先週の大雨でスケジュールが1日ずれて土曜日に出勤し、その代休を本日に
取りました。
ここ2週ほど週末が雨で満足にサイクリングができていなかったので、久しぶり
に走る気がします。
水害の影響で使えるコースが制限されていて、前のブログに書いたように特に
山間部は壊滅状態です。そこで、平地基調でアップダウンがあるコースにしました。
北西へと向かい、伊万里-有田-波佐見という陶磁器の郷を周ります。
朝は北東から生暖かい風が吹いていて、追い風気味で快調にペダルを回します。
伊万里に着く頃は朝の通勤時で車が多かったので、早めに有田に向かう県道に
乗り換えます。
最初に止まったのは有田町の北部にある泉山磁石場です。
17世紀初めにここで陶石が掘り出されてやきものの歴史が始まったそうです。
ここから少し市街地に近いところにある大イチョウを見に寄ります。
いつもは紅葉の時期に来ていて、葉っぱは黄色くなっていますが、今は濃い緑でした。35mm換算24mmの画角では
収まりきれません。
イチョウの木の根元にあるレンガの塀は「トンバイ」と呼ばれる、廃棄された窯のレンガで作られています。
この写真に写っている「六地蔵とトンバイ塀」は見たことが無かったので、次にここに向かいます。
この塀で囲まれた狭い道を進んで少し開けた場所にありました。
「六地蔵」は江戸中期に作れれ、「六道」と関係があるとのことが陶板の説明に書いてあります。
奥に見える小さな窯は、古代エジプトやペルシアで使われていた窯で、現在でも西アフリカやスペインにありそうです。
世界中で古くから陶磁器が焼かれていたことや、それぞれが独立に異なる形式で窯が発展してきたことを知ることができました。
ただ、他に見所がないのがちょっと寂しい気もします。
この後、町の中心部にある陶山神社へ向かいます。
入口の石段を登ると、JRの線路を渡ります。
内側から見ると...
石段を登って有田焼の鳥居をくぐります。
社の前から境内を一望します。鳥居、狛犬、灯篭も有田焼。
石段の脇にある灯篭です。豪華ですね。
陶山神社を後にして、県道4号を南下して長崎県に入ります。
小さな峠を越えて波佐見町に下って行く頃に雨がポツポツと。
空は明るいので、バイパスを横切って町の中へと進みます。いつもGWに鬼木の棚田へ来てから、山中を通って嬉野に
抜けるコースを走っていますが、初めて閑散とした時期に来ました。
人出が多い時にはスルーしていた「やきもの公園」に寄りました。
有田もそうでしたが、陶器市の期間とそれ以外の平日での人の数の差が顕著ですね。
この公園を観光しているのは私一人だけでした。
上の写真にある丘の上まで登ってみると、色々な窯が展示されていました。
手前は中国で10世紀以降使われていたもの、奥は明治時代にヨーロッパから渡ってきて実際に使われていたものです。
下の写真の窯は中国の春秋時代から使われていた「龍窯」というそうで、今でも中国やタイで現役だそうです。
長く登って行く構造で、横から薪をくべることができて、効率よく高温にできるとのこと。
この後は嬉野経由で帰るだけですが、嬉野から塩田町、白石町とあの六角川の南を通るコースは一部規制されているので、
嬉野からは北上して武雄を通るコースにしました。
途中で長崎道と西九州道の下を通りますが、現在長崎道は武雄北方ICから嬉野ICまでは通行止のため、いつもより
西九州道の交通量が多めでした。
久しぶりに武雄温泉駅前を通りましたが、県内で物議を醸している新幹線の高架の工事が進んでいました。
その駅を通過するところから路上の砂や土が増えてきて、道路脇の店は窓やドアを全開にして片付けをされています。
特に武雄北方ICから先の国道34号は、土の量も増え、車の列の中に自衛隊の車両がチラホラと見えるようになります。
北方町に入ると国道はJR佐世保線と平行に近くなり、そのすぐ先に佐賀鉄工所の工場があります。そこを通過する時に
油の匂いがしてきました。通過するだけでも気になったので、近くに住んでいる方は大変だろうと思います。
氾濫した川の水が運んだと思われる路肩の土や砂は牛津町まで続きました。
お昼を少し過ぎた頃に自宅に着きましたが、とても蒸し暑く、その後気温は35度になったそうです。
昨日は三重で大雨になったそうですし、この週末にも2つの台風の影響で、局地的な大雨になる可能性もあります。
今年の夏は局所的に異常なほどの大雨が短時間で降ることが続き、なかなか気を抜けませんね。
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Posted at
2019/09/06 20:32:05