスポーツ」となるとワークスの独壇場になるわけだが、今回の縛りで該当する車はまず見つからないし、出来ればNAでもK6A搭載車が欲しいところ。
しかし、今回見つけたのは、HA23Vのマイナー前モデルであるSOHCのF6A型搭載車である。

 この物件、6万Km台という低走行であることに加え、ボンバンでは非常に珍しいABS装備なのだ。
この年式ぐらいになると、商用軽バンでもエアバッグ装備が珍しく無くなったが、ABSまで装備された個 体は超が付くほど希少価値が高い。
確かに「出来るだけ安い車に乗りたい」というのがこのクラスを買うユーザーの心理だと思うが、やはり  安全面を考慮するならABSも欲しいところ。しかし、如何せんそこまで至らないのが現状である。
 だからこそ、この「希少装備」を搭載したこの個体を選ぶ価値がある。
 しかも、前ユーザーの手入れが良かったのか、とにかくサビに弱すぎるスズキ車にしては非常にきれいな状態であることも高ポイントだ。
 っていうか、北海道でこんだけ程度の良さそうなHA23Vは初めて見るような気がする(笑)。

*ミラ(L710系)
H13年 3ドアセダン 12.6万Km 総額19.8万円 EF-SE搭載車
 http://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/10/700030176920130111003.html

(画像) ’99 ダイハツ ミラ 5ドア CL 3AT FF (18)


 まぁ、とにかく人気の700系ミラなだけに、中古車相場も強気一辺倒である。
 その傾向はここ北海道でも根強く、今回見つけたような個体の程度でようやく格安物件が見つかるという状態だが、中にはこれより走行距離が伸びていても総額25~30万円台のプライスが付いてる個体も見受けられる。無論、走行距離が少なければ、総額で50万円台というのも珍しく無い。
特に、派生モデルの「ミラジーノ」では、その傾向が色濃く出る。
 「一体、どれだけボッタくりたいんだか…」と苦言を呈したくもなるが、これが現実なのだ。

 実際の販売構成を見ると、超希少モデルのEF-DET搭載車は別格として、ジーノかバンのTAスペシャルのどちらかという内容であるが、今回見つけたのは、珍しい5ナンバーモデルの「素ミラ」。
 エンジンこそバンと同じSOHCのEF-SE搭載で3ATだが、以前私もL710VのAT車に乗っていたこともあって、その素性は十分理解してるつもりだし、自分の使い方には「必要にして十分」な性能であった。
 それに、その時乗っていたのが16万Km走破の過走行車だったという事もあって、丈夫さに関しては何ら懸念材料がないということに加え、車弄りの点でやり残した部分も多く、「もう一度乗りたい!」というのがホントの所。

 確かに、値段だけを考えれば、これより値段がこなれているL250/260系も捨てがたい物があるが、「軽自動車ならではの楽しさ」や、普通車とは比べものにならないぐらいの維持費の安さを思い知らされたのも700系ミラだったし、「気軽な相棒」としては十分過ぎるほどという事を踏まえても、ここは700系にこだわってみたい。
 ただ、年々タマ数が激減してきてるのが心配ではある。

 如何だったでしょうか。
 郊外の山間部に住んでるワタクシとしましては、出来れば「過給器付き」の方が理想なんですが、気がついたらNAばかりのセレクションになりました。

 …なかなかうまくいかないもんですな(笑)。


                                                        (以上)

 ありがとうございます。^^

 極限られた予算で、4駆でATという縛りがある中で選ぶのって非常にシビアな状況なわけで、当方のように南国で2駆でも問題なく五体満足でMTの楽しさが・・・と語れる環境は、あまりにも恵まれていることで、改めて感謝ですね。;;


 ディープなエンスー筋では、次に乗るクルマが見つからない症状が増えているそうですが、趣味性の強いクラシックカーや普段乗りには維持費が掛かり過ぎる高級車・GTスポーツカーのセカンドカーとして、普段の脚として使うけれども、その中で自分のお財布事情に合わせながら、こだわり抜いていくクルマ選び、というのも非常に感慨深いものである、と思ったのでした・・・。




 とりあえず、次回のわたしの五選は、久々に投票方式にして歴代クラウンVSスカイライン、そして好評だったら歴代カローラVSセドリックもやろうかと・・・。他には、2ドアクーペ&カブリオレで五選するのもアリかと思ってますので、お楽しみに。^-^
Posted at 2013/01/27 20:49:11 | コメント(2) | トラックバック(0) | わたしの五選 | クルマ

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「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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