
新月から1週間過ぎ、その間天候に恵まれずに星撮りに行けない日が
続いていましたが、ようやく晴れて風が弱そうな夜となった27日に出動
しました。前回は16日で、今回は11月最後となるでしょうから、今月は
2度しか出動できませんでした。
日中20度近くなるほど、今の時期としては珍しく暖かい日だったので、
天山登山口に向かいました。現地に到着した20:30過ぎはまだ気温が
高めで冬用のダウンジャケットを着込むほどではありませんでした。
27日の1時頃が上弦の月で、その翌晩ですので、半月よりちょっとだけ
太った月が出ていました。(タイトル画像)
そらはクリアとは言えず、ちょっと霞んでいましたが雲は低空に少し
残っているだけの星空でした。
今回は1000mm F4の反射鏡と450mmの短い屈折鏡を使って、それぞれ
で銀河と星雲を撮るのが目的でした。今週は時間がとれずに画像処理
がまだなので、月とポタ赤に広角レンズ撮った星空の写真をご紹介します。
10月の「月撮り」のときに、焦点距離900mmの屈折鏡にアイピースを介してD850を付けて、サイレント連写をして
100枚ほどを撮影しモザイク合成した画像が良い感じだったので、今回は少しだけ焦点距離が長い反射鏡で
同じ方法を使ってみました。
ライブビューの画面でクレーターがかなり揺らいでいたので、シーイングは前回の方が良かったのですが、
等倍まで拡大しなければまぁまぁの出来です。
この焦点距離と口径ですと手前のクレーターにピントを合わせると周辺部はボケますね。
この夜の月没は0:45で、観望場所ではそれより30分ほど早く山陰に隠れます。
この月を撮り始めた頃、ずっと前にこの場所でお会いしていた方が登って来られて、しばし天体談義をしました。
今年の夏のアメリカの皆既日食を見に行かれたそうで、その写真を見せていただいたり、最近の機材や共通の知人の
話をしました。その方は月没少し前に帰られたのですが、こちらは徹夜覚悟で撮影を続けました。
ポタ赤ではD5300に35mmレンズを付けて冬の天の川の一部を撮り、その後D850に15mmレンズを付けて1枚だけ広い画角の
写真を撮りました。ISO800、F3.2、SS-=300sの1枚ものです。
中心付近に右上から左下にかけて薄く天の川が写っています。
中心付近にばら星雲があり、その右下にオリオン座が見えています。天の川に沿って右上にある明るい星がカペラで、
オリオン座のベテルギウスを中心とする「冬のダイヤモンド」(水色の線)が丸々入っています。その内側の赤い線が
「冬の大三角」ですね。
D850のイメージセンサーのフィルターは無改造のままなので、赤い星雲がよく写っていませんが、D5300でははっきりと
赤い星雲が写ります。ISO800、F3.5、SS=360sを20枚撮って合成しました。
上の方の明るい星がカペラで、右端にカリフォルニア星雲が見えます。狙ったのは、中央少し上にある「勾玉星雲」です。
これも今年の冬に撮りたいと思っている天体です。
この夜は月没後3台体制で3時半過ぎまで撮っていて、4時頃現地を撤収し、結局は徹夜しました。
その朝は午前中に3時間立って話す仕事があったのですが、それよりも午後の会議で睡魔と戦うのが大変でした。
一晩だけでも徹夜がこたえる齢になりました。
銀河と星雲の画像は後日ご紹介したいと思います。
Posted at 2017/11/29 20:03:58 | |
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