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2017年10月31日 イイね!

「危険運転致死傷罪」

横浜地検は今日、例の「ワゴン車強制追突死傷工作」事件を、危険運転致死傷罪で起訴しましたね。

元々当初はその悪質性から見て、同罪での起訴を考えていたようですが、法律の解釈としては、当人の行為が直接死亡させた行為ではないため、無念だが、、、という流れでした。

けれども今日、横浜地検はその一連の行為が、暴行までひと続きであり、運転をする行為に適応される」として起訴。異例の適用と解釈されています。しかしよくやったと拍手したいです。(当時その場で、一部始終を目の当たりにしたお子さんの傷は癒えないでしょうけど)


あくまでも個人的には、、ですが同罪適用でも軽いぐらいで、「カーっとなって、刺した」と同じレベルです。車は凶器に変身します。それが「停める行為であっても高速道路の追い越し車線なら」

警察も、世論も情状酌量の余地なし、な犯行ゆえに、徹底的に余罪を洗って常習性が確認され、同じような路上トラブルの増加もあって、「抑止」として避けられないと強い決意の表れだと思います。

問題は、同裁判でそれを裁判官がどう、さばくかですね。
「何のための法律であり、罰則か」を正面に据えたならば、まともな判決が出ると思いますが、紙に書いてあることしか、裁けない、というようなxxxだとダメでしょうね。


私は今からもう15年ぐらい前だと思いますが、ステップワゴンで営業の帰り、保土ヶ谷バイパスを横浜方面に走っていた時、同様の事件に遭遇しました。夕方のラッシュがまだ続いていた8時頃だったと思います。すると突然前方の車が右に、左にと急回避。

その時、片側4車線の中央分離帯から2番目に車が縦に2台止まっているのが、見えたと思うが早いか、こちらも急ハンドル。右に逃げられなくて、とっさに左によけたと記憶してますが、第3車線側に人が2対3で立っていました。

運よく、かろうじて避けれたものの、バイパスとはいえその区間は大体80km/h~100km/h近くで流れている場所です。私のルームミラーにも、次々にヘッドライトの乱反射が飛び込んできました。ハイビームにした大型トラックがたくさんいました。

運転によるトラブルで、前車が割り込んで後ろの車を止めただろう状況で、一組は肩に手がかかっているようでした。

んで、次の日のニュースで、たしか5人全員が死亡でした。当時結構大きな記事になったと思いました。当然の結果ですが、避けきれなかったトラックが全員薙ぎ払って行ったようです。お気の毒ではありますが、私も当事者になりかねなかったこともあり、巻き添えで事故が起きなくて幸いでした。はねたドライバーが気の毒です。前方トラックが急に避けて、目の前に車止まっていたら、車間がよほどないと、間に合いません。

普通の人は、相対速度差100km/hの体験や、そこからのパニックブレーキ、急ハンドルを普通は経験しませんので、「普通に避けるだろう」ぐらいに思うでしょうが、下向きライトに照らされるのは80m前方までです。「はてな?」と1.5秒躊躇すると、もう残り40mぐらいです。そこから急ハンドル切っても曲がり始めるまでに10m、1車線半避けることはギリギリです。

こう言うあほな危険行為は、運転でなくとも路上なら「危険運転致死傷罪」で当然です。
裁判の成り行きを見守りたいと思います。










Posted at 2017/10/31 20:23:26 | コメント(2) | トラックバック(0) | ニュース
2017年10月29日 イイね!

中古車探索・・というより買取店観察

中古車探索・・というより買取店観察
買取店の車のセールスマンアラカルト




今日は、次期趣味車の情報収集がようやく終わって整理できたので、いよいよ本格的に中古車探しを始めました。ネット情報はポチポチ眺めてますが、まー玉が無い。最悪無ければ縁が無かったという事なんですが。

世間でも今は車の下取りをディーラに出すケースは減っていると思います。新車買い替えでよほど良い条件が出れば別ですが、だいたいは、オークションに出す買取店あたりの査定の方が有利な場合がほとんどでしょう。特に単体の買取ならなおさら。

以前カミさんの軽自動車も買ったディーラでは5万円でしたが、買取では25万円でした。
売る時期にもよりますが、新人が足を求める春先前で、既にバック客を抱えている買取マンは強気に買ってくれました。

そういうわけで、とりあえずネットで希望車種のアテンドを求めてPC叩いたら、同時に引き取る車も査定しますと言う事で、こちらも試しにポチリ。

最も、いくら調子のいい愛車でも、既に15万キロ14年ですから、値段は付かないのが普通でしょうね、部品取りをヤフオクに出した方がはるかにマシでしょう。とはいうモノの乗り換え車が見つからなければ乗り続けるわけで(;^_^A

そしたら案の定、メールも携帯も反応有って「買取ならぜひ!」と5社から誘いが有って、あれこれやり取りするも、結局買取自体は1~5万円というレベル。ま、廃車処理代ですね。それはイイんですが、肝心の狙いの玉について、近くの2社に遊びに行ってきました。


最近うちの近くに出来た〇〇店。基本パソコンと商談机を5か所ほど置いたただの店舗。
ネットで検索しながら、あれこれ、、って家で調べたのと変わらんじゃない(-_-;)。
加えてここのセールスは新人で、こちらも時間の無駄とは思うモノのヒアリングの為もあってうなずきマンになることに。感じたことは以下の点。

①車好きじゃない人間かつ、全く詳しくない。
②これが欲しいというと、「これは人気で高いですね、希望の値段ではまず出ないです」と端から三味線w。
③希少車だけど、不人気だよと言うと奥に引っ込んで、上の人の指示を仰ぐ。すると・・・
「今、うちでこんな珍しいスポーツモデル有るんですがどうですか?」
F[あ。。いい車だけど、FFは探してないんで」

しかし、あれこれとしつこく勧める(車の知識もないのに、どうして勧めれるのか可哀そう)

と言う状態で、オークションとかで見つかったら連絡していいですか?。というので
構わんよ、とは言ったけどサービス部門も持たないこの店では無理だなと候補から消す。


次は最大手と言う感じで、セールスもそれなりの全国ローテーションの手練れ?だったし、車の知識もそれなりでした。最初に車査定させてくださいと、コーヒー飲みながら待っていると、
「いやー、すごいタイヤ履いてますね、今どきお高いでしょう」と一応これがSタイヤ相当だとは知っていて、話は早い。



F:「輸入車だけど、某社はあまり好きでないけど、NAのMT車で探すとこれしかないので探してる」旨理由を述べる。

セ:「うちの履歴でも少ないながら、結構ありますよ、ただしMTは少ないですね、ATはダメですか?」

F:「ATは最後の手段で1年待って出なかったら考える」

セ:「そーですか、、、」

なんて話をしながら在庫や過去取引の履歴を見せてもらった。希望価格だと無理です、、な気配を濃厚に醸し出そうとし、今後値上がりする・・・と滲ませるので、

F:「いやいや、日本から減っていく(アジアに持ち出される)のは確かだろうけど、国
内で7年以上のこの車を維持していこうという人は、よほどのモノ好きか、だまされて買
う人でしょうよ。この上位機種のあれ、知ってるでしょ?」

と言うと、、トーンダウン。

これまた連絡くれる、と言うところでお別れ際に、ところで「査定出た?」と聞くと、「お値段付きませんでした!」と(;^_^A


次は、カミさんの車を車検に出してる中古屋さんですが、こちらは外車も結構扱ってるので、買うならここかな、と思っているところ。残念ながら前に話した整備上がりのセールスさんは居なくて、出直せばよかったんだがまた新人さんにあれこれ話す羽目に。

結局、同じオークションで引っ張るしかないので、問い合わせが有るとあった数だけいろんな店が釣りあげてしまって高くなる、、など弊害を話してました。ま、しかしながらこういうリスキーな車(故障地雷の破壊力が強い)は、2回目車検ぐらいまでならまだしも、4回目ぐらいになると、よほど目利きが出来ないと手を出すべきでないし、それがわからない電話でオークション引っ張る程度のお店だと危ないでしょうね。

とはいえ、流通の主力になっているハイブリッドやエコカーみたいな車だと、むしろ情報たくさんわかっていて便利だと思います。利点があるから拡大してるでしょうしね。



結局は信用できる、分身になれるようなセールス氏に見て来てもらうしかないなと言う感じです。

それにしても、車屋で車がらみの商売なのに、車好きと思える人が少ないのはどういう事なんだろうか?。「外車は高級車、と押し付けるようなレベルでは生き残れんな、と思うし、多少話のかみ合ったセールス氏には、今後は新車から2回目までぐらいの車で商売しないと、足が出るよ、と忠告しておきましたけどね(;^_^A

わかった事(当たり前のセオリーだけど(;^_^A )
①持って行った車は、高く取れない理由をたくさん並べられる
②希望の車は、希少で人気て相場は高いと言う。
③基本、買取に熱心。(ただで取って、50万ぐらいで売りそう(;^_^A

某ディーラの整備上がりの〇さんなら、どれも不要の話で、遠回りしたなと言う感想。やっぱり人が大事ですね。「儲けを最優先に時間と勝負」しているような業界では、特殊な車だといい車は見つからんな、と思った今日の出来事でした。でも春先ぐらいには目途付けたいな。 
Posted at 2017/10/29 11:08:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑感 | 日記
2017年10月27日 イイね!

不正の被害と利益と

昨今メディアさわぐ「日本のモノづくりの信用失墜?」について、あえて一言炎上覚悟でエントリーして見ようと思います。

まず、視点を遠ーくとーくにおいてください。

遡ること100年近く前、日本文化における工業化の源流。

その多くは、暗黙知の職人技。しかしなぜ、不良品が出ないのか?。
職人のプライドがそれを許さないから、、、と言う一群と、金さえもらえばいいじゃん、、という一群。それらはいつの時代も、ドイツでもあることでしょう。ただ、西洋文明の工業化と日本の工業化はその精神のより所が大きく異なると私は考えてます。


さて、「検査工程で不良をはねる」この方法でQCを展開して品質を均一化、大量生産と言う工法に適応してきた西洋の工業化。もちろんこれを輸入する形で日本も近代化していったわけですが、イギリスが「植民地化するのに清国はたやすいが、日本は無理」と鋭く分析したのは、何よりも規律統制、文字、記録、正義感、公平、という規範がなんとキリスト教ではなく「様々な仏教、神道などの教えというより「祈り」だけで、社会秩序の規範が隅々まで行き渡って居たからです。

そこに、大量生産化が来ました。マニュアル化されたおおざっぱな白人の指導は、現場の暗黙知によって、細かく細分化され、ノウハウとしてOJT化で伝授されてゆきます。すると、不良ではねる、では「もったいない」の精神に阻まれ、源流主義の「材料を無駄にしない」、ご飯粒一つもたましいが、、、という教え(;^_^A

そのため、戦後驚異の発達速度にびびって「ジャパン・アズ・No.1」で危機感マックスな西洋のあの国々は、法律戦で、自分たちのやり方を押し付けて、自分たちが取り込めない優位性を奪います。

ISO14000なんてのも、4半期決算なんてのも、株主優先なんてのも みんなで長期視点で、世の役に立つものを生み出そう」という日本企業姿勢を「基礎研究ただ乗り」論を展開して応用研究の資金を枯渇化させます。もとより日本の銀行は技術担保が出来ず、土地と等価交換の融資しかできないため、そうではない国士が汗をかいた部分で戦後数多くの企業が花咲きました。

ところが、これらが、次世代の会社に糧を残す、、と言う視点が評価されないので、目先利益に血道を上げて、怒鳴りまくれば偉くなる、、みたいな風潮の結果、末端の「良心」部分が評価されなければ、そりゃ、正義も枯渇して行くでしょう。特にN社の2度目はどうみても労組の内部告発でしょうし、三菱自動車合併劇のような外部から美味しいネタを見つけられた工作を疑います。

また、スバルの件はまだ明確ではないですが、これを考えるとそもそも国交省の車検制度自体の時代遅れを痛感します。誤解を恐れず言えば、「なにか不都合があるんですか?」と言う事です。

検査機器は毎年決まった校正検査に合格した機材を使い、その機材は難しい読み取りと言うよりも自動記録装置と連動し、検査員は実際チェックのみ、つまり数値記録とは別の、その工程を終わったか?の係でしかない。機器の故障、扱いエラー、と言ったものは、むしろ検査員以上に現場の熟練が異常、気配を察知把握しており、いちいち記録するものでもない。(想像ですが(;^_^A

ただ一点、「決められたこと」以降に生じる、「守っていない」というルール違反に過ぎない。ルールにのっとって、社会信用で構築された社会が、それを守らなきゃ大変、、というのはよくわかりますが、憲法9条守って無抵抗で殺されるのと似ています。規則は人間が考えたもので有限界的なもので、普遍性のあるものは極わずか。


材料成分のごまかし、強度不足、最終製品の安全が担保されない、、これは重大問題です実害として。しかしその中身でさえ、ばらつきにマージン取って設計し、その設計限界自体がこれまた使われ方の最大範囲に設定し、、と多分にマージン取っての限界値です。

一方で、想定外だった考慮洩れによる設計不良や、製造不良の場合、これはリコールでさんざん回収に追われて今もメーカはこれとの戦いでしょう。


話が発散したかもしれませんが、科学、物理的な話と、政治的、官僚規則的な話をいっしょくたするメディアの狙いは何か?と言う点を、私たちはよく目配りしなければなりません。

「誰得なの?、この問題?」

雪印の買収、シャープの買収、東芝の買収、不祥事ネタで弱った会社をどこが買いたたいたか。特定の会社ではなく、社会的空気をマイナスに誘導したい連中も大勢います。

VWの不正は、実はドイツ自動車産業と国家含めた巨大な汚染だったのに、日本ではもう無かったの如く追及されません。代りに真面目なマツダが称賛されることもありません。不思議です。アメリカは気が付いて某国による企業買収に待ったを掛けましたが、日本は外為法以外は手段が有りません。東レのカーボンファイバー技術が中国のステルス戦闘機に流れるのは既定路線でしょうか?。 誰かがシナリオを作らないと出来ないものです。

韓国が日本の素材産業、工業基盤となる技術を国家戦略として盗み出したことに、日本は全く無防備でした、プラスチック樹脂、化学素材、鉄鋼、半導体等、中国はこれを見て、直接日本から同じように引き抜いた結果、韓国を風下に追いやることに成功しつつあります。


話を締めますが、今の最終検査に求められる「技量」は自動化され、AIロボで置き換えられるものです。①機械が正常だったか、現物と合致し改ざんは無いか、の記録と②検査後の改修が無いか、そういうフロ「フローのチェック」を複数監視する仕組みが有れば、資格は不要になるもんだと思います。残っているのは国交省の利権でしょう。ま、車検制度自体もそういう匂いがしますが、随分改善されたのと同時に、ノーメンテで安けりゃいい風潮は逆に不安になったりしますから、要らないとは思いません。

同義的には決められたことを守る、当たり前の信用条件でしょう。しかし、決められたことが守られず、抜けた時、どうやってフォローするか。先に述べた管理機材、実行性に問題が無ければ、生産車両はそのままにして、メーカには国交省が罰金として追徴し、ラインに対しては何時間かの生産停止命令などのお仕置きで良いでしょう。 ディーラでもう一度再検査することに科学的意味が有るとは思えません。消費者側も、「そりゃぁ万全に、万全すぎることはない」なんて言いますが、それらは必ず、コストに跳ね返り、過剰品質という無駄をばらまき、結局は疲弊して、誰が得するのか。程ほどの意味を噛みしめなければなりません。



ドイツの場合と違って、日本のブランドやメーカを守るという姿勢が「国家」に感じられないことが残念です。旧態然の、お上意識か。またメディアは間違いなく色を付けて何者
かの利をまかされているということを疑るべきです。
と、これを書いてる時点で生放送だったBSフジのプライムニュースでは、非常にまともな議論で安心しました。過剰コンプライアンスに陥らないこと。コンプライアンスの目的が現実の危険回避であって、書類の是非ではない、と言う事も言っていました。地上波はNHKを筆頭に、プロパガンダ機関で見る価値ないですが、BSはまだ汚染されていない、、というか、こっちにまともなメディア人は逃げて来てますね(;^_^A


以上、今日はへんてこなエントリーでした。
Posted at 2017/10/27 20:40:33 | コメント(7) | トラックバック(0) | 雑感 | ニュース
2017年10月25日 イイね!

EV化は、車離れを加速させる?。(その2)

車離れのひとつの要因として、車との原体験、関わり方、そして「運転そのものを目的として出かけることができるのか?」と言ったところに、そのキーポイントが有るような気がする、、、、ということをUPしました。

EVは車とドライバーの関係を大きく変貌させるのでは?、という予感の中身を展開してみようと思います。

前回「運転すること」を目的に出かけることが無くなりつつあるのでは? またそのことが車離れの加速やコモディティ化にもつながっているのでは、という視点を上げました。

これは、運転することを目的に出かける、つまり車を運転することが動機になっているわけですから、そりゃー車好きなんでしょ(;^_^A 明白です。すると、メーカは先を競って一生懸命「運転」の苦労を無くして行きます。メーカは特殊な技能なしに誰でも扱える=技術の進歩という錦の御旗で開発に邁進して来ました。当然受け入れられるパイは増え、自動車はAT免許で多くの女性陣や、機械音痴の方々も、車の利便性を享受できる社会に貢献したでしょう。

そして皮肉なことに、そのことが未開の時代、自動車を愛して普及に寄与して来たアーリーリーダ層と言うか、走り屋達の後継者を減らしてきたのだと考えます。



独特の癖と機械の個性もあって、操ることの難しかった911はその象徴だったと言えます。だからこそ、その運転の対話言語を習得した「ポルシェ使い」は、そうでない人からは羨望を集めていました(空冷時代ね)、しかしそんなことは関係なしに「ドライバーと911」は、他では得られない<相互理解の快感>を得ていたのだと思います。



ここには、彼らが「明確に目的の異なる購買層」であったことがわかります。黎明期にはけん引役であっても、拡大するマーケットのメジャー勢力からはズレて行き、やがてメーカから疎まれる存在となる。(スバルとポルシェの類似点 で述べた点)


企業が利益と拡大を是として向かうようになったのが、いつの間にか株主だの、出資者だのの「商品を買う」顧客のためとは言えなくなってしまってから加速度的に進んだ気がします。「ユーザを育てる」視点の大事さを、誰も目先利益の役員や株主に理解させることが出来なくなったこと、逆のマネージャが重宝されること、などなどから創業者のスピリットは上っ面だけを明文化した軽薄な無国籍のグローバル化と言う無責任化で蔓延してしまったように思えます。

機械を操作すること、そして結果のフィードバックで「うまく行った」という快感を返してくれること。そのことが「運転をするために出かける人々」の運転を楽しむ行為において、実は大きなゲインを持つパラメータだったと言う事だろうと思うのです。

欧州ではスポーツカーやそう言った運転が楽しい車から、「MT消滅宣言」をしている愚かな経営者、開発役員が居ますが、私は「エンジンの個性」と対話を楽しむウエイトの大きい大馬力の車たちは、早晩MT回帰になるだろうと考えます。ただし、今よりもっと少数の限定車となって行くことは避けられないでしょう。クラッチを知らない、扱えないドライバーが増えてゆくとき、「エンジン」の存在もまた失われて行く。そして同時に車からも内燃機関は消えてゆく。




そうして、内燃機関が無くなった「スポーツカー、趣味車」の行方はどうなるのか。

車の中の「なに」と対話するのだろうか? モータになってしまうと右足とタイヤが直結状態の感覚になるのだが、残念ながらEVスポーツはまずはポルシェが「こうなる」というお手本をリリースしてくれないと、「運転を楽しむ」レベルのEVは出てこないだろうし、国産メーカの作るEVはそれこそファミリー輸送手段の「エコ」カーから普及する?、あるいは、SUVのスポーツ化(ボクサーの低重心のアドバンテージは消える)でのEVあるいはハイブリッドでやってゆくのか?。

少なくとも、エネルギー増幅装置としての心臓は、車と言うアーマーと一体となって装備され、ドライバーは「指示を与えるだけの」存在となって行く。キーを入れてエンジンを目覚めさせ、その力を右足一つで操る猛獣使いのような感覚は無くなる。

まだ、見えて来ませんがこの先自動車が「趣味の対象」となってくれる開発がなされるのか、また車を趣味の対象に捉えるユーザが育ってくれるのか、継承されるだけの楽しさを提供できるのか?。乗りこなし甲斐のある難しさ、それは車の本質を教えてくれる教科書みたいな車。すべてに電気補正が掛かって、ドライバーはちやほやよく出来ました、の過保護に祭られているだけではなかろうか。

メーカは「自分だけとの特別な対話」をしてくれる商品のベースを提供できるのか?。
それとも、無機質な効率化(エコは社会主義の匂いがする)は鉄馬としてある種のあこがれや苦労の源泉であった時代を終えて、ひたすら便利な道具として金太郎あめの存在になるのだろうか

双方に、その好奇心と欲望が問われる時代なのだろう、そのような非効率な「娯楽」は抹殺され、峠は直線的に道がひかれ、自動運転で白線をなぞる、電車のような自動車が、タクシーに変わってスマホで迎えに来てくれる、そう言うレンタル車で構成される社会が押し寄せて来るのかなと思うのです。



高度化した技術は「機械がその能力を、ドライバーと二人三脚で引き出せた一体感」を永遠に消失させてしまうのだろう。だとしたら車の機械としての「完成」とは、皮肉なものだという気がする。

一つの切り口として取り上げましたが、EVとこれまでの車(内燃機関)との大きな違いが、当たり前だけど「エンジンが無い」と言う事。そして決定的なのは、ATvsMTを過去のものとして、「ミッションが無い」と言う事。この2つは「運転を楽しむ」中の、機械との対話部分で、私にとっては多くの比重を占めていたポイント。


あらゆるものが電制化され、ダイレクト操作がどんどん消えてゆく。
EVはそれでも普遍的な「会話」を成立させる自動車ではあり続けるのだろう、ただ一つ、
「クラッチをうまく操作して、エンジンと対話する術を除いて・・」


おしまい。
Posted at 2017/10/25 18:33:35 | コメント(4) | トラックバック(0) | 雑感 | クルマ
2017年10月21日 イイね!

EV化は、車離れを加速させる?。

EV化は、車離れを加速させる?。EV化は、車離れを加速させる?。

主題の隠れテーマは「趣味の自動車は生き残るのか?」でもあります。

さて、新型リーフ試乗から想像以上にEV化は加速するな、と感じた一人ですがそのこと自体は環境負荷を減らすことにはなるでしょうし、特段問題は感じません。しかしコモディティ化が進んで、「道具と手段」としての車ばかりになるのでは、との危惧が湧きます。

その先例と感じるのが2輪の世界です。2輪の人口は年々減り続け、峠バブルのオールディーズ(私含め(;^_^A)が主体の高齢層が需要を支える構図から抜けだせていません。その源流には次世代層が「行動する」といういわば自立旅のきっかけを失ったのでは?と思うのです。

ここは非常にデリケートな視点です。「バイクに乗ること、ライディングすること」が主たる目的で、そのためにあちこち出かけて行ったのが私たち世代の実態です。んで、少々お金もできて、1泊温泉旅行でうまいもの食べて、、という「旅行」の比重が高まったのは家庭を持ってからではないかなと回顧します。

車好き、走り屋?、と言う人種も結構これに近い動機を持っているのではないでしょうか?。息子が現在は自動車学校の教官ですが、AT免許の受講比率は総合ではとっくにAT主体になっていたが、とうとう男子枠でもMT免許の比率は47%と半数を切ったそうです。

私の原体験では、難しいけど、アクセルコントロールでエンジンの声を聴きつつ、クラッチつないで車を動かせた時のある種の「感動」は車の楽しさ、というより「車を運転することの楽しさ」を植え付けたように思うのです。それが、ATになってしまうと過去に上げた「MTとATの違い」の為に、車がなかなか「自分の気持ちで動かすモノ」というステージに降りてこず、「車は目的地に運ばせるモノ」というよそ者のままにとどまり易い気がするのです。



もちろん、私みたいな人間はATであってもその前の世界にどっぷりつかっているのでATであろうともそれなりの親密感で接することになりますが、その原体験プロセスを消失した世代は、どうなんだろうかと?。車を運転すること、、の為に出かけるという思考過程が育たないのではないかと。 バイクの場合は体を使って習熟することがたくさんあるので、ライディングを磨くために出かける、、という行為が案外免許取得から連続的に育って行きやすいのだろうが、昨今はいきなりお金で見栄えのするファッションとして大型バイクに一気に行くため、持て余してしまい、コントロール下に置けない疎外感で卒業してしまう人が多いのではないだろうか?。

なじみのバイク屋にいつも言っている事である。125か、250ccのオフ車を売って物足りなくなったら、次を考える、そういう勧め方は出来んのかと。(まー、ハヤブサ行って、ドカに行って、おしまいとか、ハーレー行っておしまいみたいな感じ。近年ようやくメーカも対策の重要性に気が付いて250ccクラスを充実させて来てますが)

車の場合も、最初にMTに乗らなければ、、さらに教習が終わってAT車買って車人生を始めたら、、、、恐らく車のエンジンを操る、トラクションを操る、G制御する、、というところの楽しみには到達しないんだろうな、と言う気がするのです。(マツダはそのきっかけを与える道具を装備しているけど、使い方を身に着ける、興味を持たせて成功しているとはいいがたい気がします。一市民でなぜか普及に奮闘している方もいらっしゃいますが(;^_^A





さて、だいぶ遠回りしましたがEVの普及は間違いなく、その流れを加速させると感じるのです。一つにはEVに乗ると、とうとうトランスミッションを感じなくなりました。あるのはアクセルペダル直結の「トラクション」制御。近い感覚はゲームです。

私自身は背徳的な、保存趣味車を物色中ですが、その一方でモータリゼーションの社会自体の行く末には関心が有ります。地方のガソリンスタンド枯渇問題は、そういう車で遠出するときの危機につながります。一方、EVの普及は過疎地でも自宅充電できますから、解決の救世主です。加えて自動運転の装備は間違いなく高齢者の事故率を減らしてくれるでしょう。

このように、産業車両を別として一般の我々の車は内燃機関にHVを挟んでEVとの混合交通になって行きますが、一旦PCの如きネットワークと車が繋がることの革新性でEVはパラダイムシフトを予感させます。 ネットワークが車の大部分の機能異常をメーカが監視することが可能ですし、予防保全でディーラにいざなうことも可能にします。

いい意味では、「めんどう」と感じる機会が著しく減ります。効率こそ目的、、みたいな人生感の人は大歓迎でしょう。一方で、趣味車「愛車」と呼ぶようなカーライフを送る人にとっては、どうでしょうか。手のかかる奴ほどかわいい(度が過ぎなければ(;^_^A) 
ということもあるように、車とのかかわりに対して、その道具が表面(おもてづら)しか、見せない関わらない付き合いになります。



そのあたりは、また次の機会につづく、としましょう。
Posted at 2017/10/21 18:12:42 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ

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結構おやじですが、若いつもりです。 バイクとクルマの二股恋愛です。 交流のある方は、基本「見たよ」代わりにイイネ押します。 その他は、文字通り、イイネ...

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