
昨夜までの大雨の後、今朝は曇りで時々日が差す天気でしたので、今月初の
湿原散策に出かけました。
今回は夏の野草やトンボの他に、山間部の道路のチェックが主な目的です。
2年前の水害の時も、サイクリングで使うルートがほぼ全滅で、中には今年の
5月に復旧した道もあるくらい時間がかかりました。
足はジムニーではなく、行き止まりで気軽にUターンができるリードにしました。
機材はZ 7にZマウントの70-200mm F2.8レンズに2倍テレコン、それと
Fマウントの105mmマクロに1.4倍テレコンです。
標準ズームを入れるスペースが無いのでサイクリングのお供のRX100M5も。
スタート前にJARTICをチェックすると、南から天山山系を抜ける県道44号は土砂崩れで通行止でした。
少し遠回りになりますが、嘉瀬川沿いの国道323号を使いましたが、川向こうの国道263号も土砂崩れで
一部通行止のため、いつもより交通量が多かったです。
最初に向かったのは嘉瀬川ダムの奥の音無湿地。
前線が南下しているので涼しくて風が心地よいのですが、足元は冠水していてゴアのトレッキングシューズを
通して水温が伝わります。
湿地の上をたくさん飛んでいるウスバキトンボの1匹が休憩中でした。
トンボは種類も個体数も減ってきています。この後、アカネが赤くなるとシーズンも終わりです。
本日見かけたのはアオモンイトトンボ(オス)。
そのメスの若い個体。
カワトンボの一種、ハグロトンボ。
クロイトトンボのメスです。
冠水した道の水深の浅いところだけを歩いた後、樫原湿原へと移動します。
途中で寄った西ノ谷の棚田。稲の色が少し黄緑がかってきました。
タイトル画像は湿原での1枚ですが、前回来た時はこの池の水位が下がっていましたが、この大雨でかなり回復
しました。
今の時期は1週間で野草の花が新しく咲くのですが3週間ぶりだと、ほぼ入れ替わっています。
湿原の中で咲いていたサワギキョウ。
ラン科のミズトンボ。
同じくラン科で、この湿原の名物のサギソウ。
もう終わりかけでした。
例年ならこれからが見頃となるナンバンギセルですが、今年はすでに枯れた花もあって終わるのが早そうです。
ユリ科の中ではまだ残っていたコバギボウシ。
トンボは、ハッチョウトンボが見られなくなっていて、イトトンボも数が減っていました。
キイトトンボ。
今年は数が少なかったモノサシトンボ。
秋にかけて胴体が赤くなっていくヒメアカネのメス。
今年初見のキトンボ。
今の雨が降り始める前は、日中35度を超えていたのに、急に秋めいてきた感じで、湿原の野草やトンボも
夏の終盤といった風情でした。すでにオミナエシもたくさん咲いていたので、あのハチも近いうちに出てくるでしょう。
湿原の散策を終えた後は、天山に向かいました。いつもは南側から登っていますが、いつもとは逆ルートで、
サイクリングで使う道をチェックするのが目的です。
山の北側は、土砂や木片の流出がありましたが、なんとか登山口までは行けました。車高の低い車は無理ですね。
いつもの展望所から、望遠ズームにテレコンを付けて、水害が酷かった武雄方面を。
左手奥に見える円形ドームは県立宇宙科学館です。
そして大町の東の方。
昨日は氾濫していた牛津川も水位が下がって近くの道も通行できているようです。
そして問題は、そこから下る道にありました。
林道は下の入口には通行止の看板は出ていたものの、上には標識はなく、一部土砂崩れで軽自動車1台分のスペース
しかありませんでしたが、バイクでの通行は問題なしでした。
よく星撮りにいく八丁ダムに通ずる道は悲惨でした。
これは修復に時間がかかりそうです。
サイクリングでよく使う林道も。
こちらは土砂の撤去だけなので、復旧は早いでしょう。
他にもサイクリングで使う県道も土砂で埋まっていました。
小城市に下って国道に出る直前の道路が、晴気川の濁流で削られたのか道が無くなっていて通行止。
狭い農道で迂回できましたが、地元の方はしばらく不便かと思います。
今夜から次の週末まで雨が続くそうなので、まだまだ気は抜けません。
今回の大雨はかなり広い地域で被害が出ています。皆さんもお気をつけください。
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Posted at
2021/08/15 20:23:42