
私のe-Powerはネットでポチッて買ったので、買ったとき4500kmぐらいでしたが、「納車前点検で1回オイル交換渡し」
と言うことで、フィルターとオイルは純正のストロング0w-20が入っていました。
気が付けば、あれから1年と3か月が過ぎ、距離は走っていない(+7000km)ものの、1年以上経過したのでオイル交換をすることに。
ジェームスとかで安くオイル買って、交換してもらう手も有りますが、まずは初回なので日産ディーラに持ち込みました。
いくつか聞きたいことも有ったので。
ネットなどでは、本当にこの手のHV車はチョイノリが多く、エンジンが十分暖気しないうちに止まることが多い。加えてi-stop車が増えたので、余計にエンジンは油圧ゼロ→回転を繰り返すことになり、そもそもエンジン摩耗の90%ぐらいが始動時の摩擦、、と言うネタもあるぐらいなのですが。一度温まってしまえばオイルが落ちるには1晩ぐらいかかるので、数時間程度での繰り返しならまだまし。なので水分揮発できず乳化する例もあるようで、であれば、オイルフィルターも代えないとなぁ、、、なんてかんがえつつ。
で、i-stopで節約したガソリン代は、バッテリ寿命半分(大体3年で交換が多い、が使わなければ大体6年ぐらいもつ)ので、搭載バッテリーのお値段で割れば、大体普通の人は節約にはなっていない。し、政治的税金の話の申し子だったi-stopは、今後消えてゆく見込み(というか、HVのみ残る?)。
ベースエンジンの低燃費がすごくなったことも影響。ま、本当の建前はCO2削減なので、お金では無いのですが(;^_^A
さて、オイルについては高回転での焼き付きや、フリクションには気を使っても、昨今のエコエンジンの、低フリクション徹底化でのシャバ娑婆オイル0w-20には全く興味無かったのに、まさかこれを入れる車を買うとはwww。と言うわけで、近年のオイルに要求される評価項目が随分変わってしまったこともあって、情報収集したところ、色々勉強になりました。なので、その辺のメーカ認識を知りたいこともあって行ってみたわけです。
低燃費のための低フリクションを目的に、シャバ娑婆オイルに各社取り組んでいるわけですがそれらに合わせたメタルクリアランスや、メッキシリンダーの表面粗さなどあって、簡単ではありません。加えて先ほどの停止と始動を繰り返す上に、渋滞でエアコン部屋となった車は、ろくに風ももらえず油冷でがんばるが、なんせシャバシャバ、、さて大丈夫なのかと?。
「こんちは、予約してた〇〇です」と入っていくと、担当営業が案内してくれて、さほど混んでいなかったので話し相手に。
「どのオイル奨めるの?」と切り出すと、「サービス呼んできますので、と飲み物メニューを見せられる。人間用にコーヒ―を頂く。みんなマスクで大変です。
「昨今、ちょい回しばっかりでオイルの乳化の話も聞くので、e-Powerはどうなの?」と聞くと
「いや、うちではその症状の車は見たことないです」と営業とサービス共に口をそろえる。
田舎なので、それなりに走るのかね、、なんて言いながら「じゃ、フィルターは次回でいいや」と答えてオイル交換のみに。
私「で、銘柄なんだけど、おすすめはやっぱり純正?」と聞くと
サ「乗り方と交換サイクルに寄るんですけど、マメに変えるなら純正で、お客様のように距離走らないで、1年間隔、、と言うならちょっとイイのにするか、おすすめの添加剤が有ります」
と勧める添加剤は、3400円ぐらい。
私「添加剤の目的、効能は?」
サ「低フリクションで燃費と、エンジン保護ですかね」
と言うので、ここから問答に。
私「純正も半合成油と全合成油があるよね?」
サ「はい、うちではSNのストロング、全合成が基本です(これをドラム缶で持っているらしい)」
私「なるほど。で、その0w-20は
GF-6規格をとってるの?」
サ「え、GF・・・ですか?」
私「私が調べた範囲だとGF-5のようなんだけど、6は最近(2020/5)だから、認定申請とかしてれば通っているかなと、、」
サービス氏、「ちょっと調べてきます。。」と出てゆく。営業さんと話しを続ける。この担当さんは元サービスの古参なので話は通じる。
私「最近、昔と違ってオイルの要求性能がエコカー用になったせいで、高回転、高出力での苦しい話と、冷えたエンジンなのに、回して、止めて、を繰り返したりの苦しいに変化、で、e-POWERのエンジンも、0から始動したら2200回転ぐらいで定点回転なので、過酷と言えば過酷。発電中は定回転なので油圧など安定してるとはいえるけどもね。
とコーヒー飲みながら雑談してるとサービス氏が帰って来た。
サ「GF-5でしたね。」
私「あー、そう。だったらHTHS値はいくつぐらい?」
サ「え、・・・・」
私「いや、ようは0w-20とか、シャバ娑婆オイルじゃないの、だから耐摩耗性、特に停止、始動の頻繁なe-POWERは、油膜切れが過酷じゃん?、だからモリブデンやら、エステルやら入れてるでしょ?。なので何がお勧めか聞いたら「そりゃ純正が一番です!」と言うかと思ったら、「イイ添加剤がお勧めです!」なんて切り出すもんだから。。「ちょっと待った」って思うじゃん(;^_^A」
サ「ああ、そうですね(;^_^A 」
私「要は、何が知りたいかと言えば、そういった昨今のHVエンジン向けに、出来てきたGF-6規格なら、その辺の低フリクションと耐摩耗性の諸元を保証してるから、ソレなら何も聞かなくてもいいんだけど、そうでないなら、
HTHS値は2.6確保してるのかな、、とか聞きたくなったもんで、、」と言うと
サービス&営業両氏ともに、そんなとこまで聞かれたことないっす! と(笑)。
で、営業氏、実はうちではあんまり純正銘柄に拘っていないんですと。スカイラインにはベンツのエンジン積んだりしたもんだから、指定オイルも色々あって、お客さまの要求もあって、モービル1とか、ニスモとか、選んでもらっていますと。
サ「うちではシビアコンディションでインターバル長くしたいお客様にはモービル1を奨めています」
私「あそう、私もメイン車はベンツなんで指定オイルのモービル1入れてるけどね、発電機のオイルに、そこまでこだわるかと思ってたけどやはり結構過酷だな、と思ってね」「で、話は戻るけど純正に添加剤いれたのと、モービル1にしたのでは、モービル1の方が安いよね?、それが良さそうだけど、モービルは0w-20なの?」
サ「いや、モービルは0w-30です」
私「なんだ、それじゃ全く心配ないじゃんw」
※モービルの0w-20も30もGF-6A取得なのだ。このシャバシャバ系のオイルだとHTHS値は測れないのか、未記載が多い。なのでGF-6は一つのお墨付きになる。もっともGF-5でも油温が120度以下なら、心配いらないんだけども。
サ「個人的に、e-Powerにはこのモービル1イイ感じなんです」
私「じゃ、それでいいや。」
サ「値段上がりますが、イイですか?」
私「いいよ、純正比+2000円ぐらいでしょ?どうせ、1年サイクルでしか替えないので」
と言うことになり、やっと銘柄決まって後は交換作業。ついでに
私「今年の雪で、下回り奥さんが色々擦った、と言っていたから、不具合無いか見ておいて」とお願いした。
余談だが、サービス氏「この前e-powerの重整備があって、、モータ降ろしたんすよ・・」と面白い話を聞かせてくれた。サイズは小さくてもエンジンと比べると、銅と鉄の塊でメチャ重い、、ということ。 モータの側に有った部品の交換のために、エンジンごと下に落としての作業になって「モータだけで50kgもあって・・・もう、勘弁してほしいス」と ( ´艸`)。
エンジンが○kg+発電機が○kg、トランスファとモータが○kgと、なるほど、フロント重いはずだw。
このサ―ビス氏は、リーフNISMOに乗っていて、VCMが私のと同じような制御なので、車の挙動のついて疎通がしやすい。タイヤの話になって盛り上がった。
で、作業後にサービス氏より
「オイル交換問題なし、下回り、隅々まで見ましたが、特に引っかき傷とか、エアロのファスナーとか問題ありませんでした」
と報告してくれた。
たかがオイル交換で、たっぷり時間をつぶさせて申し訳なかったけれど、車の話が出来たの久しぶりな感じだった。今回はフィルター交換なしで、オイルにパッキン、交換工賃、税込みで8600円なり。
私的には、これなら次回もディーラに来よう、、と思った仕事ぶりでした。
補足)メインの足として、頻繁に乗る人は5000㎞ or 6か月、で交換するなら、純正ストロングの0w20で全く問題ないと思います、経済的にも。
しかし、チョイノリ、年間1万キロ未満、で1年交換、というスタイルなら、ちょいグレード上げてモービル入れるのも手でしょう。モービルの0-20wでもいいのでしょうが、燃費影響は下が同じ0Wなので、ほとんど変わらないのでは?と思うし、油温100度時は、若干燃費変わるかもですが、比率でみると差はないのでは?。それより、静かになったのが好印象でした。
2020年5月から施行された新規格:GF-6についてはわかりやすい参考サイトをリンクしておきます。
API SP / ILSAC GF-6 エンジンオイル規格
通産省の調査報告書
平成31年度燃料安定供給対策に関する調査事業
(潤滑油品質安定化調査・分析事業)
調査報告書(公表用)
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2019FY/000118.pdf