“ノーミュージック・ノーCARライフ”な皆さまこんにちは。
音楽のない人生&ドライブなんて考えられない、みんカラスタッフMTです。
同志ならお分かりいただけるかと思いますが、移動手段であり、自分を取り戻せるパーソナル空間である愛車こそ、音響の質に磨きをかけるだけの価値がある空間です。
そんなカーオーディオ沼の界隈をざわつかせているのが、パイオニア・カロッツェリアから
6月に発売されたばかりのパワードサブウーファー
「TS-WX140DA」(オープン価格)です。
コンパクトなボディサイズでも、カーステの重低音をガツンとブーストしてくれる往年の名機「TS-WX130DA」(
みんカラPOTY殿堂入り!)の
DNAを継ぐ最新機種とあって、そのポテンシャルに注目が集まります。
そこで今回は、わたくしスタッフMTがカーステ沼の住人を代表し、できたてホヤホヤの
「TS-WX140DA」を愛車ホンダ・オデッセイRB-1(名車)にインストール。その進化をあますことなく体験してみることにしました!
●名機「TS-WX130DA」と比べてどう変わったの?
週末ともなればフロア(自宅)を沸かせるDJでもある自分が
カーステレオに何を求めるのか?と考え、真っ先に思い浮かぶのが、そうーー。
重・低・音、です!
「TS-WX140DA」はそんな骨太サウンドへの憧れを、前作の「TS-WX130DA」プラス10Wとなる
最大出力170Wのハイパワーアンプと、ハニカム構造で強化したボディで叶えてくれるというのだから穏やかではありません。

↑筐体底面には蜂の巣のような構造を用い、駆動時の共振を分散することで歪みを軽減。入力された信号を、濁りのないクリアでキレのある重低音で再生してくれるのだとか
心臓部であるアンプがどれほどパワフルでも、受け止めるボディが負けてはそこで試合終了です。シンプルな筐体のなかには、
カロッツェリアならではのテクノロジーが詰まっているはず。
うぅ〜ん、
早く聴きたい!
●DIY取り付けにチャレンジ
ややこしい話はそのへんにして、大至急サブウーファーのサウンドを体験しようと、
みんカラDIYガチ勢さんの記事を参考にしつつ取り付けを決行。
みんカラってほんと頼りになるなぁ(いつもお世話になっております)。

↑DIY系クルマいじりの鉄の掟
「理解できるまで取説を読み込む」「失敗しても自己責任」で取り付け作業に挑みます
電装系クルマいじりのお約束、
エンジンルームのバッテリーのマイナス端子を外し、ショートしないように養生テープで包んでから作業開始です!(このへんの手順は車種によって異なるので、ざっくり説明します)

↑作業したのは埼玉県戸田市にあるレンタルガレージの「K.Mカーリフレッシュ」さん。雨ふりが心配な梅雨時期でも落ち着いて作業ができるクルマいじりの強い味方です
AV一体型ナビ周辺のパネルをバコッとはずして固定ボルトをゆるめると、ナビ本体を取り出すことができました。
用事があるのはデッキの裏側なので、養生用のタオルを敷いてズルリと引き出します。
愛車のカーステは、カロッツェリアのAV一体型ナビ。多くの社外モデル同様、RCA端子(サブウーファー出力端子)を備えているので、こんな感じで
ナビ裏にブラブラしている赤白のRCA端子に、別売のケーブルを使って本体とつなげてあげます。
今回は写真左のRCAピンケーブル「CD-032」(別売り2530円、消費税込)を使用。写真右のRCA分配ピンケーブル「CD-20Y」(別売り1320円、消費税込)は、
RCA端子が一つの場合に必要です。
RCA端子がないモデルの場合は、本体に付属の割り込み加工済み配線をスピーカー線に接続するだけでOKです。
\ 電源はバッ直じゃなくてもOK /

↑同梱される電源コードは5mの長さがあるので、リアラゲッジに設置することもできます
大きな進化ポイントのひとつは、
主電源をカーナビやオーディオ部から取ることができるようになったこと。
比較的大きな電力が必要なサブウーファーは本来の能力を発揮させるために、エンジンルームのバッテリーから直接電力を供給する、いわゆる“バッ直”接続が必要なモデルが多いですが、
「TS-WX140DA」は電力効率に優れたアンプを採用することで、
車内に引き込み済みの常時電源から分岐するだけでOKなんです。
その結果、
DIY派なら泣いて喜びたくなるほど配線作業がイージーに!
エンジンルームから車内に配線を引き込んだ苦労を知っている方なら
大きくうなずいてくれるはず。
\ 達人チェックOK /
DIY上級者なら比較的簡単に取り付け可能ですが、今回は慎重を期してパイオニア・マーケティング部のDIY達人・佐藤祐樹さんに配線をチェックしていただくことに。頼もしい!
本体からすべてのケーブル類をカプラーごと外してしまうのがスムーズとのことで、ものの2分ほどで配線を完了させてしまう手際の良さに脱帽です!
すべての配線を済ませたらデッキやカバー類を戻す前にバッテリーの配線を接続し、サウンドチェック。無事に起動を確認し配線完了となりました。
\ 本体を設置するよ! /
配線が済んだら、いよいよボディの設置です。
「TS-WX140DA」のボディは、
サイズ据え置きで「TS-WX130DA」と同様、幅280mm、奥行200mm、高さ70mmとコンパクト。

↑本体が不安定だと自慢の重低音もスポイルされてしまうので、
平らな場所に設置することが大切です
今回は
サブウーファーの定番設置場所のナビシートの下にスッキリと収納。マットブラックとカロッツェリアのロゴがチラ見えしていい感じなので、
デザインにはやっぱり妥協したくないなーって改めて思いました!
\ サウンドチェックいってみよう! /
今回は撮影後に取り外すので、カバー類はそのままで試聴します。
●試聴1曲目:『So What'Cha Want』 Beastie Boys
「TS-WX140DA」でカスタムしたカーステレオ試聴の記念すべき第1曲目は、ビースティ・ボーイズの「So What'Cha Want」。
それではいってみよう!
ドッド・タッ♪
ドドッドッ・タッ♪
ドッドタッ・ドドッドッタ♪
ウエェェ〜イィィ!!!!
かれこれ30年以上、コスりにコスりまくって何万回と聴き込んできた名トラックですが、オルガンと軽快なライムを支えるリズムトラックが強烈にブーストされて気持ちイイっす!
「ではサブウーファーを切ってみましょう」という佐藤さんがスイッチをポチッとオフにすると……。

↑サブウーファーのオン・オフを繰り返し、その実力を思い知らされるDJ MT
え、これどゆこと? 驚くほど物足りないっす!(けっこうこだわった音響セッティングにしてたはずなのに……)
「TS-WX140DA」は新開発のDSPイコライザー「DIGITAL EQ」を搭載することで、
従来の「DEEP」「DYNAMIC」に加え、新たに「NATURAL」の合計3つの重低音モードを選択可能となりました。

↑ワイヤードリモコンを使い、音楽のジャンルや気分に合わせて設定やモードを簡単に切り換えることができます
ビースティをプレイしたのは、突き上げるような力強い音質が特徴の「DYNAMIC」モード。
その名のとおりのパワフルさですが、同時に上品さも感じさせてくれる。
このあたりのチューニングが
“カロッツェリアらしさ”ですが、ボディ剛性の高さもいかんなく発揮されているのかもしれませんね。
●試聴2曲目:『Notorious』 Duran Duran
2曲目はボーカル系の音質を確かめるべく、デュラン・デュランの『Notorious』(なつかしい!)をプレイ!
あえてサイモン・ル・ボンの伸びやかなハイトーンボイスが主役のポップ・ロックを選びましたが、
「DEEP」モードを選ぶと、中低域だけでなく、高音域まですべての階調で音が深く豊かになった印象。
これって錯覚でしょうか?
●試聴3曲目:『死刑台のエレベーター』 Miles Davis
ボーカル曲にも合うならばジャズはどうだ?ということで、最後はマイルス・デイヴィスが手がけた映画音楽の『死刑台のエレベーター』をチョイス。
フィルムのラッシュを観ながら即興で作ったという、選び抜かれた音数少なめのインストゥルメンタルですが、
新たに搭載された「NATURAL」モードでは、空気のように漂うトランペットの小さな音までもクリアに聴かせてくれます。
満を持して新型に追加したモードだけあって聴き応え十分。ジャズのバランスの良さを際立たせてくれました。
●どうして全域の音質が良くなるの?
「低音はもちろん、中域や高音まで豊かになるなんて謎すぎる……」と感想を話すと、「そこが人間の聴力の面白いところなんです。気がついてもらえて嬉しいですね」と笑う佐藤さん。
なんでも音には、音そのもの以外の
“倍音(ばいおん)” という振動成分が含まれており、低音が補完されると、他の音域の倍音までをも深く・豊かに感じるようになっているのだそう。
「TS-WX140DA」の
高い性能の秘密は、空気を震わせ音を発生させる振動板に20cm×13cmの楕円形のアルミニウム板を採用していること。円形の振動板よりも高効率でありながらコンパクトな設計ができるのだそうです。
そして振動板は、しなやかさと強さを兼ね備えるアラミド繊維製のダンパーを介してボディにマウントされるという仕組み。
「TS-WX140DA」の心臓部とも言えるのが、出力170Wを誇るCLASS Dアンプを搭載した
この基盤。ハイパワーでありながら高出力時でも歪まない高音質設計により、クリアで迫力のある低音を再生できるのは
このパーツのおかげなのだそう。
「サブウーファーは、タイヤのロードノイズやエンジン音など、低音がスポイルされがちなカーオーディオカスタムの基礎になります」と説明してくれた佐藤さん。
音域を問わずサウンドを豊かにしてくれる
「TS-WX140DA」の実勢価格は、編集部の調べで2万円前半と手に入れやすいのも魅力。
限られた予算で愛車のサウンドをグレードアップしてくれる、心強い存在と言えそうです。
一度「140」を付けて音楽聴いちゃったら、もう元には戻れないカラダになったMTでした!
●カロッツェリア パワードサブウーファー「TS-WX140DA」
・価格:オープン
・スピーカー構成:20cm×13cm平面アルミニウム振動板サブウーファー(アンプ内蔵)
・最大出力:170W
・再生周波数帯域:DEEP 20Hz~200Hz/DYNAMIC 40Hz~160Hz/NATURAL 40Hz~200Hz
・出力音圧レベル:DEEP:95dB/DYNAMIC 100dB/NATURAL 98dB
・ローパスフィルター:50Hz~125Hz(-12dB/oct.)
・最大消費電流:4.3A
・本体質量:3.3 kg(付属品含む)
・外形寸法:280(W)mm×70(H)mm×200(D)mm
「TS-WX140DA」もっと詳しく知りたい人は公式さんへ