アクアは二台試乗した。
一台はSツーリングパッケージ。もう一台は普通のS。
Sツーリングパッケージ
1:運転席に座ってみて
Aピラーがグッと倒しこまれているのに、比較的許容できる。
Aピラーガーニッシュがうまく削られているからであろう。
シートに少し不満がある。
座面の形状が少し気持ち悪いのだ。
本来、ドライバーは骨盤をシートバックに
しっかり押し付けてやる必要があるが、
そのようにすると、座面一番後ろ側の形状が悪くて違和感がある。
何故・・・・と言ってしまいそうな惜しいポイント。
誰がこんな座面にしてしまったんだろう・・・・。
2:始動直後の市街地走行
イグニッション始動。
READYという文字がメーターに現れ、走り出す事ができる。
暖かい日ならエンジンはかからないが、寒波到来の愛知は
暖房をかけようとするといきなりエンジンがかかる。
しかも、かなりアイドリング回転数が高い。
恐らく早く暖機してエンジンを切りたいんだろうな。
アクセルを踏むと、エンジン回転数には関係なく駆動力が伝わる。
しばらくはアイドリングストップはせず、ひたすらエンジンが回り続ける。
そこで暖房を切り、寒さに耐えながら最初に走らせる事にした。
3:高速走行
試乗したディーラーは自動車専用道路の近所。
早速インターチェンジから本線に合流を試みる。
エネルギーメーター(タコメーター的なもん)はPWRを指し、
エンジンとモーターが協業して最大出力を出している状況を示している。
加速自体はスムースだが、今までのトヨタ式ハイブリッドと比べるとパワフルさが足りず、
少し初代プリウスを思い出す乗り味だ。
80~100くらいだとほぼエンジンだけで走行する。
流れの速い追い越し車線をマトモに走ると、PWRに入ってしまう。
現代のパワフルなプリウスの様に下品に高速道路をぶっ飛ばすのではなく、
滑空するムササビの様にスイスイと流すのがキャラクターなのだろう。
それもそのはずでアクアのエンジンは74psしかない。
エンジン単体で効率の良い高速走行域でのアクアは
あくまでも74馬力のガソリンエンジン車と同じ、
いわばリッターカー並の性能なのだ。(ちなみにプリウスのエンジンは99馬力)
モアパワーを求めるとバッテリーからの電力でモーターを回す事になる。
まぁ、そんなに余裕は無いが個人的にはそれでも充分だと思う。
今までのトヨタのハイブリッドがパワフルな味付けに偏りすぎているとも言える。
4:一般路走行
自動車専用道路を下りて一般道を走る。
ゴーストップでアイドルストップを実感する。
何度もブレーキを踏んでいて以前のプリウスよりもグッと
ブレーキが良くなった事を特にアピールしたい。
今までは「回生ブレーキでござい」とばかりにカックンブレーキだった
トヨタのハイブリッド車のブレーキはプリウスα、カムリハイブリッド、アクアと
著しい進化を遂げたように思う。なんだやればできるんじゃないか!と
少しムカついてしまったものの、この進歩が素直に喜ばしく、これで一層ハイブリッドが一般化するものと確信する。
極力定常走行を心がけるとさすがに数キロはEV走行ができる。
聞こえてくるのはロードノイズや対向車のエンジン音だけ。
まぁなかなか楽しいものだ。
動力性能が少しマイルドだが、市街地では特にそれが欠点になる事も無い。
扱いやすいサイズも相まって都市型ハイブリッドとしては魅力的だ。
バッテリー残量が少なくなるとエンジンがかかる。
そうやって発電しながらエンジンとモーターの力で走行するが、
このモードになると燃費が悪化する。
5:燃費アタック
別の店舗にて燃費指向の運転で試乗させてもらった。
まわりの交通の邪魔にならないように走らせ、
アクセル操作をじわじわECOに入るように運転した。
EVで走れる領域は極力EVで走り積極的に回生した。
結果、34.6km/Lを記録する事ができた。
まぁ、バッテリーが切れてエンジン始動する直前まで走らせたので
ズルといえばズルなのだが。
(この後エンジンがかかりバッテリーを充電させると燃費は悪化しただろう)
6:まとめ
山道などを試す事は無かったが、思った以上にアクアはマトモな車だった。
ドライバーをワクワクさせるような要素は無いが、燃費は非常に良い。
室内空間も空気抵抗低減を重視した割に狭くない優れたパッケージングだ。
惜しいのはお尻がムズムズする気持ち悪いシートだが、改良に期待。
この手のエコカーは冷暖房が弱点だ。
冷房に関しては豊田自動織機の電動コンプレッサーが解決するとして
暖房に関しては素のアクアでは弱い。
寒冷地仕様を選択してPTCヒーター(すぐ温風が出るスグレモノヒーター)と
シートヒーターをオプション装着すべし!
もし自分が買うならそれだけはつけます。
1:見た目
エロい。一体どうやったらこのエロさを量産車にできるのか。
デザイン重視って言うのはこういうのを言うんだよ、某社の某部署!
シトロエンも小悪魔的な魅力があると思うが、
ジュリエッタはもうエロ過ぎるので逮捕されそう。
デザインがこの車の最大の魅力だと思う。
そして日本のナンバープレートのダサさが恨めしく思う。
2:内装
MITOよりもお金をかけられる分だけ立派。
ゴルフみたいなパシッとした印象ではなくてデザイン重視。
なかなかすごいのは、クオリティが従来のアルファロメオよりも格段に上がっている。
シートのデザインもイタリアンでカッコいい。
リアシートはキチンと座るとヘッドクリアランスがギリギリ。
ギリギリでも座れるところに価値があるが、リアシートの座面はちょっと小さめ。
センタークラスターのスイッチもなかなか魅力的なギミック。
機能だけではない遊び心と伝統が同居したなかなかの興奮空間。
3:乗り味
1400ccのターボエンジンで170psをたたき出す。
組み合わされる変速機はアルファTCTなるMTベースの自動変速トランスミッション。
発進させる時のクラッチミートがDSGとの違いを感じさせる。
正直、日本で普通に乗るには何の不満も無い素敵なシステム。
驚いたのはアイドルストップが標準装備されている。
この辺はさすが2010年代の車だよなぁと感心した。
全開加速を一度くれてやったが、思ったよりは緩慢な加速。
普段乗ってるDS3みたいな加速はしないらしい。
まぁ、DS3も150psそこそこなので、上でスコッと力が抜けてしまうのだが。
展示車はMTだったが、クラッチペダルの左側のスペースがない!
いわゆるフットレストの無い右ハンドルなのだが、
確かに足の置き場所に困るパッケージングだった。
最近友人はMTを予約したのだが、大丈夫だろうか・・・・。
自分なりに考えた結論は、
クラッチペダルの上に薄く乗せるか、高速ではクラッチペダルの下に足を置く以外になさそう。
まぁ、左ハンMTが欲しくなるよね・・・・。
話題はそれたが、エンジン音はあまり室内に入って来ず、
もうちょっと官能的な音が室内に侵入しても良いのではないかと思えた。
DS3は加速音がカッコ良いのが気に入っている。
まぁ、走りという意味では1750ccの方が本命なので1400ccはあくまでもコンフォート重視なのかも知れない。
4:まとめ
まー、見た目だけの魅力でここまで人を虜にしかねない車は恐ろしい。
インパネ端末は毛羽立っているし、ステンレスの窓枠も前と後ろで段差が酷い。
おまけにMTだとフットレストすらない・・・そんないーかげんな車だが、デザインが魅力的過ぎる。
もーめちゃめちゃにして!って感じですね。
欠点もある車でしたが、このデザインが目に焼きついた人は
清水の舞台から飛び降りて泥沼にはまってください(笑)
そして街のショーウインドゥに映った、或いは高速道路で
化学薬品を積んだタンクローリーに映った自分のジュリエッタを見てうっとりして下さい。
じゃあ、お前は買うかと言われると躊躇しますね。
こんな車に乗っちゃったら、ヘンな服装で外出できないので・・・・。
なんとなくジャケット着用が必須な気がして・・・。
LEONとか読まないとダメな気がして・・・・。
胸毛とか生えてないとダメな気がして・・・・。
渋滞にはまったら「マンマミーア」とか言わないといけない気がして・・・。
しねーよ。
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