
会社の友人が、新聞の切抜きを持ってきてくれた。
そこには「MSX復活」と書いてあった。
MSXは、昔アスキーとマイクロソフトが規格を定め、各家電メーカーが統一規格でパソコンを開発・販売したというもの。
低価格で互換性があり、さまざまに使える物だったが、当時のファミコンブームのために単なるゲーム機の一つと誤解され、現実にもゲームソフトが多く販売された。
でも実は、使いやすく出来ているBASIC言語の入門機として、なかなかの実力を秘めていて、雑誌に掲載されたプログラムリストを打ち込んだり、その気になれば自分でプログラミングして自分だけのソフトウエアを作る事も出来た。
中学生のころ、友達の家にあったMSXでよく遊んだ。BASICプログラムにはかなり興味を持った。とっても欲しかったが、欲しいとも言えず、手に入れることは出来なかった。
高校生になり、もはやMSXもブームが去り、今は使っていないというマシンを譲ってもらって、やっと念願のマイMSXを手に入れた。
プログラムに関する知識はすべて雑誌や本だった。
カセットテープに「ピーーーーーーーガガっ!ピーーーーーーピピピピーーー」とプログラムを保存したり・・・・
懐かしいな。
その後、もう少し新しいマシンを手に入れた。今度は3.5インチのフロッピーが使える!これはもう凄いと思った。
ゲームやお絵描きツールなど、いろいろ自分で作った。
クールミントガムのペンギンの形を真似たキャラクターが、ツルツルすべりながら氷の割れ目に落ちないように移動するという、実に単純なゲームは姉に大ウケだった。
今思うと、何でBASICが理解できたんだろう。マシン語も少しかじったが、ブロック転送で高速にデータ移動して画面スクロールする事くらいで、存分には使いこなせなかった。
現代のPCからは想像もつかない、メインRAMは64キロバイト程度しかない、HDDも無かった。
今回復活したMSXマシンは、メインRAMが1メガバイトに強化され、SDカードなどのインターフェースに対応するなど、以前の物よりずいぶん豪華!
一般的なPCの周辺機器が接続でき、BASICもキーボードを繋げば楽しめるだろう。
でも二万もするのか・・・・
家にまだ動くMSXが現存してるし・・・・
でもどんなのか、一度触ってみたいな。
ほんの一切れの新聞の切抜きで、ずいぶん懐かしく、夢が膨らんだ。
あのころは、何でも出来る気がした。
わくわくできた。
今はどうだい?
Posted at 2006/12/13 23:24:27 | |
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