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2023年08月14日 イイね!

水中に棲息する生き物・・・貝。


貝類は魚より前に誕生したと考えられていて、貝類は全て軟体動物でありますが、
軟体動物は5億4千2百万年前からと言われるカンブリア紀に出現した最も古い動物の一つです。

我々人間の祖先でもある魚類は脊椎動物であり、脊椎動物はカンブリア紀後期(4億3千万年前頃)に出現しました。

貝類の中でも最も古いとされるのは、二枚貝や巻貝ではなく、ヒザラガイやツノガイなどの原始的な貝類で、これらの貝類はカンブリア紀からオルドビス紀にかけて非常に繁栄しました。二枚貝や巻貝はそれよりもずっと後に出現した進化した貝ですね。

↓ ヒザラガイの画像(海岸の岩場に行けば必ずと言って良い程見つけることが出来る)





貝類は魚よりも少なくとも1億年以上前に誕生したと推定され、貝類と魚類はそれぞれ異なる進化の道を歩んできましたが、両者ともに地球上で多様な形態や生態を持つ生き物になり、地球の幾多の絶滅期を乗り越えて現在も進化を続けながら棲息しているのです。

我が家にはかつて海岸で拾った多くの貝殻があり、それは飾り物の様にウインドケースの中に納まったりしているのですが、今日、何気なくそれを見ていて、その貝殻の中にイモガイの貝殻が3個ある事に気付きました。

↓ 我が家の飾り物になっている貝殻(①、②、④がイモガイの仲間、⑤はマツバガイと言うカサガイの仲間)



ネットで調べて見ると、イモガイはほぼ全ての種類で毒を持っており、その毒の主成分はインスリンに似た化学物質なのだそうで、その液体をイモガイの針によって撃ち込まれた動物は急激に血糖値が下がり、眠るように失神してしまい、小さな動物はほぼ即死してしまうことがあると言います。おまけにその毒液には麻酔作用も有って針で刺されても刺された側が気づかないのだそうです。その為人間の場合、海中に居れば静かに失神してしまう事もあり、そのまま溺れ死ぬこともあると言われています。

しかし、イモガイの中でも「アンボイナガイ」と呼ばれる代表的な貝は南の海に生息していて、日本では紀伊半島や伊豆七島以南で確認されていると有るのだが、私が①、②、④の貝殻を拾ったのは房総半島の館山付近の沖ノ島の海岸ですから、イモガイの分布は房総半島南部迄入れなくてはならないと解ります。

↓ イモガイの貝殻標本(Webからの借り物)



生きているイモガイは非常に危険な貝である為、海岸で見かけても生体であれば手に取るなどはしない方が良くて、気づかずに裸足で踏みつける事も避けなくてはならないのだが、猛毒を持つこの貝を知っている人はかなり少ないかもしれないので、この際是非知っておいてもらいたいと思う。

⑥の画像は伊豆半島の田牛海岸の岩場で見つけたタカラガイの貝殻ですが、見つけた時には生きていました・・・・。

↓ 我が家に有る、且つては生きていたタカラガイの貝殻。



40年近く前に南伊豆の海岸で見つけたタカラガイが割と大きく立派だったので、海水をポリタンクに詰めて家に帰ってから水槽で飼うように生かしたところ、全く想像外の事が起こり、美しい貝の模様の全てが、貝の出す体の一部(外套膜?)にスッポリと覆われてしまい、貝殻は全く見えずにたくさんの触手のように見える突起が出ていて、その触手の様な突起の位置と貝殻の模様がピッタリと符合していることも発見したのでした。この事は、もし海中をダイビングしている時に、海中の岩場で生きたタカラガイを見つけたとしても、活動中であれば貝殻が見えずにまるでナマコか?ウニの仲間のようにしか見えないことから、恐らく見過ごしてしまうはずですから、タカラガイと認識して観察は出来ないと思えるので、水槽に入れて生かして置けた、僅か2日間の観察の経験が無ければ、私も永久に知ることは無かったと感じています。

↓ 外套膜に覆われたタカラガイの様子(Webからの借り物画像です)



↓ この2枚の画像の様に貝殻が少し見えていればタカラガイと気づくこともあるでしょうが、私が見たタカラガイは完全に外套膜で覆われて貝とは見えない物でした。



Posted at 2023/08/14 14:48:06 | コメント(2) | トラックバック(0) | | 日記

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