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FLAT6のブログ一覧

2014年12月26日 イイね!

久しぶりの一人ドライブで堪能

久しぶりの一人ドライブで堪能冬休みになった娘を迎えに太平洋側まで200km少々高速ドライブ。

久々の一人運転だと、久々に踏んでしまいましたw。 シフトレバーを右に倒して踏み込めば、タコメータがぽんと駆け上がって音が変わります。ハイリフトカムに切り替わると明確にエンジンの性格が変わっておとなしかった淑女から、アスリートのランナーのようにクォーンとw。



そこで改めて、EZ30Rの出来の良さに感動します。もう11年越えの13万キロ弱ですが、昨今新車で試乗させて頂くエンジンのいずれにも未だ負けた、、と思ったことが有りません。

普通の車ではその感覚がどんなものかわかりづらいと思いますが、MT車に乗った経験のある方はこんな感じです。60km/hぐらいで下り坂を流している時、パッとクラッチを切って惰性走行して見る状態、、とでも思っていただけると近いかも。

ロードノイズと風切り音だけで、別のところでエンジンのアイドル音が聞こえる。訪れる静寂の正体は、パワープラントが動力伝達系から切り離されて、タイヤから回転させられる回転体が極めて振動が無く回っている状態。つまりパワープラントはそれだけ常に振動を伝えているんですね。 これがこのH6は、パワープラントが繋がっているのに伝達系の回転と同じぐらい芯で回っているため、クラッチを切った状態ぐらいの澄んだ回転感で走るのです。

元々回転振動に有利なFRは縦置きエンジン時代のマウントではエンジンマウントで同軸方向のブレを吸収すればよく素直でしたが、横置きエンジンになるとデフとミッションが一体となってゆすられ、気持ちいい惰走感自体が劣ります。そこにも縦置きエンジンのアドバンテージは有るのですが、AWDではFRのリアデフだけの構成に対して、FF同様のエンジン一体のデフ、トランスミッションが有り加えてセンターデフも有って、歯車とベアリングの数がどんと増えます。スバルは縦置きシンメトリカルのメリットで、エンジンマウントで振動を逃がしても、同軸方向の振動吸収なので雑味は少ない利点は有るものの、回転体をいくつもつなぐ構造の不利が有って、動力伝達系のノイズ、振動にはマイナスでした。

ところが4代目レガシィはセルシオに学んだのか、回転系の接続角を減らした?、同芯度を上げた?、など精度を上げたせいで、振動と同時にフリクションが大幅に減ったことが感じられました。それは下りの空走時に前の車に追突しそうになることでよく判ります。以前ならだれよりもエンジンブレーキ+駆動抵抗で減速度が大きかったからです。

そういうわけで、AWDのマイナス要素を極限化し、H6発の完全バランスエンジンを動伝系に同軸配置するまさに、スバルが唱えるシンメトリカルAWDのメリットは完結するのですが、
実際のところ、それが体感できるのはBLEとBPE型しかありません。スバル自慢のクレードルマウントによるエンジン振動の遮断は、確かに横置きエンジン系と比べればはるかに素晴らしく、加減速での揺れがガタ成分にならず上品ですが、しかしパワープラントの振動が動伝系に伝わる成分は消せません。ここはおおもとの加振源自体の代償がそのまま重量物である動伝系の全てに伝わります。それを嫌って装置を浮かすほどに、芯の揃った回転感は消えます。



改めて、そんな絶妙な回転フィールを噛みしめながら、シャーベット状の路面に突入し、いきなり周囲の車が速度を落とします(とっくに50km/hの速度制限状態なんですがwww)。平行スライドで車線変更して「なるほど、もう〇〇〇km/hは無理ですねw」な状態になり、安心して追い越し車線に居座らせてもらいます。(この状態になると、追い越し車線で後ろからあおられることはもう、ありませんので)。車間と周囲に車を呼び込まないゾーンを作って快走します。

雪が減って来ると、後ろから車が来るようになり、走行車線に戻ります。走行車線は車間を取らない車が居て、巻き込まれに気を使います。



そんなこんなで、米原過ぎて関ヶ原を抜けると、青空が、、、「ああ、太平洋側はいいな」とうらやましい。娘を乗せて帰りは除雪車に先頭を阻まれ、PAで休憩しながらのんびり帰りました。 「なるほど、一人で走らないと、ハイカムには切り替わらないんだなぁ」とか思いながら久しぶりにレガシィを堪能しました
Posted at 2014/12/26 21:31:17 | コメント(6) | トラックバック(0) | エンジン | クルマ
2014年10月05日 イイね!

ホンダの逆襲に大いに期待。

ホンダの逆襲に大いに期待。クルマ好きの間で「ホンダ」の名前が消えてからずいぶん久しい気がします。
ハイブリッドやDCTのリコールなどネガティブな話題が入ってくる一方で、
S660やType-Rの登場が噂され、来年からは怒涛の逆転、進撃、、、と期待してます。
【ホンダ 2014パリモーターショー出展概要】

さて、そのような昨今、パリショーで公開されたこのディーゼルエンジン。面白そうです。
<見出し写真は現行型ですが>

【パリモーターショー14】ホンダ CR-V、欧州で改良新型…新世代1.6ディーゼル+9速AT

発表によると 
>4WD用は2WDよりも高出力となっており、最大出力160ps、最大トルク35.7kgmを発生する。9速ATの効果もあり、欧州で重視されるCO2排出量は135g/km以下と、従来比で20%改善させた。

とあります。ここで4WDが高出力になっているところがホンダですね。
注目したいのは1.6Lディーゼルで 100PS/Lに到達したことです。マツダのスカイアクティグ2.2Lよりも排気量当りトルク、馬力とも上回り、特に馬力が大きいことは高回転まで回ることを予想させます。(最新のSKY1.5Dなら排気量比率でみてもパワーで30%、トルクで25%も上回る)ブーストは2.2ぐらいまで行くんでしょうかね?。車種がCR-Vってことはフォレスターとぶつかりますがヴィーゼルで採用した「先回りAWD」ならば、これも結構いい気がします(昨今のホンダデザインはTYPE-Rを除いて、全く受け付けませんがw)。

このアウトプットなら、ハイオク仕様のダウンサイジングガソリンターボと全く引けを取りません。これをシビックに乗せてくれよ、、と思ったりもしますw。

さて、このような大トルクのディーゼルエンジンになぜ9速ATなんでしょうか?。
実はこのネタは前回のブログのコメントで尻尾が出てしまった話題ですが(^_^;)、多段変速機と言うと古い私なんかは50CCの16段変速・・なんて古いオートバイのレーサを想像してしまいますが、つまり狭いパワーバンドを外さないためにクロス化した多段ミッションが必要だったわけですね。なのにワイドバンドのディーゼルになぜ??。と思うのは当然ですよね。ですがこれ、180度反対の裏側と言うような技術なんですね。

つまり高回転では無く、いかに低速回転で走らせるか、というための多段化です。低フリクション、低ポンピングロスな低い回転域で、高負荷率(燃費の目玉=大抵ノッキングのすぐ下あたりの条件)で走行させるために低回転の低燃費域を外さないためのクロスミッションなわけです。そしてその回転域とは、いつでも加速できるターボ域とするはず。マニュアルでノッキング寸前の運転を多用出来た人ならわかると思いますが、わずかな回転数の上下でそれは変わります。なのでアクセルワークで加速率の方を変えてノッキング寸前の負荷域の方を探ってアクセリングします。

最新のトレンドは、変速比を変えて負荷率を「燃費の目玉」域に閉じ込めて加速させるようにします。そのために細かい変速比のギアが必要になるのです。
前のブログでスバルがCVTにしたのはアイサイトのためだと書きましたが、それはこの負荷率制御による追従クルコンに狙いがあったから、という推論でした。

自動車雑誌の主な論調が、「ダイレクトなDCT」があれば、、、とか欧州の多段DCTがスポーツ走行と快適性を両立している、、との視点からの話が溢れていますが、ホントですか?。
スポーツ走行好きな私としても試乗したゴルフ7のDCTに不満は見出せませんでしたが、四季を通じて、日本の渋滞事情なども踏まえて、微速前進の状態での快適性まではわかりません。
ですがマニュアルシフトの出番はそうそうは無いと思いました。ATモードが優秀とも言えます。

なめらかで快適な自動運転とエコと環境の両立。そのためのダウンサイジングターボ化に磨きをかければこその多段ATです。これがDCTである理由は欧州が主流のMT工場で作れるATだから、ということであって、ダイレクト感は二つの単板クラッチで成立させざるを得ない結果による偶然で、彼らはダイレクト感よりも、いかになめらかにするか、、に苦心し耐久性と戦っているだけではないでしょうか?。だからスポーツ車にはいいでしょう、短所は長所な使い方だから。けれど大多数の普及車に求められているものはダイレクト感でしょうか?。

そうではなく、なめらかで、高信頼性で、高い燃費性能でしょ?。だったら究極はCVTです、構造はどうあれ。なので高級車はトルコン多段ATなのは当然ですね。ダウンサイジングターボ化を進める欧州では、10速まで登場するようです。まだ日本のメーカは遅れてるんですかねぇ、隣の芝生は青く見えてるだけではないでしょうか?。T車をはじめとするHV車は当然ながら電子制御な機構は遊星式でもCVTです。

ホンダのこれは、低速1200回転キープのディーゼル車でしょうか?。高出力を実現したのが力技(例えば可変ジオメトリターボによって、高回転域でもブーストが垂れないとか)での実現なのか、新しい知見の技術が盛られているのか、興味が有りますね。(追記:ルノーはツインターボの力技でしたwww)
追記)
私のアンテナが低いので見落としてましたが今年2月にはルノーがほぼ同じカテゴリーでちょい上の性能で発表してましたね。ホンダもこれを目標に性能ターゲットに置いたかも。
ルノー1.6ツインターボディゼル:出力160馬力、38.7トルク(380Nm)




蛇足ですが、私がホンダエンジンに期待するのは、大排気量マルチの終焉化で、あのフィールが失われるかと思うと、次は高回転まで吹き上がる気持ちよさに後は期待してしまうのかもしれません。とはいえ、今後高回転型エンジンが出てくるとは思えませんがwww。

と言うわけで、フォレのディーゼル出ないかなぁ。私がディーゼルに拘るのは、スバルがHVの方でAWD化をすると、以前書いたように他社との差別化を失いかねないからです。低コスト化やパッケイージ自由度の獲得、バリエーション展開の容易さなど得るものは多いですけど逆に均一化、横並び化する危険性も大きいと思っています。だからメカ的な無骨さでさらなる独自性を広げてほしいと思うのです(それが恐竜が滅んだ原因に重なったりして、、外野は無責任ですからね(^_^;)、当然メーカの動向を見守るしかありませんけど)
Posted at 2014/10/05 11:07:37 | コメント(3) | トラックバック(0) | エンジン | クルマ
2013年11月23日 イイね!

1.6DIT vs Sky2.5 (ダウンサイジング対スカイアクティブ)

1.6DIT vs Sky2.5 (ダウンサイジング対スカイアクティブ)まだ、詳細が明らかでないスバルの新エンジン。いうなれば世界初BOXERダウンサイジングターボエンジン。

ボアストロークさえ不明な時点では、(@_@;) ですが。。
現在の強力なライバルはスカイアクティブ2.5エンジンですね。このスカイエンジンの性能曲線にわかっている情報での1.6DITエンジンのトルクカーブを妄想で重ねてみます。それに合わせてパワーカーブも。そうすると非常にガチンコなライバルであることがわかります。
(ただし、4800回転以上は勝手な想像で、根拠なしレッドゾーンが6200ぐらいだった?)


もらったパンフ情報にてパワーカーブを修正しました。

次に、諸元比較表でエンジン単体の性能に変換してみます。そうすると、スカイアクティブの非常に燃費効率の良いそして「NA」エンジンらしい伸びきりがわかります。



i-ELOOPの効率とAWDの効率は実際には8%ぐらいありそうなんですが、ここでは控えめに5%と仮定してます。

一方1.6DITは最新のダウンサイジングターボであり、その台形トルクと値からレギュラーオクタン価ながらブースト1.6あたりをキープするエンジンであると推定できます。(ハイオクの2.0DITはブースト2.0ぐらいを使ってるようです。ついでにアメリカ発表の2.0DITが271psなのは、現地のオクタン価:プラスで95?のせいかなーと想像してます。)

エンジニアもこの1.6は燃焼制御に非常に苦労したと吐露していることから、ディトネーションギリギリのブーストで広い回転範囲での良好な燃焼をキープするのに苦労したようです。
それでも、1800回転から25kgmを4800回転までキープ(これは2.0DITと同じ1800回転以上という符号にスバルの何らかの基準があるのでしょう2.0DITは2000回転から最大トルクでした)しています。これは非常に優秀ですけど実は1500回転ぐらいから本来欲しいところです。

絶対面積ではターボに分がありますが、この立ち上がりはやはり大排気量NAの方に部があります。これはGOLF7の最新1.4TSIでも確認した点で、いくら直ぐにブーストがかかるといっても助走のないアイドルからのトルクの出方はやはり細いことは否めません。グラフのオレンジボツボツの領域ですね。

一方、その一瞬を超えた1800回転以上になれば、台形カーブのターボは一回り大きい一定のトルクを出します。ドライバビリティには優位に見えますが、案外運転フィールはつまらない感じになります。

そこで、トランスミッションの出番です。
スバルのCVTはびっくりするぐらい良くなっており、最新のフォレスター2.0DITのフィールはすこぶる良好です。その素早い変速によりエンジン回転は常に1500回転あたりをキープするようにプログラムされており、加速時に段付きを無くす過渡特性を極わずか300回転の幅で吸収し、その後は25.5kgmのトルクで得られる一定の加速Gが延々と最高速度段の4800回転まで切れ目無く続くことになります。つまりターボとの相性が様々なラグの積み重ねでドライバーには非常に面白くない、リニアリティをスポイルする代物だったものが、トルクを汲み出す井戸となるエンジンができ、それを効率よく制御できるCVTの登場でひとクラス上の「プレミアム感のある」走りが実現できていると想像します(^O^)。

スバルが1.6Lにした理由がおそらくここで、NAの2.5L級のトルクが不可欠だったと考えていたからでしょう。(そして1タンク1000kmのレギュラーだからディーゼルはもう要らないでしょ?)という気がちらほら見えます。そこの答えは試乗してからにしたいと思います。(追加:残念ながらそうではなく、ベースとなるエンジンで流用できるボアストロークの組み合わせでは1.6Lが下限で、この下の1.5Lは互換性がなく、1.5で新造するリソースが無かったそうな)

車を運転していて、官能的な、と表現されるのは「内燃機関」の回転上昇感が五感とリンクしているからだと思います。音、振動、加速G、そういった物が揃って上昇してゆく快感。一方効率を求めたダウンサイジングターボはモータのような感じで、ブーストが掛かった後は力強さ(腰砕け)はないものの、上昇感は無く回るに従って増すパワー感も早めに頭打ちになりますが、NAエンジンはもっと自然なフィールで、ターボエンジンの人為的なフィールと違い振動が増したりしなければ、気持ち良い運転に寄与します。

自然吸気でありながら、燃焼効率の良い領域が慣性過給レベルだとしてもSKYエンジンは非常に完成度の高いエンジンでスキがありません。エンジン装置質量とコストを考えればDITの方がコスト高ですし、おそらく質量でも不利でしょう。企業利益を考えた商品力とすれば、マツダの方にアドバンテージがあるように思えます。

スバルとすれば、このようなエンジンを装備する車両は、やはりもうひとクラス上の質感を持たせて、販売価も「2.0の廉価版」という位置付けではなく、「GT」としての格を上げて欲しかったなと思います。逆に言えば、安い購入価で「AWDのスタビリティと贅沢なゆとりあるトルク」を省燃費で多くの日本ユーザに届ける、という良心的な判断をしたとも取れます。まるで欧州のプレミアムブランドとは真逆のマーケティングですがw。



質感という車両の格付けで行くと、レヴォーグはフォレスターDITの格下に成りかねない危険性を「ドアの内装」に感じました(^_^;)。そうなると来年夏ぐらいにフォレスターにもこの1.6DITが登場すれば、そちらが本命になりかねませんね。そういう点からも車種間のヒエラルキーを作らない狙いだとするなら、エンジンでの差別化が必要ですし、そうであれば尚の事ディーゼルの登場が不可欠のように思います。(1570kg/35kgmの走り=1480kg/31kgmに符合するのですが。)
Posted at 2013/11/23 13:02:05 | コメント(3) | トラックバック(0) | エンジン | クルマ
2013年10月09日 イイね!

少し、見えてきたアクセラのハイブリッド

少し、見えてきたアクセラのハイブリッド新型アクセラ、いよいよ発売ですね。


【新型アクセラ】


私の次期車選びも、残された車検の期日内に、どれだけドキドキする車が発売されるか、、なんですが、アクセラでは1.5Lクラスのディーゼルが出れば、、あるいはカミサンの次期代替車に、、とか思わないでもない気になる存在ですが、ここに来てHVに大注目しています。


まだまだ明らかにならない、そして所詮トヨタのユニット供給受けての車、、、などと気にしてなかったのですが、、変なエンジン積んでる。ほんと?、ただの誤記?。

といろんなソース見たけど、やはりSKY2.0エンジンの「HV仕様」と謳ってあります。

今の時代に2000ccで99馬力、トルク14.5kgm・・・。 これ1.5Lの間違いだよね・・・ごしごし(・_・;)。

そのくせ60kwと結構な大型モータ積んでます。たぶん、プリウスのそのまま。 プリウスもアトキンソンサイクルで1.8Lで、ほぼ同じ性能のエンジン。 プリウスαがJC08で26.2km/l。対してアクセラHVは30.8km/Lと17%以上もリードしてます。(アクアやらフィットに及ばない、と言われてますがそりゃ、比べる車格がちがうでしょw)

したがって、通常の高圧縮SKYエンジンではなく、HCCIみたいな領域を使う排気遅閉ミラーサイクルなんでしょうね。高圧縮構成を生かして、トヨタ以上の膨張比を実現してるんでしょう。たぶん燃費の目玉しか使わない。。 

で、合成出力が143PSしかないけれど、出足の合成トルクは35kgm級なわけで、アクセラのDよりもよほどぴったりだと思われ。 しかも試乗コメンテータの中にはGOLF7並みの静粛性だというではないですか。だとしたら!。

だとしたら、価格帯も実にリーズナブルで、質感と静粛性、モータの滑らかさがあって、しかしマツダの役員をして「退屈なHVにはしない」というZOOMZOOMが生きているとすれば。。。

そして、セダンボディで重量配分も空力もおそらく一番いいはず。 ただしCVTしかない。
さて、どんなんかなぁ。
Posted at 2013/10/09 21:42:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | エンジン | クルマ
2012年12月28日 イイね!

ハイパワーロータリー、そのマルチロータNA VS ターボについて

この記事は、マツダのクルマ造りの哲学を問う!の中で、言及されている、ターボとNAマルチロータのお話について、ちょこっと勝手に、マツダの代弁?を書いて見ました。



繭形ハウジングにおむすびロータで構成されていることは、ちょっと車好きならご存知のロータリーエンジン。
自動車用量産型として実用化したのは、マツダだけですね。

ロータリーの盛衰の原因は、私の見立ては、2つです。

1)世界中の自動車エンジニア(パーツメーカ含む)対マツダ1社の戦いであったこと。
2)ロータリーエンジンそのもののもつ機構的メリットが、時代の進化とともに低下し、逆に時代が求めるメリットには向かなかったこと。

です。(まだ、マツダは逆転狙って頑張っているかもしれませんが、もしそれが敵うことがあるとすれば、それは
機構的(振動やコンパクト性)なもので無く、燃焼的な優位性が出来た時でしょう。


基本的なおさらいですが、ロータリーエンジンは吸排気工程メカニズムから見ると、レシプロ同様に4つの工程を1サイクルで行う4サイクルエンジンですが、おむすび3辺が連続してこれを行うため、クランクシャフトに相当するエキセントリックシャフトはロータ1回転で3回転します(4サイクルレシプロ=720度/1サイクルに対しロータリ=1080度/1サイクル)。ところが連続して、おむすび各辺で爆発は3回起きていますから、出力軸のトルク変動は結果1ロータで360度で1回という2サイクルエンジンに相当します。これが2ロータだと、半分の180度となります。180度に1回爆発するレシプロエンジンということは、4気筒エンジン相当と言うことになります。

ここにロータリーマジックの全てが詰まっています。
まず、なめらかな回転
・往復慣性運動がない(偏芯回転は有る)。
・レシプロ4気筒の燃焼工程が爆発間隔180度:膨張工程長180度に対し、2ロータでは間隔180度:膨張270度と長く、爆発が連続してオーバラップするため、6気筒エンジン(間隔120度:膨張180度で次爆発工程とオーバラップする)にむしろ近い特性となる。

小型高出力
・1つのハウジングで3気筒分を構成:当然コンパクトに成ります。レシプロを見るとわかりますが、性能を生み出す心臓部はシリンダーヘッドで、ここに吸排気効率を決定づけるメカニズムが有り、高性能エンジンになればなるほど、大きくなりますが、これがロータリには有りません。ローターが兼用しているからです。
・単室容積が13Bでは654ccで合計1308ccで220PS:となりますが、実際には4気筒分爆発してますから、2600cc相当に成ります。これが、小型高出力の内訳です。

これらが当時、振動や高出力対応ができなかったレシプロへの大きなアドバンテージだったわけですが、一方のネガティブ要素も大きかったのです。

まず、直線シール構成の気密の困難さ。(ホンダのNR楕円ピストンの直線部分のシール技術で苦労した話しひとつでも良く分かる) 円形のピストンリングは実によく出来た代物で、近年最も進化した部分でもあります。昔は分厚く、デッドスペースも大きかったのですが、現在は2輪の技術転用で極薄、低張力でも振動せず、十分な気密が保てるようになり、大幅にフリクションと熱効率が向上しました。一方ロータリの直線シールはインナロータ部、サイドシール、コーナシール、アペックスシールとありますが、特にアペックスシールは工学の極みで作られているけれど、シールが押し付けるハウジング面に対して、垂直に押せないロスに加え、機構上Rで接触せねばならず、シールする面に対しピストンリングのように、エッジで気密出来ません(油幕切れに関しては有利だったと言ってますが)。加えて幾何学的にラビリンスが作れないため、どうしてもガス漏れします。特に低圧縮で燃焼が不安定な、アイドリング時にはバックアップスプリング(ピストンリングの自張力に相当)が無いと十分な気密が保てない。爆発時はその圧力が得られるので大丈夫でしょうが、吸排気の呼吸時にフリクションとの兼ね合いで難しい面があります。コーナシールに至っては、良く考えたなぁ、であり、サイドシールもフリクションは大きいです。けれど動弁系が無いので、トータルのフリクションはそうは負けてはいないと思います。

30年前の無謀な時代


機構的な欠点は上記のシール技術ですが、重大なもうひとつの欠陥は「回る燃焼室」です。過早着火には有利なものの、熱を広いロータ面にばらまきながら、嵐の燃焼室で、燃料粒子が遠心力で偏る中で、均一に燃やす??。馬鹿か!と言いたくなる燃焼室で、それでもシミュレーション技術を駆使してタンブル流を作ったり頑張りました。が、熱効率の悪さはいかんともしがたい。プラグ穴で一瞬ガスが逃げるとか、2サイクルエンジンのようにオーバラップがでかく、排気が吸気に回り込むとか、んで吸気がサイドポートになり、レネシスでは排気までサイド排気になりました(水漏れするなぁと思ってたら、やはり初期品は苦労したようですね)。

回転数に応じてバルタイを変えるVVTや、リフトを変えるVTECみたいなことが出来ず、吸気管のファンネル長をかえる技術ぐらいですかね。ま、排気はヤマハのEXUPみたいにやれないことは無かったかと思いますが。そのように、燃焼温度の低さからくるNOXの少なさは一時は有利に、でも最終的には熱効率の低さは残りました。

以下の話は例題として、マルチロータは13Bの3ロータNAを、ターボは13Bターボを対決させた場合の話です。
で、まずはターボの話ですが、NAマルチに対する効果は一長一短です。 オーバーラップのせいで排気が吸気に回り込む分はタービンの圧が吸気にかかることで減少出来、ターボ自体はバルブ通さず、強烈にブレードに当たるのでレスポンス良く回せました。過早着火に対する耐性も良いかに見えたけど、現実は細長い嵐の燃焼過程で、高回転域では非常に部分的デトネーションが起こり、アペックスシールを吹き抜けました。ゆえにブーストの上限を上げるにはただでさえ低圧縮なロータリーをさらに低圧縮にせねばらならず、街乗りの燃費が・・・なのはわかりきったことでした。けれどパワー的には300馬力なら、十分な耐久性を出せました。

ロータリーのターボ化は他のハイパフォーマンスレシプロが次々ターボ化でハイパワー化するため、追従せざるを得なかった面があります。(言い方はアレですが、速い、安い、のロータリーがその地位を守るために)

一方で、NAの高出力化は3ロータのコスモがありますね。レース用とは異なり、2個いちにしたようなエキセントリックシャフトではありましたが、NA3ロータは、レネシス換算だと、300馬力は出せたと思います。けれど、それは3924ccのガソリン車です。コスモなので、単純比較できませんが、NAだったとしても、13Bターボ以上の燃費は微妙だったと思います。ロータリーは負荷が低いと燃費が良いのは、低速トルクの無さゆえ、知らずにアクセル踏み込みが大きいことに因ります。なので軽い車体で3ロータのトルクなら、熱効率的な問題ではなく、運転技術の実燃費においては、ターボより良かった可能性はあります。けれどライバルのレシプロターボには勝てなかったでしょう。高速バトルという限られたステージでなら逆転出来たとは思いますが。


実は、私はデファレンシャル風ケースを設計してワンオフで作り、13Bブリッジチューンを2機対向で繋ぎ、つないだべベルギアから縦にプロペラシャフトを取りだして、スバル的な水平4ロータ400馬力の7を考えてました(なんだ、考えただけかよ!という突っ込みは置いといて(^^;)。寸法的に理想を言えばリアシート部にミッドシップレイアウトでリア駆動したかった。それは難しい4ロータ化をするよりも、完成された13B2ロータを2機掛けした方が、はるかに信頼性があるからです。電装関係は片側1個しかいらない。フライホイール接続部にべベルギアを付けて、向かい合わせるだけですから、大したギアケースではないのです、トリプルクラッチぐらいの小径フライホイール部は必要ですが、ベルハウジング部をポルシェターボのミッションハウジングに合わせて設計すれば、そのまま流用で見事なミッドシップ4ロータの完成です。

テキトーに書いたヘタ絵(恥ずかし(^^;)でもイメージはわかる?。)



この方法論でいけば、さらに2機縦につなげば8ローターでNA800馬力は簡単です。これで場積的にはポルシェの8気筒ぐらいでしょうか。(ロータリは組めばわかりますが、エキセントリックシャフトを考えると2ロータが一番組みやすく、案外ロータベアリングのフリクションは大きくて、ねじれ剛性を考えると重くなるのです。)
マツダがエンジン単体でなく、新たな車体も見直してロータリの生きる道を探れば、スーパーカ―への提供と言う道はあったかもと思ってます(重く信頼性に欠けるV12より、よほど軽く静でやすい。アラブでは燃費気にしないし)私がアメリカで遊んでいたのなら、実現したかもしれません(お金持ちだったらですが)。
信頼性、パワー、トルク申し分なかったと思いますが、燃費は・・・・でょうね(笑)。


燃費に関しては、ロータリーのオーバラップの欠点を生かしたのがルマンエンジンです。意外かもしれませんが、この時代、他社がハイパワーターボでガソリンの気化冷却で燃費が悪かった時、実はマツダのNAロータリは低燃費だったのです。レース用の領域で回る限り、シール漏れも極小で、燃焼も制御出来た。結果、その重量とパワーあたり燃費でレシプロターボのそれに勝っていました。それは使用回転域が限られているという条件に因るものと思っています。今でもロータリは小型軽量高出力を生かした分野で生き残っています。軍用だったりしますが、無人偵察機のエンジンだったり、小型高出力発電機のエンジンだったり。

それらは、常に使用レンジの回転数が設定でき、幅広いレンジや、過渡応答を求められません。ゆえに燃費の差よりも有益なメリットの方が上回る使われ方なのです。私も自分のチューンしたサイドポート13Bはメータ読みですが、140km巡航で14km/lを記録しました。真っ白な乾いたマフラーが自慢のエンジン。ですが、アイドリングとストップアンドゴーの町なかはやはり7km/l前後でした、車重1トン級なのに。

つまり、GT-Rなどのレシプロ2.6lターボの出力比に対しては、マルチロータではロータリーも小型軽量高出力が生かせ無くなる。なので、ロータリーも絶対パワーを求める点ではターボの方が理が有り、耐久性と燃費を考えると、NAになるけれど、それは限定された回し方をした場合であり、一般の道路を走るオーナーCARとしては、重量、コストを増したNAマルチロータよりも、完成された2ロータターボの方が、現実的だったからだと思います。その真の理由はRX-7という良くも悪くも2ロータと一体で設計された車体に有ります。

RX-7のディメンションは2ロータの13B有りき、で構成され全ての動質がフロントミッドシップの方法論で3代に渡ってに詰められた(悪く言えば脱皮しなかった)車です。上で書いた妄想のように、ミッドシップレイアウトにすれば、マルチロータは有り得たでしょうが、GTRより高価なカウンタックのようなポジションの車になったでしょう。

だから、私は有り得たとすればターボではなくリショルムスーパーチャージャの2ロータで、アイドリングからオーバラップの弊害をなくすために常時正圧の吸気室とし、後は今のダウンサイジングエンジンのように、小排気量化とリニアブーストで実質圧縮比14辺りで回せるような、ストローク量の大きいエンジンだったなら、、と。

16xのようにストロークUPは賛成、燃焼室幅狭も賛成ですが、排気量UPはやはり熱効率の低下につながります。ハウジングに3本程度直噴インジェクターで燃焼の同時性を担保して行けば、だいぶ良くなると思います。けれどもガソリンを燃料とする限り、ロータリーの復活はないのでは、、、というのが私の現時点での感想です。それは結局ガソリンの燃焼メカニズムとロータリの回る燃焼室は熱効率を上げることが難しいことに因ります。

SKY-Dの圧縮比14のディーゼルをロータリに持ち込んだら。。。と妄想してみてはいますが(笑)。
ただの空気を詰め込むだけなら、漏れたって関係ない。盛大に排気ガスをEGRで吸気にぶち込んで、リショルムで押し込む。で低圧縮13ぐらいでマルチ噴射でロータの先行側からちびちび燃やす。んで排気遅閉じで燃焼270度の特徴を生かして高温化すれば、結構ガソリンとディーゼルの中間特性みたいなエンジンにならんもんかなと。ま、燃焼の衝撃からシールをどう守るか、結局燃焼制御技術のブレークスルーが必要なんですが(ディーゼルであってもレーザ点火プラグ着火とかね)。


以上、イイね の少ないプログより、ロータリーの与太話でした
Posted at 2012/12/28 11:00:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | エンジン | 日記

プロフィール

結構おやじですが、若いつもりです。 バイクとクルマの二股恋愛です。 交流のある方は、基本「見たよ」代わりにイイネ押します。 その他は、文字通り、イイネ...

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