10月7日2時ごろに通勤途上にある日産ディーラに行ってきました。
発売開始と同時ぐらいに、仕事帰りに外にライトアップされていたので、現物を見に行こうと思ったからです(奥さんが一緒だったので確認させようとおもいましてw)。
試乗車が出来たら連絡しますと担当は言ってたのですが、見るだけでもと思っていたら、、、、「今日ナンバー付いて乗れますよ!」と別のセールス氏だったのですが案内されてあれこれ、話すことに。2組予約有ったので、すぐとはいうものの50分ぐらい待ったかな(;^_^A (世間的には注目浴びてて、営業にとっては迷惑千万な事態ながら、店舗はいたって普通でした(;^_^A、、若干腰が低かった(笑)かも。
さて、エクステリアの印象ですがいい意味で普通になったかな。10年後、おかしくない形。リアハッチの開口部など、少々デザイン優先なとこもありますが、ダメではない。(基本、初代のプラットフォーム流用改造なので、大がかりな変更は出来なかったのでしょう。
着座ポジションで評価する点は、スバルほどではないものの、前方左右視界性は良好。太いAピラーが結構前に突き出る今風構成ながら、三角窓を置いて、バックミラーを後退配置したことで、死角は小さくダッシュボード上端からの見切りも割といいです。
インテリアは全般的に先代の使いまわし感で新しみどころか、メータ類は古典的に戻った感じで、高級感皆無。リーフの立ち位置として、EVのカローラを目指す?のでしょうからそういう感性で商品企画したのかもしれませんが、私にはまったく真逆の方向性だと思いました。普及型だとしても、ユーザは先進的な未来感を予感するか、従来通りの安心感を望むか、と言う軸ではなくわかりやすさを優先したのだろうという点は評価するものの、いいもの感が無いのは残念。
気になったのは、シートの硬さ。沈み込みが小さくモコモコ造形がそのまま圧力分布となって街中徘徊は良くても、長距離は苦しいと思いました。本革オプションはさらに硬いらしいので困ったもんだ。
シフトレバーは慣れなんでしょうが使いづらい。無駄に2アクション必要。見ただけでは操作経路がわからない。直感的な操作に向かないのと操作完了感が無い。インターフェースはいまいち。(これも先代からの使いまわしで、全体のデザインモチーフとここだけが丸いデザインで明らかに違和感。使いまわしだとしても、日産自身が考える「電気自動車」の普遍的モチーフでのデザインになっていないから、こうなる。ここは使いまわすべきではなかったと思うのだが、コスト優先を判断した方の見識は???。
さて、ポジションを合わせてシフトを入れて走り出します。全く「走り出せる感」が儀式に無いのでふーんと走り出すのに相当違和感を感じますが、以前のったノートの感覚で最初からe-PEDALモードです。・・・が停止までできる(クリープしない)のでブレーキべダルを踏まずに国道に鼻先を止めるのに緊張(;^_^A
軽い電動パワステを切って試乗コースへ。ルートは盛りだくさんのお試しイベントをセールスが考えていて、田んぼの直線区間で①加速②e-PEDALでのブレーキ。③静粛性などを確認。公園の駐車場に入ってプロパイロットパーキングを体感。後ろ向き駐車を綺麗に決めてスイッチ切って降りるだけ、、までもって行ってくれます。少々動きが遅いけれども両側に車の居ない状態だったから安心だったけど、両側にベンツが止まっていたら、安心して任せる方が心臓に悪いかも(;^_^A。 夕暮れの視界があいまいな時には重宝するかも‥と思ったけれどその時はカメラもまた白線をうまく認識出来れば、、、とセールス氏w。
次はバイパスに乗って、疑似高速に見立ててプロパイロットの自動運転体験。Pボタンを押してスタンバイします。前方の車をロックオンしてset。車間と車線維持を車に任せます。ハンドルが微小に左右に負荷をかけてハンドルの反力からドライバーが握っているかどうかを判定しているらしく、触っているだけではだめで、ちょっと抵抗になってあげないとダメなようでした。
老人には期待外れだったのがインテリジェントルームミラー。雨の日とか死角が少ないという点で期待した(プロパイロットパーキングとセットオプション)のですが、遠近両用メガネだと目のフォーカスが合わない(;^_^A。
前後維持のなめらかさは優秀。ただ、人間が一時介入した時のコンピュータ側との相互理解はオーナになっていろいろ試さないと、「あれ?、どっちが今優先?」と加速しない場面が有りました。ハンドルも任せていて「これ曲がり切れるの??」と不安になった時ドライバーが優先して切る場合(もちろんドライバー優先になります)、抵抗感と元に戻した時の切り替えなど、短い時間では理解に至りませんでした。
バイパス程度だと高速より曲率きつい為、「・・・おいおい!」と思うので慣れですが、設定でハンドルオートをoffに出来るので、一般道でもプロパイロットを使おうとするとその方がいいかもです。
合流加速含めて、法令順守の中ではエコと言うよりむしろ積極的に流れをリード出来るスポーツカー的なキビキビ感もあり、ハンドルのゲインはもっと高く、リアサスの追従性も問題なければ、もっとスポーツよりにしてくれてもいいな、と余計なことを考えましたw。
ワインディングは別途再試乗するつもりです。ただ、ネット記事で女性が山道も怖くない、と言っていたけど、それは1ペダルで殺せる速度範囲での速度域の話で、当たり前ですがブレーキが必須の加減速Gの領域では、e-pedalは使いにくい・・けど慣れると使えるかも、、、とそういうレベルを次回試したいなと。(いつも注目するポイントとEVは違いすぎるというか、他に気を取られて自動車の動きなどはまだ見切れていません)
ボンネットを開けると、エコキュートの心臓みたいでモータとインバータと配管。四角いチャンネルボックス構造のセクションでストラット上端は四角いメンバーががっちり通っていて、ボディ剛性は内燃機関の比ではないな、と言う感じ。サスが動くのも道理です。
このクラスとしては17インチ50タイヤの大径品で、エコには不利なのに乗り心地と多分初期トルクの立ち上がりトラクションと摩耗を考えての選択なのかなと思いました。乗り心地は良いです(椅子が硬いw)。
我が家の試算だと、夜間電力で1キロワット約10円。1.5回の充電でトータル60kwを毎月消費すると考えると、600円/月の燃費です。悪くても1000円でしょう。が日産のネットワークに入り、各充電スタンドとの連携ナビを使うと別途プラスで1000円/月と2000円/月充電無料のいずれかのコースに入る必要が有ります。そうすると、冬や夏は朝ごはん中に車内を快適空間にスマホでポチっておけば、ヒートポンプで快適に。電池切れ、残り走行エリアなどマメにナビが案内してくれるなど、かなりの未来感です。
しかしながら、今の段階でこのリーフを私が評価するポイントはやはり電気自動車でしか、成しえない、バックラッシュなどが無い、緻密なパワートレイン。異音の類が全くない室内空間。剛性感の高い車体。低重心なロール剛性などなど、基本特性の異質感です。
後で雑誌など見たら室内静粛性は欧州Eクラス並みとのことでしたら、そうでしょうね、Bセグ車なのにDかEクラスだと思いましたもん。
その静粛性と原理はわかりませんがインテリジェントライドと言われる制御は(サスペンションではなく駆動モータ制御とカタログには書いてある)モータによるピッチング制御での路面からのピッチングを打ち消すように、1軸の前に路面ハイトセンシングを行い、その段差に備えてトルク負荷を与えている?(ダンピングを変えているのとは違うのかな??)と思うのですが。ま、それが効いてるのもあるのか、ノートと違って前後のピッチング、フラットライド感はクラスを超えて異質です。
今後5年程度のうちに各社から更なる性能の高いEVが登場するでしょう。その頃が買い時かも知れません。けれども我が家の場合は、10年償却できる間の性能低下を加味しても、十分に実用範囲と考えています。少々高いな、と言う感じながらこの動質感は逆に内燃機関で実現するにはもっと高額になってしまうと思いました。
航続距離は400kmx0.7掛けの280kmあたりが新車状態で、8年後が200km/hぐらいと覚悟して置いて問題ないと思われるなら買ってもOKかなと思います。我が家の使用条件だと、問題なく10年使えると考えてます。ほとんどが家での3kw充電。おそらく1000回充電ぐらいがメーカの保証範囲なのだと思います。
完全な、シティコミュータとしての移動手段とすると、まだ割高感はあるものの選択肢になってきてると思います。それはHVが割高と言うおかげもある気がしますが。リーフそのものの完成度は要求水準に達していると思いましたが、室内の快適性(椅子とか、操作インターフェースとか)のレベルでは1回マイナーチェンジ待ちたいかもと思わないでもない(-_-;))そんな感じ。
Posted at 2017/10/09 18:33:10 | |
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