
キヤノンのAPS-C専用大口径標準ズーム
「EF-S 17-55mm F2.8 IS USM」
大口径らしいボケとクッキリした写りが楽しめ、頼り甲斐のあるレンズとして常用しているお気に入りレンズです。
連休中にいつものように持ち出して使っていると、ズームリングの動作に違和感が出ました。
以前から28mmから35mmあたりを通過するときに引っかかる感じがあったのですが、今回は明らかにガタが出ています。
このまま使うのはマズそうなので、ゴミ取りも兼ねてバラしてみました。

前玉ユニットを外して前群鏡筒を外し、隙間から中の様子を観察してみると、どうもズームリングの回転を伝えている金具の固定ネジの一本が脱落し、もう一本はネジが緩んでいるようです。

大体の故障原因がわかったので、今度はズームリングの取り外し。
ズームリングのラバーを外すと、中のスリットをガイドにしているブッシング付きネジが3本あるので外します。
内側に焦点距離検出用の接点があるので、壊さないように慎重にズームリングを外しました。
すると先ほど見た、ネジの脱落した回転を伝えている金具の部分が出てきました。
脱落したネジはこのレンズの中のどこかにあるはず。
ですが、振っても音なんてしませんでした。

どこにあるのか途方にくれていると、何気なく見たズームリングの内側に付いていました。
やや硬くなったグリスがこのネジを捕まえていてくれたようです。
ネジさえ見つかればこっちのもの。
問題の箇所にネジを付け、もう一方の緩んだネジもしっかりと締め込みます。
最後はもともと塗布してあったであろう各摺動部にシリコングリスを爪楊枝で少量付けて組み付けました。

結果、ゴミも除去されて気分上々。
ズームリングの動きもしっかりし、適度にグリスを付けたのでスムーズな動作も復活。
それどころか、入手したときから感じていたズームリングの引っかかる感じが軽減され、シットリとガタ付きの無い操作感が得られました。
その後何度か実際の撮影に持ち出しましたが、何の不具合も無く以前と同じようにシャキッと頼もしい写りを見せてくれています。
ブログ一覧 |
写真___その他_______ | 趣味
Posted at
2014/05/08 23:56:30