
昨日は終日雨の天気で外出せずに、室内で画像処理をしたり
新しいパソコンのセットアップをしていました。
出かけたのは晴れの予報の金曜の晩でした。
その前から、1日の最高気温が10度を超える日が続いていたので、
山間部の雪も消えたことを期待して、先週バイクで行った天山登山口
へ向かいました。バイクの時は気にならなかったのですが、雪の重み
で林道の上に張り出した木を避けながら登っていきます。
最後の2kmでは、道路を半分ほど覆う雪が残っていましたが、難なく
通過して駐車場に到着。
弱い風が吹いているものの、前回の平地の撮影場所より気温が高く
感じます。あの時は、機材や車が凍りついていました。
タイトル画像のようにかなり霞んでいて、肉眼で見える星が少なめでした。どうやらPM2.5が来ていたようです。
まずは赤道儀を設置して、今年初出動の焦点距離1000mmの反射鏡を載せます。
1月は最初のスーパームーンの時は薄曇りで自宅から短い望遠鏡で撮影し、ブルームーン&皆既月食の時は曇って
いましたので、今年に入ってから初めてまともに撮影します。
今の時期はシーイングが悪いので、D850でLiveViewにして90枚をサイレント撮影し、合成して像の揺らぎを消します。
このくらいの月の方が陰影がついてクレーターがきれいに見えますね。
月没は1:24ですが、1時少し前には山陰に隠れます。
それまでは、D850にカメラレンズをつけておひとり様撮影会です。
0:52には月が隠れて、オリオン座も半分は山の向うになります。
ついでの佐賀市の夜景も。霞のせいで上空の方まで白くなるので、暗く仕上げています。
市街地の上に見える明るい星は木星です。
小型赤道儀にはレデューサーを付けた短い屈折鏡(焦点距離325mm)にD810改を載せて、東の空に昇って来た
おとめ座銀河団に向けます。
その銀河団の中でも、M86やM88など銀河が鎖のように並んでいる「マルカリアン・チェーン」と呼ばれる領域を。
ISO1600、SS=480sで18枚撮りましたが、霞のために画像中央が白っぽくなり処理に苦労しました。
この画像に写っている小さな天体も実は銀河です。天体のカタログ番号(メシエ、NGC、IC)を入れてみます。
地球から5000〜7000万光年の距離に分布する銀河団で、全体はこの画像に収まりきれません。
反射鏡の方は、北の空の銀河に向けます。今年初の子持ち銀河(M51)です。
北斗七星の柄杓の柄の先端近くにあり、太陽系から2500万光年、最も近いアンドロメダ銀河の十倍ほど離れています。
2つの銀河が合体しているところで、銀河面がこちらを向いているので、見栄えがする銀河です。
光害カットフィルタを入れてD5300、ISO800、SS=480sで撮りましたが、できはよくありません。
銀河などの写真を撮る傍らで、D850に25mmレンズを付けて三脚固定で北の空を撮ります。
ちょうど北斗七星が南中を迎える頃で、そこから1時間、インターバル撮影(SS=30sで120枚)を。
最初の画像は次のように北極星のほぼ真上に北斗七星の柄杓の先端が来ています。
120枚を比較明合成すると、レコード盤のようになります。
地上の景色を入れた方が絵としては良いのですが、低いところは白っぽくなるので、今回はカットしています。
M51の最後のカットが3:30頃で、それから撤収を始めますが、今回は車が凍りつくことなくヒーターの出番はありませんでした。
その時間には東の空からさそり座や火星が昇って来ていて、冬が終わるのを感じます。
最後に、この夜も機材満載で山を駆け上ったA45を。
Posted at 2018/02/26 18:00:08 | |
トラックバック(0) |
星・月 | 趣味