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2015年09月09日 イイね!

強風の中の星撮り。

強風の中の星撮り。




東海・関東の皆様、台風の影響は無かったでしょうか?
被害に遭われた方には、お見舞い申し上げます。



昨日は九州でも風が強く、朝のうちは晴れていましたが、前日のブログに
上げたように山間部には低い雲がかかり、一部では雨だったようです。



月が暗いので星を見るチャンスなのですが、山の天候がこのようだったので、A45での出動は諦めていました。
帰宅して8時くらいに空を見ると南の方は雲が残っているものの、風が強いために雲が切れることも期待できそうでした。
8月の新月期の出動は1度だけでしたので、近場に行ってみるかと、LEADのリヤボックスに赤道儀などを入れたバッグを、
シート下には三脚を入れ、カメラとレンズ、350mmの望遠鏡をバックパックに入れて佐賀市南部の干潟に出かけました。
今回は7月末に購入したポータブル赤道儀のテストが主な目的です。
普段使っているポタ赤は、赤経軸(地球の自転軸と平行な軸)のみモーター駆動ですが、それと殆ど同じ重量で、赤緯軸
(赤経軸に垂直な方向)にもモーターが付いたVixenのAP-WM赤道儀です。
ちょっと値段が高いのですが、これに加えて追加する機材は無く、2軸ガイドができます。普段望遠鏡を載せる赤道儀で使っているオートガイダーという、追尾の誤差を赤道儀にフィードバックする仕組みがそのまま使えます。
普通の赤道儀は12V電源を必要としますが、これは5VのUSBモバイルバッテリで駆動できます。そのためトルクは細くカメラ込みで6kgまでしか載せられませんが、バイクでは重い望遠鏡は無理ですので問題ありません。

雲が多かったので20mmなどの広角レンズよりは35mmを選びました。雲が少なければ、もうじき見納めの天の川でも撮っておこうということで。

自宅から干潟の堤防までは10km強で、途中から信号の無い田園地帯のまっすぐな道を行くので余り時間はかかりません。
かなり涼しく、夏にはシールドに当たっていた虫もいなくなっていました。
車は離合でき無い狭い堤防の上の道を走り、少し広いところに停めて三脚を設置します。
この時、雲の切れ間から北極星は見えていたので極軸を合わせて、まずは35mmのレンズを付けて雲が少ない南の空に向けます。
35mmだとオートガイド無しで数分は流れずに撮れます。1−3分を10枚ほど撮ったところで雲がかかってきたので、一旦終了。
低空は薄雲がかかっていたので、画像処理でできるだけ消してみました。
天の川_2015.09.08
天の川_2015.09.08 posted by (C)koichifun

霞のような雲を消したためか、全体的にコントラストがキツ目になってしまいました。

その後、低空はどの方向も雲が張り出してきて、天頂付近だけ星が見えていました。
そこで、天の川の上流で天頂に近いところに夏の大三角が見えたので、それを入れます。フルサイズに35mmのレンズだと、ちょうどいっぱいに入ります。
上の天の川と同じISO800ですが、雲がやってきそうだったので短めのSS=1-2分で。
夏の大三角_2015.09.08
夏の大三角_2015.09.08 posted by (C)koichifun

これを撮っている時も薄雲が流れていて、8枚撮ったところで次の画像のように濃い雲がやってきたので35mmはこれで終わりにします。見る見る間に殆ど全天に雲が広がってきました。


この後、350mmの望遠鏡を使いオートガイドをして撮ってみる予定でしたが、これだけ雲が多い星が見えません。望遠鏡に載せ換えて、オートガイダーの準備だけしておきます。
その間に、望遠鏡のキャップをしてダークフレームを数枚撮っておきます。
ダークフレームというのは真っ暗な画像ですが、星を撮るときのように高感度で長秒撮影をするとイメージセンサーにノイズが発生します。このノイズはRGBの輝点となって現れ、撮影時の気温や露出設定に依存します。
実際の撮影と同じ条件(気温、ISO、SS)で真っ暗な画像を撮っておいて、星の写真を合成する時に減算するとそのノイズが消えるというわけです。

そうこうするうちに、また天頂付近の雲が薄くなってきました。
はくちょう座のデネブ付近にある北アメリカ星雲という赤い星雲は今シーズンはカメラレンズで何度か撮っていましたが、この望遠鏡ではお初です。
上の夏の大三角の画像の上の方に見える赤い星雲がターゲットです。ISO1600でSS=2〜4分で撮った10枚を合成しました。
NGC7000_2015.09.08
NGC7000_2015.09.08 posted by (C)koichifun


4分なら問題無くガイドできています。使い勝手は、普段の赤道儀と同じなのですが、この小型の赤道儀でこれだけ撮れたので投資の甲斐がありました。
北極星が見えない自宅のベランダでも極軸の精度を高められれば、オリオンなどの南の空の星雲は撮れそうです。

次に天の川の中の星雲を撮りたかったのですが、再び雲が広がってきて一時中断です。風があるので、また雲が切れるのを待ちます。
日付が変わる少し前にカシオペアが現れ、その東(右)側が晴れてきました。干潟から北〜北東は佐賀市街の光害があって余り撮りたくはないのですが、カシオペアの高度も上がってきたので、お馴染みのアンドロメダ銀河を撮ることにしました。
望遠鏡としてはF4.9と明るく、ファインダーでぼんやりと広がった光を纏う天体が見えます。それをファインダー中央に入れて、ISO6400、SS=15秒で試し撮りしたのがタイトル画像です。
Lightroomで現像する時にかなり持ち上げているので、ピクセル等倍で見るとノイズが目立ちますが、銀河であることがわかります。F2.8からF4の望遠レンズですと、このように容易に導入できます。
カメラの角度を変えてISO800に戻しSS=2〜5分で12枚撮ってみました。5分でも星が流れずに、きちんとオートガイダーが仕事をしています。
M31_2015.09.08
M31_2015.09.08 posted by (C)koichifun

最後の写真を撮り終えたのは0:30で、その後カメラにボディキャップをして再びダークフレームを数枚撮り、その間に機材の片付けをしました。

まだまだ撮ってみたい星雲や銀河が沢山あるので、この週末の新月の時に晴れれば出動したいですね。
Posted at 2015/09/09 23:20:38 | コメント(1) | トラックバック(0) | 星・月 | 趣味

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